二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re:第六十話 ( No.97 )
日時: 2013/06/09 19:07
名前: 水無月 紅雪 ◆zW64EWZ0Wo (ID: nlCdadAl)
参照: 僕の黒歴史を蘇らせるお父さんはなんだろう、Sかな?


 また、僕に瓜二つの人が目の前にいた。前見た時よりも近い。
 それに、前と違って僕じゃない何かを見てるみたいだし。彼岸花だらけの場所——夢、の中に何かあるのかな。

「あの……。」
「またお前か!」
「うわあっ!?」

 バッと僕の方を向きながら叫ぶドッペルに驚き声を上げる。

「お前なんで普通にここ来てんだよ! 私今回はお前呼んでないぞ!?」
「うわ……、大人気ない。で、よく分からないんですけど本題に入ります。この前の続きです、単刀直入にアイツって誰ですか? あなた誰ですか?」

「……本当に単刀直入だな。」

 少しの間があり、呆れた顔でドッペルは言う。うん、僕も呆れた……。なんでこんな質問したんだよ! 僕馬鹿すぎるじゃん! 何開き直ったみたいに言ってたわけ!? 単刀直入自覚してるし!

「まあ良い。私の名はルピナス、だった気がする。べっ別に覚えてない訳じゃないからな!?」

 ツンデレ!? コレが最近噂のツンデレなの!? だった気がするって何!?
 ……ルピナスさん、か。これで「ドッペル」とか「瓜二つの人」とか面倒臭い言い方しなくて済む。
 人の名前知ってこんなに嬉しいことがあるだろうか。好きな人に云々の問題以外でそんなことはないと思う。僕はそんな人いないけど。

「アイツは確信はまだだから言えない。もう一度言う、言えない。」
「うん、分かった。」

 なんか……、ルピナスが同年齢にすら思えてくる。思い切り敬語使うの忘れてたし……。

「……一応聞くけど、ルピナスって何歳?」
「丁度二十歳。」
「ま、マジですか……!」
「そんなに変か? で、こっちから質問させろ。」

 まさかの二十歳ジャスト。成人してる……。
 で、はい。僕しか質問してなかったもんね。うん、なんかゴメン。

「お前、私の正体知ってるのか?」
「はい?」
「この前サムラの歴史読んでたから。」
「あぁうん、知らないけど?」
「そうかって知らないのか!? いやまだ知らなくて良い。寧ろ一生知らなくて良いから。」
「要は読むなってことだよね。」
「そう言うことだ。読むなよ? 私が許可するまで絶対に読むなよ?」

 威圧感に思い切り負け、コクンと首だけ動かして頷く。
 いやいや、読もうと思わないから安心しなさい。僕の神経「雑草並」ではないので!! 勿論到底「ゴキブリ」さんにも及びません!!!

「あと、お前……。女だよな?」
「はいぃ!?」

 樹氷魔法学校に来る時に似たようなこと聞かれた気がする。

「僕は女だよ? ルピナスは女じゃないの?」
「は、男だから。」
「えぇ!?」

 まさかの衝撃的発言。コイツ……、男だったのか。ツンデレの男だったのか。「瓜二つの人」だったから性別は同じ女と思ってた……!
 服装は全然違うけど。魔法使いが着てるイメージバリバリのコートみたいなの着てるけど。コートはアルバみたいだな……。
 いきなり地面が地震みたいに揺れ始めた。いやコレ地震じゃん!?

「マジか……。とりあえず逃げるぞ!」
「あ、うん!!」

 僕はルピナスが指を指した方へ向かって走った。