二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- 第十五話:VS呪影騎士団・水霊隊(2) ( No.59 )
- 日時: 2013/05/12 14:36
- 名前: タク ◆XaammrlXPk (ID: 39RfU1Y2)
「あ、アンタらは・・・!!」
「黄雷騎士団・・・だったね。」
リンクが、ブースター達の方を振り向く。ブースターは苦笑いしながら答えた。
「僕の名は、リュト。これでも一応、名目上は七星騎士団のリーダー、なんだよね・・・。」
「お、俺はリンクって言います!ありがとうございます!助けてくれて・・・。」
「良いんだ。君達のことは知ってるよ。黄雷騎士団・・・だったね。リンク、ツタ・・・。そのバルキーとムンナは新入りかな?」
リンクはリュトに駆け寄っていった。
「お、俺達のことを知ってるんですか!?」
「ああ。君達の溶鉱炉での活躍は知っているからね。さて・・・。」
七星騎士団の3匹は、プルリルを睨み付けた。
「君は何者だ?」
「よくもぉ・・・!!邪魔してくれたな!!答える義理など、無い!」
そう叫ぶと、息切れ切れに、プルリルは激しい水を、口から吹き出した。”しおみず”だ。しかし、それをリュトは素早く避け、”ニトロチャージ”でプルリルに突撃した。さらに、明るい日差しが白の窓から差し込む。勢いよくリュトに接近してきたデスカーンはリーフィアが”リーフブレード”で切り裂いた。リンク達は、歓声を上げる。
「す、すげえ!!何て強さだ・・・!」
リュトがリーフィアに微笑んだ。
「ルーン、ありがとう。」
「う、うん・・・。リュトこそ、ナイスアシスト。あのタイミングで”にほんばれ”を発動させるなんてね。」
このリーフィアの名前は、ルーンというのか。リュトは、苦笑いした。
「そんなにすごくないさ。さて、プルリル。どうする?」
リュトがプルリルを睨み付ける。
「くっ、くくく・・!!」
「ヴァルさん。ルーンにアレを頼むよ。」
「分かった。」
どうやら、ブラッキーの名はヴァルと言うらしい。ヴァルは、ルーンに前足をかざした。
「”手助け”!!」
次の瞬間、ルーンの体が光り出す。手助けの効果で、体が活性化しているのだろう。
「”リーフブレード”!!」
ルーンは、前足の葉から、刃を精製し、プルリルに飛びかかる。
「おのれぇ・・・!!失せろォ!!”ナイトヘ」
「もう、終わったよ。」
「!!」
ルーンはすでに、プルリルを通り過ぎていた。そして、プルリルの体が引き裂かれる。
「ぐ、ぐふほあああっ!!!覚えてろォ・・・!!ボク達、呪影騎士団は何度でもふっか・・・・ギャアアアアアアア!!!!」
そう言うと、プルリルは黒い靄に変わり、消え去った。
帰りには、ゴーストポケモンは出現しなかった。どうやら、プルリルの分身だったらしい。そして、騎士団ギルド。ツタは、安堵のため息をついた。
「や、やっと帰れた・・・。」
よほど怖かったらしい。リンクがもう一度、リュトにお礼を言う。
「いや、ありがとうございます!あの場で助けてくれて・・・。」
「良いんだ。僕たちは当然のことをしたまでだからね。リンク君。ところで、あの呪影騎士団とか言ってた連中・・・。何者なんだ?」
「ああ・・・話すと長いんですけど・・・・。」
「国王が豹変した件については、聞いてるよ。僕たちも同意見だ。ま、ヴァルさんの意見だけど。」
「その部下が、呪影騎士団と言うことらしいです。」
リンクが補足した。
「分かった。とにかく、帰らないとね。ただ、報酬はギルド総統のダイケンキさんに行っちゃうらしいけど。」
「え、ええええー?!」
これにはみんな、がっかりだった。そして、結局スピーは黄雷騎士団に入ることになったらしい。
「・・・・よろしく。」
「あ、ああ・・・・。」
そう言うことで、また仲間が増えた。報酬はもらえなかったが。
夜。ある場所で6匹のポケモンが会議をしていた。呪影騎士団のポケモンらしい。
「プルリルの魂影が、ボロボロになって帰ってきたらしいわ。他、キリキザン、ゴルーグ、ギギギアルもね。騎士団ギルドを舐めていたのかしら?やっぱり、深緑隊の方が強いのよ。」
容姿端麗な草ポケモンがすましたようにそう言った。
「まあ、我が灼熱隊エリート兵士のクイタランが勝てないくらいだからな。」
九つの尻尾を持つ、狐のようなポケモンが呟いた。
「役立たず極まりないでしょう。超導隊の我々が最強であるのに。」
緑色で、胎児のようなポケモンがそう罵倒した。
「まあ、そう言うな。どっちみち、水霊隊はヘマを犯した。処分は、俺様達氷雷隊が下す。」
角の生えた、巨大な顔のようなポケモンが言い放った。
「ギギヒヒィ・・・・まあ、せいぜい楽しみにしていようやぁ!!岩鉄隊も楽しみ極まりないんだから!」
中心に居る、小柄なポケモンが引き笑いをした。
大気圏。一つの隕石が町のハズレに向かってうなりを上げて落下している。そして、町の遥か彼方に、それは墜落した。大きなクレーターが空いて、中心からは影が現れた。それは生物のようだが・・・。
「ピポパポピピ・・・・!」
これが大事件に繋がるなど、誰も予想だにしていなかっただろう。