二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re:第三話 ( No.7 )
日時: 2013/04/18 20:15
名前: 水無月 紅雪 ◆zW64EWZ0Wo (ID: nlCdadAl)
参照: わあ。


「はぁ……。」
「リンネどうした? せっかく放課後になってくれたってのに。」
「最近アルバが変なんだよね……。溜め息ばっかりで。」

 昨日から、アルバが怖ろしいほどに溜め息ばかりしている。

   ——お前は何がしたいんだ——

 最近はあまり聞こえなかったはずの声が聞こえた。今考えれば、僕が悩んだ時や、深刻な状況に聞こえる事が多いと思う。前の学校では何の前触れもなく起こることの方が断然多かったけど。

「はあぁ……。あぁぁぁあぁ……。」
「あ、リンネの悩みの元凶がいるぞ?」
「相変わらず溜め息ばっかりだね。」
「体より先に精神が壊れそうな勢いだよね、あれは。」
「アルバは何がしたいんだよ……。」

 僕はそう呟いた。
 なんで溜め息ばっかり吐いてるんだ。言いたいことがあるならちゃんと言えよ。僕の言えることじゃないかもしれないけど……。

「アルバ!! 一緒に帰ろう!!」
「え? あぁ、良いけど。」
「あ、俺も一緒に帰る!!」

 僕は、アルバと宙の三人で帰ることになった。


                       * * *


「——でさっ!! お師匠様がね!!」
「白鳥は良いな。弟子に“お師匠様”なんて呼ばれて。」
「アルバだもんね。でもお師匠様も名前で呼ばれたいとか言ってたよ!!」
「訳分かんねぇ……。」

 宙がアルバとめっさ盛り上がってます。僕をほったらかして。

「そう言えばさっきなんで溜め息吐いてたの?」
「秘密。今は言えない。」
「ケチー!!」
「ケチじゃない。ドケチだ!!」
「同じじゃねーか!!」

 僕が聞きたいことをサラッと聞いた宙は凄いと思う。
 ——って言うか後ろから白鳥先輩来てますけど。宙は大丈夫かな……。

「ソラあぁあぁあぁぁぁぁああぁぁ!!」
「げっ、お師匠!!」

 さっ、様付け忘れてる!! 宙死ぬな!! なんて言う時間はなく、気付けば宙は悲鳴を上げながら家までの逃走劇を始めていた。

「……なんなんだよ。」
「知らん。あ、今日はちょっと修行お預けな? んじゃまた明日な!!」
「あっ……!! ちょっと!!」

 僕が引きとめようとした時には、アルバの姿は見えなかった。
 今日は帰ってすぐに寝よう。僕はそう思い、走って家に帰った。