二次創作小説(映像)※倉庫ログ

プロローグ:黄金の騎士団 ( No.2 )
日時: 2013/04/30 23:20
名前: タク ◆9mCc3lFAO6 (ID: 39RfU1Y2)

とある世界に、ポケモンだけが住む国があった。みんな、平和に暮らしていた。だけど、近くの洞窟に住む暴れ者のポケモンは、破壊を好んで国をめちゃくちゃにした。そこに、国王近衛の黄金の騎士団が、そのポケモンに戦いを挑んだ。騎士団は、逆境にもめげず、戦い、ついに暴れ者を倒した。戦いに敗れた暴れ者のポケモンは、深い深い眠りについた。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「何度読んでも飽きないなぁ!この、黄金の騎士団伝説の本!この本に出てくる、とある国って俺たちが住んでる国のことなんだよね!」

 本を読んでいたコリンクは、そういった。

「黄金の騎士かあ。悪いポケモンをやっつけて、れっきとした英雄だよ!俺も何かの形で歴史に名前を刻みたいな!」

 コリンクはそういうと、本を閉じた。

「だけど、騎士団に入るには、もっと強くならなくちゃ!友達のみんなは、止めておけっていうけど、俺はあきらめないぞ!」

 そう意気込むコリンク。

「さーて、帰ろうかな!」

 このコリンクの名は、リンク。村でも、一際強いコリンクだ。騎士団にあこがれており、騎士団に入ろうと、奮闘中なのである。コリンクは、野原から本をバックに詰めて、村へ駆けていった。



「ど、どうなってるんだよ・・・!!」

 リンクは、絶句した。赤々と建物が燃えている。

「ひゃはははは!ギギギアル、その調子だ・・・!!もっともっと燃やしちゃえ!ゴルーグ!良いよぉ・・・もっと壊せ!!」

 一匹のプルリルが、そう叫んでいる。ギギギアルは、建物を電磁砲で焼き尽くしていき、ゴルーグは、その拳で建物を破壊していく。逃げまどう人々。それが瞳に映ったとたん、リンクはプルリルをキッと睨み付けた。

「おいっ!!」

 プルリルはようやく、リンクに気づき、リンクの方を向いた。その瞬間、プルリルは吹っ飛ばされた。リンクが渾身のスパークを放ったのだ。

「いたた・・・!!キミィ・・・ボクに向かって不意打ちなんて・・・。何のつもりかな!!」
「お前達!!村を壊すのを止めろよ!!」

 リンクの瞳は怒りに燃えていた。しかし、プルリルはひるむ様子がない。

「嫌だね、だって王様の命令なんだもん。好き勝手、村を破壊して良いって命令さ♪」
「許さないぞォ・・・!!うぉぉぉぉ!!”スパーク”!!」
「キリキザン!!」

 プルリルが一声叫んだ。次の瞬間、リンクののど元に刃が突き立てられていた。

「動くな。動けば貴様の命はない。」

 このプルリルの配下と思われる、キリキザンが冷たく言った。刃はこのキリキザンの物だろう。

「ガルルルルル・・・!!うぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」
「な、何だ!?」

 ついに、リンクは怒りにまかせて放電した。キリキザンは、思わず引き下がる。さらに、電気はプルリルの目元をかすめ傷を付けた。

「お前・・・・!!ボクの顔に傷を・・・・!!!」
「ど、どうだあ・・・・!まだ技として完成していないけど、放電の威力は半端無いはずだぞ・・・!!」
「こいつっ・・・!!よくも・・・!”呪影騎士団”団長のボクをコケにするなんて・・・!!許さない・・・・・!!ここが、お前の墓場だ!ナイトヘッド!!」

 プルリルは、強力な念波をリンクに送りつけた。

「ぐ、ぐああああ!!」
「ははは!これでどうだ・・・!!少なくとも、多少の記憶は吹っ飛ぶはずだぞ・・・!!はあああああ!!!」
「ぐっ、ぐあああああああ!!」

 頭を壊されるような痛みが、リンクを襲う。リンクは、ついに耐えきれず、そのまま倒れた。そのとき、何かがプルリルをはじき飛ばした。

「いたっ、なんだお前!」
「ガキを相手によってたかって、何のつもりだ?」

 何者かと、顔を上げようとしたリンクだが、そこで意識は闇に落ちた。