二次創作小説(映像)※倉庫ログ

第十五話:VS呪影騎士団・水霊隊(1) ( No.58 )
日時: 2013/05/12 01:29
名前: タク ◆9mCc3lFAO6 (ID: 39RfU1Y2)

 リンク達は、バトルの体制に入る。

「・・・私も戦う・・・。」
「スピー!協力してくれるのか!」

 リンクが嬉しそうに叫んだ。スピーも協力してくれるらしい。

「舐めないでね・・・!!ボク達、呪影騎士団・水霊隊を!」
「お前らこそ・・・!絶対に許さないぞ!!」

 リンクの瞳が怒りで燃え上がった。直後、リンクの体が、電気に覆われる。

「”スパーク”!!」
「だ、だめだリンク!感情にまかせて攻撃するな!!」

 ツタの忠告を聞かず、リンクはものすごいスピードで、プルリルに突っ込む。このスピードでは、動きが鈍いゴルーグとギギギアルも反応できないだろう。しかし、プルリルは避けようとはしない。

「おっと・・・。言ってなかったっけ?


僕たちには味方がもう1匹いるって。」
「!?」

 バキィッ!!

 リンクは、体が何かに吹っ飛ばされる感覚を覚えた。

「呪影騎士団・水霊隊副隊長・キリキザン、推参!」
「お、お前は・・・!」

 やはり、あの時のキリキザンだった。プルリルがキリキザンに話しかける。

「ご苦労。キリキザン。でも、キミは今日、忙しくなかったわけ?」
「大丈夫でございます。」

 キリキザンは、静かに答えた。4対4。しかし、少々厳しい。


「”ギアソーサー”・・・。」
「リンク殿ッ!ここは、俺にお任せ下さい!」
「バル!すまない!」

 ギギギアルがギアをとばして攻撃してくる。そこを、バルが蹴りを入れて防ぐも・・・。

「ぬるいわッ!”きりさく”!!」
「ぬるいのは、貴様だ!”ねこだまし”!!」

 キリキザンの刃がバルに襲いかかる直前に、”ねこだまし”でキリキザンを怯ませたので、難を逃れた・・・・と思われた。

「それがどうした貴様ァ!!」
「ぐああっ!?怯んでない!?ガハァッ!!」

 バルは刃を胸部に食らってしまう。

「私の特性は、精神力。そして、負けん気だ。」
「とっ、特性を二つ・・・!!聞いていねえぞ!!」
「それが、我々。影で作られたポケモン。呪影騎士団だ!」

 キリキザンが、バルを蹴飛ばした。顔面にキックを食らったバルは、顔を押さえる。

「止めろォ!」
「止めるんだッ!」
「むッ!」

 リンクとツタが、キリキザンに体当たりを食らわせた。キリキザンはバランスを崩して倒れる。バルは、スピーに念力で安全なところまで移動させられ、事なきを得た。

「ボク達がいることも忘れてないよね?”ナイトヘッド”!!」
「”シャドーパンチ”・・・!!」

 今度は、プルリルとゴルーグが襲いかかる。

「ま、まずい・・・!!」

 そのとき、ゴルーグは突然、倒れてしまった。プルリルも慌てて、その方を向く。

「ゴ、ゴルーグ!どうしたんだ!」
「・・・私の”さいみんじゅつ”・・・。どうかしら?」

 スピーが得意げに言った。

「ナ、ナイスアシスト!」

 リンクの顔に笑みがこぼれた。みんなで協力すれば、何とかなるかもしれない。しかし、ツタに、キリキザンが襲いかかる。

「貴様ごときに何ができる!!」
「つ、”つるのムチ”!!」

 キリキザンの刃を、ムチで迎撃するも、やはりツルでは切り裂かれてしまった。

「痛いッ・・・!!」
「ツタッ!!」

 リンクが駆け寄ろうとするも、

「キミの相手は、このボクだ!!」

 とふさがれてしまう。

「ううう・・・。痛いよう・・・!」

 ツタの目から、涙がにじみ出る。そのときだった。

「姉御に何をするッ!!」
「むっ!?」

 キリキザンは、背後から、不覚の一撃を貰った。バルだ。

「貴様ァ!まだ動けたのか!」
「今こそ、見せてやる!兄者に教わった、隠し技を!!食らうが良い!!」

 バルが突然、地面を蹴り、キリキザンへ飛びかかる。キリキザンは、刃で受け止めようとしたが、無駄だった。バルは、急にキリキザンの足へ飛び降り、足を振り上げたのである。

「”けたぐり”!!」

 スライディングするように、キリキザンの足を力任せに払った。キリキザンはバランスを崩す。そして、地面にぶつかった時自身の重みで、大ダメージを受けた。

「ガハッ・・・!!」

タイプ相性では最高に抜群のため、キリキザンは倒れ、影のような靄になって、消えていった。

「姉御!後は、ギギギアルとゴルーグも倒さなければ!」
「で、でも、プルリルは!?リンクだけに任せて良いの?!」
「姉御・・・俺には分かるんです。男には、水を差しちゃいけない戦いがあることを・・・。」
「そ、そうだね。」

 そういって、ギギギアルと戦っている、スピーの方へ向かった。

 

 一方、リンクとプルリルは、激闘を繰り広げていた。

「おのれぇっ!キミ達ィ!許さないぞ!!」
「分かったよ・・・・。騎士って言うのは、仲間がいるから、強くなれる生き物なんだ!!うおおおおおーっ!!!」

 プルリルがこちらへ急接近してくるも、リンクも迎撃するように、突撃する。そして、キバに雷を帯びさせた。

「父さん、力を貸してくれ!うおおおお!!”かみなりのキバ”!!」
「!!」

 直後、プルリルはリンクの電気を帯びたキバで感電する。しかも、リンクはいつまでたっても口を離さない。そして、プルリルは電撃で体が引き裂かれていく。

「あああ・・・・!!や、やはり・・・!!お、お前は・・・あの、おうご・・・!!グアアアアッ!!」




「”けたぐり”!!」
「”グラスミキサー”!!」
「・・・・”念力”!!」

 スピーの念力で、ギギギアルとゴルーグの動きを止め、最後にツタとバルでトドメを刺した。

「ガァァァアアア!!」
「ギギギ・・・ギギギ・・・!!」

 そして、ゴルーグとギギギアルも消滅した。

「や、やったのか!?」

「う、うわああああ!!」
「「「!!」」」

 向こうから声が聞こえる。リンクの悲鳴だ。



「この・・・ボクをよくも・・・!!!危うく、死ぬかと思ったよ・・・!!だが、このボクの分身、ゴーストタイプの精鋭には、勝てないだろうね!数の差で!」

 プルリルは自身のエネルギーを振り絞り、ゴースト軍団を召還していた。サマヨール、ゴースト、デスカーン・・・。どっちみち、まずい相手には変わりない。

「お、おい・・・!ど、どうするんだ!」

 ツタたちも唖然とするばかりだ。そのときだった。

「”アイアンテール”!!」
「”リーフブレード”!!」

 何者かの声が響き渡った。そして、ゴースト、サマヨールは吹っ飛ばされた。

「そこまでだよ、呪影騎士団。君たちの数々の悪行、見逃すわけにはいかない。」

 リンク達は後ろを振り向く。そこには、3匹のポケモンがいた。リーフィアとブラッキー、そして、一際前に立っているのは、ブースターと呼ばれるポケモンだった。