二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: 第6話 少女 ( No.9 )
日時: 2014/01/16 22:10
名前: らくじょう (ID: zPsmKR8O)

「アルス。こんなとこに食料なんてあるの?」
「わかんないよ。だから探すんでしょ?」
「何でケロッとしてんの?」
「ガボ・・・。心配じゃないの?」
「そりゃ・・・心配だよ。でも・・。」

 ついさっきガボを1人森に置いてきた。ゆっくり考えさせるため。僕たちがそばにいたらきっと・・・・。

「っ?マリベル、なんか言った?」
「何も言ってないわよ。」
「え。でも今声が・・・。」
「声?」

 目を閉じ耳をすませる。風の音。草木の揺れる音。その中に・・・聞こえる、微かな・・・・声。

「あっちだ。」
「ちょっと!アルス!?置いてかないでよ!!」

 危険を知らせるような声。ううん。あれはうめき声!?助けを求めている。誰かに助けを!!
 マリベルが慌ててついてくるがそんなことに見向きもしないで駆ける。

「ここだ。」

 そこは滝。とても澄んでいるきれいな滝。

「・・・すけ・・・。た・・・すけ・・・・て・・・・。」
「聞こえた。この近く。」

 どこだ!?あたりを見回す。周りの木には異常なし。滝で一番危ないのは足場が崩れて落ちること。
 滝の下。崖を見る。

「見つけた!!」

 一人の少女が崖にぶら下がっている。あの場ではすぐにでも崩れてしまう。

「風の精霊シルフ。姿を現したまえ。」

 以前風の精霊からもらった風のアミュレットを掲げる。
 声が聞こえる。

———アルス。そこにはあたしは行けない。何か強い力がはたらいている。だから、あたしは助けることができない。でも、あんたならできる。自分の中の風の力を信じるの。

「風の精霊シルフに認められし我に眠る風の力。今、力を開放するとき。その風で彼女を救え!バギクロス。」

 通常バギクロスは攻撃の呪文。でも以前あるものに教えられた。力を信じれば、攻撃呪文だって人を救う盾となる。
 自分を信じるんだ。
 巨大な竜巻が少女の下で回転する。その風で彼女の体は宙を飛び、草の元まで運ばれる。

「くっ!!集中して魔力を使いすぎた!?いや、ずっと呪文を使っていなかったからか。」

 ふらつきながらも倒れている少女のもとへ。