二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- 第六話:力に勝る知恵 ( No.16 )
- 日時: 2013/05/19 06:31
- 名前: タク ◆9mCc3lFAO6 (ID: 39RfU1Y2)
数時間前。ギルドタウンで買い出しに行っていた時。1匹のドッコラーがリンクに話しかけてきた。
「君は・・・もしかして依頼主の?」
「ああ!そうだ!お願いだ、頼む!仲間を助けてやってくれ!あの溶鉱炉には、炎タイプや電気タイプ、鋼タイプのポケモンが生息しているんだ!俺じゃどうにもならなかった・・・。」
「心配しないで!俺たちに任せてよ!」
リンクは、元気よく答えた。
「ホントか!ありがてぇ!もしも、仲間を助けてくれたら、あんたらのために、家を建ててやるからな!」
ドッコラーは嬉しそうにそういった。
「え、良いのかい!?」
「あたぼーよ!」
メラル溶鉱炉内部。とても室温は高く、リンクは入って早々、汗を垂らしていた。
「あーあ・・・。なかなか暑いね・・・こりゃ。」
「電気ポケモンが巣くっているらしいな。リンク、君を間違って攻撃したときは、ごめんな。」
「怖いこと言うな!」
ツタのジョークに、顔を真っ青にする。
「でも、声を上げるなよ、リンク。寝ているポケモンが目を覚ましたら・・・。」
「分かったよ・・・・・。まったく、ジョーク男め・・・。」
「ジョーク男とは失礼な!」
ツタが小声で憤慨した。
「僕は女なのに・・・。」
「は?」
「だから、僕は女なんだってば!」
「一人称が僕・・・なのに?」
「もしかして、僕のことを男だと思ってた?」
ツタが恥ずかしそうに行った。唖然としているリンクは、うなずいた。
「・・・てことは・・・ツタは女で・・・。」
リンク復活まで、3,2,1,0。
「ええええぇぇぇぇぇええー!?嘘だろ!?もっと女の子っぽくすれば良かったじゃん!」
「叫ぶなァー!野生ポケモンが現れたら・・・・。」
もう遅い。
「あっ・・・。」
リンクが声を上げた。
「言わんこっちゃ無いよもう・・・。」
「出てきたな・・・。」
野生ポケモンの群れ。現れたのは、バオップ、ミネズミ、コイル、ビリリダマだった。
「お、多いな・・・。」
「仕方ない、逃げるぞ!」
そういって、リンクは駆けだした。後にツタも続く。しかし前方にも野生ポケモンが!現れたのは、プラスルとマイナンだ。
「こっから先は通さないぞ!!」
「僕たち双子の小悪魔には敵わないだろうな!!」
ビリリリ・・・・。
「げっ、あの技は・・・!!」
「まずい、よけろ!」
プラスルとマイナンが互いの手を握り、強力な電気の球が現れる。
「”エレキボール”だ!!よけろリンク!」
電気の球は巨大化し、ツタとリンクに襲いかかる。
「ぐああっ!!」
「しっ、しびれる・・・!!」
どんどん、追いつめられていく、2匹。そのとき、ツタが何かひらめいたようだった。
「おい、プラスル!マイナン!お前らの”エレキボール”は確かに強力だ。だけど、もーっと大きいのは、いくらお前ら2匹でも無理だろうな!」
ツタが2匹を挑発した。
「ああ!?」
「今何だって!!」
案の定、2匹は怒り出し、さっきの物より一段と大きい”エレキボール”を作り出した。
「ふーん、でも小さいなあ・・・。もっとは無理なのか?」
ブチッ
「えええええーい!!」
「こんのぉぉぉぉおお!!」
ビビビビビビビ・・・・・・。
”エレキボール”はふくれあがる。
「今だ!リンク、伏せろ!」
「お、おう!」
ビビビ・・・・ドォォォーン!!!!!!
とどまることなく、ふくれあがり続けた”エレキボール”はついに弾けとんだ。風船が割れるように。爆風で、当事者(プラスル、マイナン)は吹っ飛ばされ、後方にいた野生ポケモンの群れも吹っ飛んだ。無事だったのは、伏せていたツタとリンクだけだった。
「これが、力に勝る知恵だね!」
「アホーう!!こちとら、爆風で吹っ飛ぶところだったわ!!どうしてくれんだ、ごらぁ!!」
とまあ、このように、ツタの知恵が力を制したのであった。と、急いで走っていった二匹の背後に、強力な威圧感を放つ影が・・・。
「よくもやったなぁ・・・!!」
「あいつら、生かしておけないぞ!」
まあ、爆風程度でやられるわけがなかったのである。
「迂回路はいくらでもある。」
「とっとと回り込んでしまうぞ!」
そう言って、別の道をプラスルとマイナンは走っていった。黄雷騎士団を再び襲撃するために。