二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re:第五十九話 ( No.95 )
日時: 2013/06/09 00:44
名前: 水無月 紅雪 ◆zW64EWZ0Wo (ID: nlCdadAl)
参照: 僕の黒歴史を蘇らせるお父さんはなんだろう、Sかな?


『では、これで終わりまーす。』

 あっさり大会は終わりました。
 ナトはまあ、泳げるだろうしなかったことにしよう。泳げなかったとしても助けない。僕は泳げないしそれは自業自得だから……。

「アルバ起きてー! 殴るよー?」
「リンネ、力尽きた人に脅しを掛けても意味はないよ。」
「あはは、そうだね……。じゃあ青嵐、家まで持って行ってあげてくれる?」
「なんであたしなの!?」
「声を掛けたのは青嵐、君だよ?」

 僕はニッコリ笑いながら言うと青嵐は苦笑いをした。勿論アルバを持ち上げながら。ハッキリ言って蒟蒻(こんにゃく)みたいにグニャリとアルバの体が曲がる。気持ち悪いな……。

「じゃあ、条件でさ。リンネに塔で借りてきて欲しい本があるんだ。良いかな。」
「うん、良いよー。」


                        * * *


 僕は今、塔で「サムラ国の歴史」とか言う在り来たりな題名の本を探している。
 青嵐も本とか読むんだ……。

「あぁー……コレね。じゃあ借りますねー!」

 そう言いながら僕は「サムラ国の歴史」を持って塔を出た。


「コレだよね?」
「おー、ありがとう。で、見る?」
「え?」
「借りたものの別に読むこととかないかなって思ってさァ? 運動して来るから持って帰って読んどいてよ。」

 青嵐は自分の家から出て行った。
 っておいおい……。君は読まないの!? 何のために僕にお使い頼んだの?

「——まあ良いや。サムラの歴史は僕もちょっと興味あるし。」

 と、大分安易な考えで僕は本を読むことにした。


 帰って早々本を開く僕。何気に中が凄く気になってたんだな。
 一ページ目に目次。二ページ目に注意。

「この本は神経が雑草並に強い人以外は読まない方が身のためです、か。」

 雑草並って……。まあ良い。続き、三ページ目から本編だった。本編って言っても、辞典みたいなヤツだけど。

「えっと、神がこの世界を治める前、支配者は処刑を楽しんでいた。って……、嫌だなんか怖いんですけど。」

 僕はそう言いながら分厚い歴史本を勢い良く閉じた。
 うん、神経が雑草並じゃないと無理だねコレ。うんうん、注意の意味がよく分かったよ。うんうんうん……、凄く納得したからサッサとこの本返しに行こう。うんうんうんうん……。

「いつの時代の本だよコレ!?」

 思いっきり叫ぶ僕。
 そう、本当にいつから神様世界治めてたの!? 極最近とかだったら嫌過ぎて死ぬ!!
 サッサと返しに行こう、本に髪の毛が五〜六本挟まってた様な気分だよ。
 直後に僕はアルバ受け売り……? の、高速……ではなく、光速で走って塔へ向かい、自分でも恐ろしいほどのスピードで本を戻し、家に帰って行った。