二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re: 【ルーンファクトリー4】〜life〜 ( No.63 )
- 日時: 2013/06/23 18:17
- 名前: 杏月 (ID: r6RDhzSo)
- 参照: フリーセル1730
ルリアは、くるっと体の向きを変えフレイに顔を見せないようにした。
「嘘って・・どういう事?」
「まぁ。町がなくなった事と、セルザに助けられたのは本当だけど」
「?」
フレイは、意味が分からず黙ってルリアの背中を見つめた。
「でも、町なんてどうでもよかったんだよ」
「え?」
「私は友達に裏切られ、家族に捨てられた。そして、魔法協会って所で無理矢理実験台にされた」
「魔法・・・協会?」
聞いた事ない名前にフレイはキョトンとした。
「魔法書を読まずに簡単に魔法を出せるようにする所よ」
「あ・・そういえば」
フレイは思い出した。確かにルリアが魔法を使ってる時、魔法書らしき物は見当たらなかった。
「毎日の実験で、身も心もボロボロになった。・・それである日、魔法協会から逃げ出したんだ。10年前に」
「10年前・・・」
フレイは、ただルリアの背中を見つめて言った。
「そして、辿り着いた場所がここ・・セルフィア」
「それで、セルザと知り合ったんだ」
「ええ。・・・私は、ボロボロで死にそうだった。まぁ、死んでもよかったけど」
「・・・」
フレイは黙ったままルリアの話を聞いていた。
「でも、セルザに助けてもらって命の尊さを知った。とても、嬉しかった。私は、セルザが大好きになって・・だから・・・」
「セルザと仲良くする人が・・嫌だったの?」
ルリアが言う前にフレイが口を開いた。そしたら、ルリアはコクンと頷いた。
「私と優しく接してくれて、笑顔にしてくれたのは、セルザだけだから・・」
「嫉妬?・・・可愛いんだね」
フレイは、フフッと笑った。すると、ルリアは顔を真っ赤にして勢いよくこちらを向いた。
「そっ・・・そんな事!!」
「確かに、この世界には悪い人だっているかもしれないけど・・」
フレイは自分の手で胸を押さえた。
「この町は良い人ばかりだよ。だからさ。皆と仲良くなっていけば自然と笑顔になっていくよ」
「・・・・・」