二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re: ドラゴンクエスト8-光を求める者 ( No.97 )
- 日時: 2013/08/27 22:10
- 名前: 朝霧 ◆CD1Pckq.U2 (ID: 907dJaBJ)
・ドルマゲスキャラ崩壊警報。もはやギャグキャラ化してます。苦手な方はご注意を!
「どうか剣を納めて下さい」
シャウラが懇願するように頭を下げると、エイトは素直に剣を鞘に戻した。サラも呪文の詠唱を止める。
「ごめんなさい、いきなり剣を向けて」
エイトが謝るとセシルが何か言いかけたが、シャウラに注意されて黙った。
謝罪も兼ね、エイトは自己紹介をする。
「僕はエイトと言います。で、こっちはサラ」
「サラです。よろしくお願いします」
「私はシャウラと申します」
サラが頭を下げると、シャウラは軽く頭を下げた。
「セシルだ」
全員が名乗り終わり、セシルはサラとエイトを見ながら、
「ところで貴様ら、バ……いや、エルニアと言う男を知らないか?そこのエイトの小僧によく似た奴なのだが」
エルニアのことを尋ねた。心内そっくりなエイトには驚いていたが、魔力の反応から明らかに他人だとセシルもシャウラも気が付いたため、平静を装いながら話した。
ただ小首を傾げるエイトの姿はエルニアのそれに重なり、見ていて、シャウラはエルニアへの思いが募るばかり。
「エルニア? サラ、知ってる?」
「うーん……知らないなあ」
サラが首を横に振った時。ざわ、とシャウラは全身を鳥肌が駆け抜けて行くのを感じた。セシルも毛を逆立て、唸っている。エイトとサラもその気配を感じたらしく、各々武器を構えて、辺りを慎重に見渡している。
「ふははは!皆様、よくぞいらっしゃいましたね」
そんな喧しい笑い声と共にふ、と空間が揺らぎドルマゲス(以下ドルちゃんと表記する)が空中に現れた。
「っておい!ちょっと待て!誰がドルちゃんだ!?」
いいじゃんドルちゃん、可愛いし。無視無視。
突然のドルちゃんの登場にどよめく一同だが、シャウラは悲鳴のような声をあげた。
「エルニア!」
ドルちゃんのすぐ脇に、エルニアがいた。
エルニアは赤い色をした丸い球体の中に閉じ込められていた。球体の中で、立った姿勢のまま中から球体を殴りつけているが、球体はびくともしない。時折何か叫んでいるが、その声は全く聞こえない。
「あれ、エイトがもう一人いるよ!?」
サラが球体を指差しながら言うと、エイトは中にいるエルニアをじっくりと眺めて、こう結論づける。
「サラ、あれは魔物がモシャスで僕に化けているんだよ」
「いいえ、それは違います(o≧▽゜)o」
ドルマゲスが待っていたと言わんばかりに口を開き、誰も何も聞いてもいないのに得意げに説明を始める。
「この青年は異世界の貴方……言わば、異世界の同一人物とでも申し上げるべき存在なのです(*‾ー‾)」
お、今ってドルマゲス倒すチャンスじゃん。さあ、立ち上がれ、勇者たちよ!
「覚悟しろ、ドルマゲス!ライデイン!」
エイトがどっかーんと派手に雷を落とし、ドルちゃんは黒焦げ。頭は当然アフロになりました。まるで焼きすぎた焼き魚のよう。もはや炭。全身からいいあんばいに白い煙が上がってます。
「——であるからして、ここにいる皆様は本来なら別の時間、別の空間に生きる交わらない存在なのです。それが私の力により、呼び寄せお会いすることが出来たのですよ」
「マヒャド!」
「バギクロス!」
続いてサラがマヒャドを打ち込む。大量の氷の刃がドルマゲスに降り注ぎ、ドルマゲスはカッチンカッチン。そこにシャウラが、バギクロスで攻撃。が、ドルちゃんは勇猛に竜巻に立ち向かった。手を向かい合わせるように重ねながら湾曲させ思い切り手前に引きます。そして、
「かーめー(以下アウトなので自主規制)」
いてつく波動っぽいのを出して、魔法を全て消し去ってしまいます。シャウラとサラが、続けて魔法を叩きこもうとした時、ドルちゃんの怒り大爆発。
「お前ら、人の話をきけえ!(`Δ´)」
そしてこほん、と咳払いをしいつものドルちゃんに戻ります。
「まあいいでしょう。私は心が広いですからね……この青年を返して欲しければ、この先にある闘技場に来なさい。来なければ、彼は魔物の夫となるでしょう」
それだけ言い残して、ドルちゃんは消えてしまいました。