二次創作小説(映像)※倉庫ログ

第十四話:洗脳騎士団 ( No.57 )
日時: 2013/05/12 00:09
名前: タク ◆9mCc3lFAO6 (ID: 39RfU1Y2)

「何者かに操られている・・・。おそらく、犯人は最近、この古城に現れたモノ・・・。」
「ま、まさか・・・呪影騎士団?!」

 ツタが叫んだ。とにかく、バルを止めねばならない。

「キエロキエロキエロ・・・!!」
「くっ、正気に戻れッ!!」

 ツタが、”グラスミキサー”で攻撃する。しかし、バルは全部はじき飛ばしてしまう。

「”ナイトヘッド”!!」
「ぐああああ!!」

 頭が割れるような激痛が、ツタを襲う。バルが念波をとばしているのだ。おかしい。バルはナイトヘッドなど、覚えていないはずだ。そのとき、1つの影が横切った。それは、バルを突き飛ばした。

「グアアッ!」

 バルははじき飛ばされ、倒れる。そして、影の正体は--------------

「リ、リンク!?安静にしなくて良いの!?
「俺は大丈夫だ!!」

 リンクは息を切らしながら叫ぶ。すると、バルの体から何か靄のようなモノが現れて、リンクに襲いかかる。が、

「ぐおおおぁぁぁぁああ!!」

 リンクが一声ほえた。靄は吹っ飛ばされ、壁に激突した。そして、消滅した。

「バル!バル!大丈夫か!」

 リンクはバルに駆け寄った。ツタとスピーも後に続いた。



「全く、俺としたことが不覚!本当に情けない・・・。申し訳ありませんでした!」

 バルはあの後、すぐに復活した。そして、今に至る。

「どっちみち、引き返すのは危険だ。先に進もう。それと、ありがとうな、スピー。」
「私は当然のことをしたまで・・・・。」

 スピーはすましたように言った。

「とりあえず、先に進むぞ!」
「私も着いていく・・・・。」

 スピーもリンク達を手助けしてくれるようだった。



 レイルーク古城3階。ここより、上の階へはくずれていて勧めないため、いなくなった騎士団がいるとしたら、ここで間違いないだろう。

「なあ・・・。何者かの気配がしないか?」
「き、気のせいじゃないですか?」

 確かに、空気がさっきから変だ。リンクが辺りを見回したときだった。

「タチサレェ・・・!!」
「タチサレェ・・・!!」
「タチサレェ・・・!!」

 ポケモンの声が聞こえた。次の瞬間、前方に3つの影。現れたのは、ミルホッグ、そしてミネズミ2匹だった。

「こ、こいつらがいなくなった騎士団じゃないのか!?」
「眼光騎士団・・・!間違いない!だが、何かに操られているのか?」
「なんか、騎士団名、そのまんまだな・・・。」

 ツタが鋭く洞察する。とりあえず、倒すしかない。

「スピーは補助に回って!行くぞ!」
「「おう!!」」

 早速、バルはミネズミを抱えて、投げ飛ばし、KO。そして、ツタはもう一匹のミネズミに”グラスミキサー”でKOする。最後にリンクは、ミルホッグを”スパーク”で撃破した。とりあえず、弱かったのである。

「ふう、あっけなかったな・・・。」
「ああ、とりあえず、ワープのタネっていうのを食べさせれば、ギルドに戻るぞ。」

 というわけで、無理矢理食道にタネを突っ込ませ、3匹はワープした。

「・・・にしても、誰が一体こんな事を・・・。」
「やっと来たな、黄雷騎士団!そして、久しぶりだなぁ・・・!!」
「「「「!!」」」」

 上空を見上げると、そこにはリンクの宿敵、プルリルが浮かんでいた。リンクは怒りに表情をゆがませる。

「プ、プルリル・・・!!」
「さて、ギルドの場所を教えて貰おうか!」
「口が裂けても言うもんか!」

 リンクの態度に苛立ったのか、プルリルは顔をゆがませた。

「もう怒ったぞ!キミ達なんか、こいつらだけで十分だ!ギギギアル!ゴルーグ!」

 プルリルが叫ぶと、影が集まるように、靄が現れ、ゴルーグとギギギアルが現れる。

「なっ、影からポケモンが!?」
「・・・これが、奴らの正体・・・!」

 これなら、クイタランを倒したとき、クイタランが最期、影のような靄が散らばるように消えていったことも合点が行く。

「・・・行くぞ!」
「「おう!!」」

 ついに呪影騎士団とのバトルが始まる!!