二次創作小説(映像)※倉庫ログ

第十八話:攻略 ( No.68 )
日時: 2013/05/22 21:26
名前: タク ◆XaammrlXPk (ID: 39RfU1Y2)

「さて、リーダーが今頃、任務を遂行しているころでしょう。ただし、リーダーのお約束が発動しなければの話ですが。」
「お、お約束?」
「まあ、良いでしょう。さて・・・”サイコカッター”!!」

 再びアブソルは、”サイコカッター”を撃ち出す。しかし、リンクにはこの技の攻略法が分かっていた。

「もう、見切ったぞ!!」

 そう言って、バッグからオレンの実を投げた。オレンの実は、”サイコカッター”に切り裂かれた。が、リンクの狙いはこれだったのだ!

「今だ!!うおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉおお!!」
「しまった!”吠える”か!!」

 ”サイコカッター”は、物体にぶつかった際、実体化する。つまり、その瞬間は吠えるで、勢いを弱めることが可能なのだ!

「ぐっ・・・!!」
「うおおおおおおおお!!!連結ッ!放電!!」
「!!」

 どさくさで、未完成だった放電を繰り出す。リンクにとっては賭けだったのだろう。が、

「連結ッ!不意打ち!!」
「し、しまった!!」

 ザッシュゥ・・・!!

 鋭い音が響いた。アブソルが再び連結技を使ったのである。



 一方、ツタ達は、集団で襲い掛かるヤミラミ達の相手を倒したのは良いが、レパルダス、ニューラ、デルビルの相手もしなければいけなかったのである。

「つ、強い・・・!!」
「よそ見はいけねーな!!”火炎放射”!!」

 ツタに、デルビルが”火炎放射”を放つ。

「姉御に手を出すな、貴様ッ!!」

 が、顎をバルに蹴飛ばされてしまう。

「ゴ、ゴフッ・・・!!てめぇ・・・!!”ニトロチャージ”!!」
「くっ!!」

 炎をまとって、デルビルが突進してきた。バルはすかさず避けた。

「何てヤツだ・・・!!まだ落ちないのか!!」

 すると、インビジブル騎士団のキモリがツタに向かって言った。

「おい、てめーら!先に、リーダー助けに行ってやりな!」
「し、しかし・・・・・・!」
「早く行けが聞こえねーのか!!」
「す、すまない!!バル!スピー!行くぞ!」
「「了解!!」」

 

「情けないでしょう・・・・。この程度とは・・・!」
「ああ・・・うぅ・・・。」

 リンクが呻き声を上げる。

「その程度で騎士団長が務まるでしょうか!ああ!?」

 アブソルが倒れたリンクの顔面を踏みつけた。

「情けない!情けない!根性無しなど、消えてなくなりなさい!!」
「ぐああっ!!」

 何度も何度もリンクを踏みつける。

「私は憎い・・・・!!私を軽蔑した全てのポケモンが・・・!!だが、差別され、偏見され、虐待されていた私を唯一認め、この騎士団に入団させた、あの方だけは違った!!死にそうだった私を助けてくれたのは!あの方だった!」

 バキィッ!!

 そうさけんでアブソルは、リンクを蹴り飛ばす。

「ぐああっ!!」
「だから、私は許さない!!お前らみたいなクズを!!さぁ・・・・!この一撃で、永遠に眠るが良いでしょう!!」

 アブソルがリンクののど元へ、刃を突き付けた。

「俺をここで葬るなら葬れよ・・・!!だけど、お前の考えは間違ってる・・・!!おかしいよ・・・!それじゃあ、自分だけが不幸な目に遭ってるって事じゃないか!」
「うるさい!!永遠に眠れ!!”サイコカッター”!!」

 万事休す!!そう思ったリンク。思わず目をつぶった。しかし、刃は襲ってこない。

「な、何のつもりでしょう・・・!!」
「おっと動くな。抵抗しても無駄だよ!!」

 のど元に刃を突きつけられていたのは、アブソルだった。そして、刃の持ち主は--------------------

「ツ、ツタ!?」

 ツタだった。

「おのれぇ・・・!!」
「卑怯だな。動けない相手をいたぶるのが、そんなに楽しいかよ?」
「・・・・ごもっとも・・・・。」

 アブソルの背後にはバル。そして、スピーが居る。

「貴様らァ・・・!!」



「”炎のキバ”!!」
「ちっ、しつけえな!!」

 キモリを執拗に攻撃するデルビル。しかし、キモリはしなやかな体でその攻撃を華麗にかわしていく。


「”火炎放射”!!」
「おっせえよ!!」

 キモリが背後へ回り込む。

「さて、そろそろ決めさせて貰うぜ!!”ドレインパンチ”!!」
「なっ・・・!!ぐあああああ!!」

 エネルギーを吸収する拳を、デルビルの背中めがけて撃ち出した。デルビルは悲鳴を上げて倒れた。

「ふー、しつこかった・・・・。」


 一方、ムウマは・・・・。

「”追い打ち”!!」
「”祟り目”!!」

 ムウマとニューラの技がぶつかり合う。

「くはは・・・!!我々を舐めるな!!うっ!?」
「いくら悪タイプのアンタでも、連続で祟り目を喰らったら、きついはずよ!さて・・・トドメの”恩返し”!!」

 影の手が現れ、ニューラを引き裂かんとばかりに襲い掛かる。これがムウマの”恩返し”だ。

「ちっ!!」

 すかさず避けるニューラ。しかし・・・。

「!!」
「もう片方も用意していたのよ。アンタってバカみたい。」
「き、貴様ァー!!」

 ザシュウッ!!

「うぅ・・・・がっああ・・・!!」

 ニューラは胸元に切り傷を負い、倒れた。

「アンタなんか、キモリ様の足元にも及ばないわ。」



「”乱れひっかき”!!」
「”アクアジェット”!!」

 レパルダスに対し、”アクアジェット”を使用するタカシ。しかし、レパルダスに攻撃するためではない。レパルダスと、間合いを取るためだ。

「ボウヤァ!!おねんねの時間よ!!”つじぎり”!!」
「落ちるのは、貴方の方ですよ!!”シェルブレード”!!」
「しまった!!」

 ”シェルブレード”は、中距離技でもある。それは、シェルブレードの剣先を伸ばすことで可能である。自分から接近してきたレパルダスに、シェルブレードの手痛い一撃。レパルダスは悲鳴を上げて、避けようとする。

「逃がすか!!連結、”みずでっぽう”!!」

 タカシの口から、水流が噴出される。レパルダスに勢いよくそれはぶつかった。

「おのれぇ・・・!!」
「隙だらけですよ!!”シェルブレード”!!」
「ぎゃあっ!!」

 ”シェルブレード”が勢いよくレパルダスを切り裂いた。

「がっはぁ・・・・。」
「自分の力を過信しすぎて、至近距離戦に持ち込んだのが、仇になったようですね。まだまだ詰めが甘いですよ!」



「おのれぇ・・・!!黄雷騎士団・・・・!!」
「さあ、どうする?」
「くっ・・・・!!」

 ジリジリと追いつめられるアブソル。その時だった。

「退却だアブソル・・・・!!」
「リ、リーダー!?」
「何!?リーダーだと!?」
 
 突如現れた、リーダー。一体、その正体とは!?