二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re:第五十七話 ( No.93 )
日時: 2013/06/08 10:02
名前: 水無月 紅雪 ◆zW64EWZ0Wo (ID: nlCdadAl)
参照: 僕の黒歴史を蘇らせるお父さんはなんだろう、Sかな?

「落ち始めた! 多分筏もいつか壊れるな、この勢い!!」
「いやムリムリムリムリ断固拒否!!」
「痛いから。」

 思いっきり前にいるアルバの腕を捻る様に握る。
 案の定アルバは痛いと言う。って今そんなことどうでも良いけど!

「……僕、泳いだことないんだけど?」
「仕方ねェ、またアレするか。」

 そう言いながらアルバが僕を軽々と持ち上げ背中に乗せる。……ん、今落ちてるよね!? 怖くて死ぬんですけど!?
 落ちました。

「アルバ、今日なんか絶好調じゃない?」
「まあな! 明日多分寝込むけど!」
「ダメじゃん!」

 着地直後に筏が崩壊。
 勿論僕とアルバはドスンと川に落ちるわけで。

「ヤバいマジで濡れるし重いし怖いし……、何これ!?」
「とりあえず岸に向かう!」
「泳げないんだってば!」
「じゃあ筏の残骸に掴まってー。」
「うん。引っ張ってね!?」

 そう言いながら僕はすぐ近く、目と鼻の先……ってか僕の肩にドカドカと体当たりをしていた残骸に掴まった。
 直後にアルバはそれを大回転させて、僕は早々に酔う。それを気にもしないでアルバは岸に向かって泳ぎ始める。
 ここ、足着かないんだよね。一回離したりしたら僕間違いなく終わるんだよね……。滝うるさいし! アルバが何か言ってるのが全く聞こえないんだけど!

「死ぬかと思ったんだけど。」
「まあ、生きてるから良いんじゃねェの? 地図死んだから後はうろ覚えで進まないとな……。」
「時よ戻れ!」
「おい!?」

 アルバがゴチャゴチャと、僕の頭脳じゃ理解出来ないことを言っている間に僕は、杖魔法で地図を復元。
 よし、コレで良いだろう……!

「まさかの復元魔法使うとかお前地味に黒いな!」
「アルバのコート黒いよね。」
「そう言うことじゃない! で、次は……、あぁうんなるほどね。」
「え、何? 何だったの?」
「秘密−、言ったら面白くなくなる。」

 なんだろう、凄く嫌な予感がする……。


                        * * *


「あぁ……。はぁ……! ……ふざけるな!!」
「落ち着けリンネ。次はここのアレをブッ倒すだけだから。お前なら簡単だろ?」
「僕の得意分野みたいに言わないでよォ……。」

 丁度……くそ、全然嬉しくないタイミングでアレ——どっからどう見ても雑魚——に見つかった。
 いや待て、敵とかいるワケ!? 僕の住んでる森と違って良かった……。

「じゃあ、殺るね? 三秒で。」

 僕はそう呟いた直後にその場の僕とアルバ以外のモノをいつも通りに氷結させた。
 アルバビックリ。いや、見せたことないから当たり前だよね。この前の火事以来アルバに見せたことない気もするし。

「……よし、次行こうか。」
「あぁ……、じゃあ行こうか。」