二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: ドラゴンクエスト8-光を求め ( No.94 )
日時: 2013/08/28 00:13
名前: 朝霧 (ID: .3t6TJMo)

その日エイトとサラは、草原を歩いていた。辺りに人工物は見えず、本当に緑しかない。遠くを見やれば、地平線では空と草原が混ざりあっていて美しい。

「ねえ、サラ。ここって、何処だろうね?」

歩いていたエイトが立ち止まって振り返り、そんな呑気なことを言った。誰のせいよ、と心内で突っ込み、サラはエイトに食って掛かる。

「何処だろうねって……エイトがいっかくウサギを追いかけるから穴に落ちたんじゃないの!」
「えーだってさ、倒せばレアアイテムが手に入るかもしれないじゃないかあー」

エイトはむくれながら答える。その時がさ、という草を踏み分ける音がし、二人は一斉に振り向いた。そこにはシャウラとセシルの姿がある。ただ、キラーパンサーと少女と言う組み合わせに二人は勘違いを起こした。キラーパンサーが少女を襲おうとしていると見なし、セシルに攻撃を仕掛けようとする。エイトは剣を抜き、サラは呪文を唱える体勢になった。

「待ってて!すぐに助けるから!」

「今、助けるから待っていて下さい!」
二人はシャウラにそう呼び掛けながら、セシルに敵意の眼差しを送る。
それに気が付いたセシルは呆れたように眉を細め、無抵抗であることを示すため右前足を持ち上げ、掲げてみせる。

「剣を下げろ。貴様らを襲うつもりはない」

シャウラは、一歩前に出ると、掌でセシルを示しながら落ち着いた口調で話す。

「このキラーパンサーは我が僕。無闇に人を襲うようなことは致しません」
「おい、誰が僕だ! 僕はお前だろう!」
セシルはいちいち、反論してきたが、シャウラは無視した。〜つづく〜
キャラ崩壊が怖いので、短めです。