二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: 第11話 コロン ( No.14 )
日時: 2013/09/08 17:33
名前: らくじょう (ID: viAVUXrt)

「ちょっと!!今までどこに行ってたのよ!?」
「ご・・ごめん!!いろいろあって・・・。」
「はぁ〜!?」
「あ・・・アルスは悪くないです。私を・・・助けてくれて・・・。」
「ってか誰!?」
「フィーナといいます。」
「お前不思議なにおいするぞ!!」

 雨がやみ、ガボが居るところまで戻ったらマリベルの大声が・・・。それとガボさん・・・。初対面の人のにおいをかぐのはどうかと・・・。

「とりあえず、町に行きましょう?」
「いや・・それは・・・。」
「?」
「あたしたちどういうわけかあの村の人たちに嫌われてんの。」
「失礼ですが、コロン・・・付けました?」
「コロン?」

 ポケットから小さな小瓶を取り出して説明を始めた。

「これはこの世界のにおい。私たち異世界の住民はここの人とにおいが違う。それなので異世界の者だとわかる。」
「なんで異世界の住民だったらダメなの?」
「異世界には魔物がいます。モシャスを使って化けているのかもしれませんから。この匂いは魔物が嫌うにおいです。それなので、これをつけてないと魔物と思われます。」
「この世界の魔物は!?」
「特定の場所にしかいません。それぞれの町々は鉱山に囲まれ、森に囲まれてあります。このコロンのにおいを嫌ってそうそう来ません。ただ、においがわからない魔物は来ます。」

 初めて知るこの世界の事実。みんな魔物は怖いよな・・・・。
 僕たちは戦い続けていたから慣れてしまった。でも、町の人々はそうじゃないんだ。わけもなく町から追い出したりしない。

「なあ。フィーナも別の世界からきたのか?」
「ええ。」
「どこなんだ?」
「・・・知らないと思うよ。もう・・・滅びた・・・から。」