二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re:第五十二話 ( No.78 )
- 日時: 2013/06/02 07:13
- 名前: 水無月 紅雪 ◆zW64EWZ0Wo (ID: nlCdadAl)
- 参照: 駄作&駄文な僕って……。
いきなり突進してくるナイトメア。僕は走ってそれをかわす。
ナイトメアはブレーキを掛けるも壁にぶつかる。その隙に僕は、杖魔法でナイトメアに雷の魔法を当てる。
「ギャー! ま、まだ二回あるからな! お前は一回だけだ! ぐはははははははは!」
「黙れっ!」
……二発目成功。あと一発だー。…………嬉しくない。達成感が無さ過ぎる。もうちょっと驚きと感動と達成感を下さい……!
「な、あと一回だけ——」
「ついでに当てちゃおう。ごめんなさい!」
しゅーりょー……。素直に喜べねェ……!
「あいたたたたたっ!! すいません、まいりました!! 降参! 降参です!!」
「うわあ、一瞬でこんなに人って変わるモノなんだね……! もう一回やったげようか?」
「もう勘弁して下さい! もう悪夢を見せる様な真似は絶対しません! 誓います! 本当です! でも、ちょっとだけなら……」
その瞬間僕がナイトメアにを思いっきり睨む。
「って嘘です嘘! 本気にならないで下さい! だからもう、あんな気持ちの悪い光は浴びせないで下さいって!!」
「ふぅん……。」
そう言いながら僕はルビーを鞄から取る真似をする。
「やめて下さい!!」
「はいはい。」
「まったく、こんな町の連中に関わったオレ様が馬鹿だったぜ……。魔法使いの相手なんてもう、コリゴリだ。」
僕は、ボソッとナイトメアが呟くのを聞き逃さなかった。
「あ゛あぁ!?」
「い、いえ! 何でもありません! こっちの話ですってば!! それじゃ、オレさ……ワタシはこの辺で失礼させて頂きますですはい!」
そう言って、ナイトメアはまた、紫の煙を出して消えて行った。
* * *
「……!」
「うおっ!?」
起きたと同時に誰かの声が上がる。
前もこんな感じで、アルバが僕の家にいたことがあった気がする。
「あ、アルバおはよう。」
「お前、なんで寝てんだよ。」
「ナイトメア退治に……。」
「倒したのか!?」
「勿論。」
僕がフフッと笑いながら言うと、アルバは苦笑いをする。
「あ、ルビーがない。」
「力を使い果たしたんだろうな。」
「僕、壁にぶつかったナイトメアに三発当てて終わったんだけどね。」
「マジか。ダサいなナイトメアって。」
僕は本当のことを言うと、アルバが完全に引く。
使い果たす間もなく終わったつもりなんだけど、なんでルビー消えたの? ナイトメア完全敗北のサイン?
「バクが出てこれば良かったのにな。」
「バク? ソレ何?」
「人の悪夢を食うとか言う動物だって、チルベが言ってた。」
「またチルベ?」
「残念だが、完全にチルベの知識だ。」
またしても、よく分からない所で地味に役立つチルベ。
バクねェ……。また何か嫌なことが起こりそうだから、……変なことになりませんように!!