二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re:第五十五話 ( No.91 )
日時: 2013/06/07 22:29
名前: 水無月 紅雪 ◆zW64EWZ0Wo (ID: nlCdadAl)
参照: 駄作&駄文な僕って……。


「うわああぁぁぁああぁあぁぁあぁあぁ!!!!!!!」
「ぎゃあ! な、何!?」

 保健室でビシャリと濡れタオルを布団に落として跳び起きるアルバに、近くにいた僕が驚くのは当たり前。
 お察しの通り、僕は派手に倒れたアルバをここまで連れて来たのだ。担いで。青嵐はアルバの顔面に濡れタオル叩きつけて出て行ったし。

「う……え、夢?」
「馬鹿じゃん……。どんな夢見てたのさ。」
「昔の夢。いや、言わないけど。言いたくねェし恥ずかしいしいわねェから。」
「……うん。」

「リンネ! 起きてたらアルバちゃん!」

 ほぼ空気を読めていない人——青嵐——が扉を開けて叫ぶ。

「青嵐、どうしたの?」
「明日、友情を深める祭りがあるの! あたしはとりあえず宙と組むから、アルバとリンネで参加しなさいよ。」
「マジかよ。てか絶対参加?」
「絶対参加。あ、色々面白いからって校長が。嫌ならしなくて良いけど一生軽蔑するそうだよ?」
「よし参加しよう。参加してやろうじゃないか!」
「馬鹿にされるのは嫌だな。一生軽蔑とかふざけるな!」

 アルバも僕も、気が付けば完全に燃えていた。……軽蔑って言葉、僕嫌いなのかな。校長にバレない様に祈ろう。


                        * * *


『さあ、やって参りました! えぇっと、何だっけ?』
『……とりあえず始めますよ!? 司会は、ロスリア兄弟でおおくりいたしまーす!!』

 蒸し暑くてジメジメしている森の中で、ロスリアが暑苦しく紹介をした。
 その後、ロスリア君達の開会式と一々混ざる雑談を延々と聞かされ、暑いからさっさと始めろこの野郎、となりかけている生徒多々。否定はしない。僕もその一人だから。

「やるなら早くしろよ。俺もう帰りたいんだけど?」
「もうすぐみたいだし、大丈夫だよ。」

 僕の言葉と同時に本当に開会式が終わった。次は日傘と麦藁帽子で完全に日焼け防止が完了している櫻さんがロスリアに代わってルールを説明し始めた。

『————はい、今配った地図の通りに進んで下さいね。』

 うわあ、終わっちゃった。スゲェ、ロスリアの説明聞いた後にこの短さは凄く良いね!

「最初はどっちかが相手をおんぶか抱っこで行くらしい……。」
「アルバ、昨日僕が保健室まで行ったんだからやってね? 勝つためにも。あと、僕はおんぶで。」
「あ、あぁ。」

 丁度そのタイミングで宙と青嵐が来た。

「お互い頑張りましょうね!」
「あぁそうだな。」

「リンネー、助けてー。」
「えー……! ぼ、僕の命が保証できるなら。」
「無理。」
「じゃあごめんね……。頑張ろうね! バイバイ!!」

『では、参加者はスタート地点に集まって下さい。』

 こうして地味に不気味でなんか殺気が漏れ出してる人もいるけど、そんな感じの大会的なモノが始まった。