二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re: 天然ちゃんの日常2-イナイレ- ( No.2 )
- 日時: 2013/06/30 20:10
- 名前: ゆりかん ◆Qd6XA/vkyQ (ID: ilLKTbvz)
*三章*
一話
先ほど大きな音が学校の方からしたけど、多分大丈夫だと思い私は戻らなかった
...けれどもそれが大きな間違いだったのかもしれない
2時間ほど、町中走り回っていろんな所を探したけれどもいない
そりゃあ、あのラティアとティアラが走り回って、それでも見つからなかったから私の足では無理なのかもしれないけど一応女子の中では学校一いや、学年一だったのに…(一番はお兄ちゃんらしいけど本当なのかな)
「もしかしたら学校に戻ってる?」
ふとそんな考えが頭によぎった
気まぐれ春菜の事だ
案外もう学校に…
ぽん
「ビクッえ、誰...?」
振り返ったとたんいきなり口を手で、と鼻を布で押さえられた
甘いような、毒々しいような嫌な香りが鼻の中を抜ける
声を出そうとしても、ふさがれた手のせいでモゴモゴと音を出すだけ
そしてそのまま私の意識は闇の中に…って
「そんなもので私が眠るとでも思ったかボケェ!!」
こんな状態で鼻塞がれたら誰だってびっくりして息とめるっての!
これ、クロロホルムだよね?あの、ミステリーとかで使われるおなじみの。実際こんなもの使われるなんて知らなかったけど
「ふむ...君もなかなかやるようだね、さすが風丸沙也香だ」
へ?なんで私の名前知ってるの?
まさかストーカー?
…なんて思ったけど私を眠らせようとした人物
ストーカーなはずない。それによく見てみると中学生、同い年くらい?
けれども、この人たちは明らかに普通の人たちとは違うオーラーが漂っていた
まず服装が変(ついでにいうと髪型も)
なにこの、エイリアンみたいな人たち?
髪の毛とかチューリップじゃないの。
「実は、君には僕たちの計画nグフッ」
そのまま何かを言い続ける少年のみぞおちに私の足が飛ぶ
眠らせようとした=危害を加えようとした=すなわち危険人物
という公式が一瞬にして頭によぎる
ここは逃げるが勝ち!
「そういうことだから、アディオス!」
「待ちたまえ」
げ、この人私のみぞおちキックまともに当たったくせに立ち上がってる
はっきりいって私のみぞおちキックは、大人でも大体30分は気絶するんだ。こいつ…並みの人間じゃない…?
「僕たちは、君を学校に返すつもりはないんだ」
そのとたん、後ろから何かを当てられた
ウウッ、背中がじんじんする
まるで、火を直接当てられたかのように私の背中が熱い
本当に火を当てたの?
そう聞きたいくらいに
「なっ、何を…」
「君がおとなしくクロロホルムで眠らされないからいけないんだ。手荒な事をしてすまない。」
手荒な事?クロロホルム使う時点でもう荒っぽいわよ
…そう言い返そうとしたけども口が開かない
身体も動かない
鉛が身体の中に入ってるの?そう問いかけい
そしてそのまま私の身体は崩れ落ち
意識は徐々に暗闇に染まっていく
…どうして
* * *
「クス...それじゃあ行きましょうか、目当ての人は見つけたもんね♪」
一人の少女が沙也香を見て笑う
「そうだな。けど...」
「何よ、今更やめる気?お父様の為にここまでやってきたんじゃない。裏切る気なの、バーン?」
「...そのつもりはないさ、ウルビダ。」
しかしバーンと呼ばれた少年は
倒れた沙也香をじっと見下ろしていた
ウルビダと呼ばれた少女は、沙也香を担ぎ、ボールを足で拾った
さきほどさやかの背中にあてた、あのボールだ
「...彼女は本当にそうなのか?」
「えぇ、ルリがそう言ったのよ、間違いない。」
二人の会話は誰も聞いてない
遠くから聞こえてくる爆音の音もいつのまにか止んでいた
町にはいつも通りの静けさが充満していた