二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re:第四十六話 ( No.69 )
- 日時: 2013/05/29 21:50
- 名前: 水無月 紅雪 ◆zW64EWZ0Wo (ID: nlCdadAl)
- 参照: 駄作&駄文な僕って……。
「白い髑髏の花と、赤い宝石の花……。普通に考えて珍しいよねこの花達……。」
森を歩きながら僕は呟く。現実的に考えても考えなくても普通に珍しいと思う。うわあ、僕そんな難しいの二つも頼まれたの!?
——リンネ! 落ち着け!——
う、うん……。なんかごめんなさい。
——白い髑髏の花は幽霊屋敷の中。赤い宝石の花は洞窟の最も奥にある——
なるほど……、ってなんでこの人知ってるの? いや、今はそんなこと良いから言われた場所に……!
「——幽霊屋敷の中あぁああぁぁ!?」
そうだよ、幽霊屋敷の中とかふざけるな! でも、そうしないと宙に馬鹿にされるし何か色々困るしな……。
行くしかないね……。嫌だなァ……。
——先に言うが赤い宝石の花も難しいぞ?——
イヤだあぁあぁあぁぁあぁぁぁ!!!
* * *
考えて考えた挙句脳内の方に聞いた結果、先に幽霊屋敷になりました。
って言うのも、幽霊屋敷は体力と神経が云々って説教貰ったからなワケで。
いやでも怖いよね!? 先に凄く嬉しくない忠告貰っちゃってるし……。もうすぐで赤い宝石の花があるであろう場所に着く。湖が目の前に広がっています。
「やっぱり怖い……。ってか箒使っちゃダメとか困るんだけど。」
洞窟の中は危ないから箒を使うのは教師全員の許可が必要だ。
つまり、洞窟の奥の湖を越える必要がある。泳いで。……コレはいじめか? コレが泳いだことない人に対する仕打ち!?
こんな何か出てきそうな雰囲気バリバリな場所に僕行くの? 入るの? 泳ぐの? 往復するの?
「いや、無理でしょ……。」
そこですぐそこの水がブクブクと音を立て始めた。ぺ、ペグ・パウラーのふわふわ泡だあぁぁぁああぁ!!
——違うから落ち着け!——
うん、貴方何かと言うと出てきますね……。
で、「ペグ・パウラーのふわふわ泡」と言うのは、この前本で読んだモノなんだけど。子供を溺死させる妖精だったっけ。
ってそんなことは良いんだけど。ふわふわ泡どうすんのさ!
と、そこで水がザバァンと僕にぶっかかり、水色の恐竜っぽいのが出てきた。
「……は?」
ソイツは後ろを向いて乗れ、と言ってる感じを出していた。沈む気なら嫌なんですけど?
——早く乗れ!!——
乗るの!? てかこの方図々しいよ!
僕は言われた通りに、乗った。と、同時にソイツは奥の方に進んで行った。僕がいることを忘れてるかのようにスイスイと。死ぬからやめろ!
……着いた。僕が降りたらソレは水の中に下がって行った。
「何今の。ネッシー?」
勿論コレも本の知識。
僕がふと湖の逆方向、一番奥を見ると、赤く光っている綺麗な花を見つけた。
「コレってまさか……!」
赤い宝石の花!? えぇ!? てかここの取って良いのかな? ——良いよね。
僕はその花を根っこごと取り、鞄の中に入れた。
そこで僕はやっと気付く。
「どうやってあっちに渡ったら良いんだ……。」
と。