「三成……。私たちに勝ち目なんてあるの?三成たち、強いけど……。これはどう見たって……」私は不安を含んだ声で前方にいる三成に言った。三成は少し笑って、「亜美。俺たちが負ける、お前はそう思っていたのか?この大うつけ者が。勝ち目なんてあるに決まっているだろう」 そうは言ったって……。 先刻から東軍が有勢。 倒したって倒したって減らない敵に、私たちの軍、西軍は参っていた。