二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: 東方緑化project ( No.60 )
日時: 2013/11/23 11:33
名前: 銀虎 (ID: KjYpxfgY)

流姫「さて、宴会に誰を呼ぼうかしら〜?
   幽々子は呼ばなくても来るだろうし、呼ぶとしたら九六あたりかしら〜?」



迷いの竹林にて


「はてさて、久しぶりに永遠亭でも寄ってみようか……ん?」

(なんか、嫌な予感がする……逃げてみるか?)

流姫「あら〜、久しぶり。[]じゃない〜。
   数十年、いや数百年ぶりかしら〜?」

「これは、植物神の流姫さんじゃないですか」
(逃げそびれたか)

流姫「ねぇ、[]は宴会とか興味ある〜?」

「宴会ですか……あいにく、人混みとかはあまり得意じゃないんでね。遠慮しておきます」

流姫「まぁ、拒否されても無理矢理連れてくけどね〜」

「これまた強引ですね。守矢神社の神といい、幻想郷の神様って変わり者が多いですよ」
(やっぱりそう来たか。念のため、空間を切り裂いて逃走経路をつくっとくか)

流姫「まぁ、その中でも私は特別変わってるけど〜。で、もう一度聞くわよ?
   私のお供として、宴会に行くつもりはある〜?」

「なんか、条件が増えていやしませんか?」

流姫「ふふっ、そういうのは気にしたら負けよ〜?
   で、どうなの?イエスorノー」

「そりゃあ、勿論ノーで!」

[]は空間の切れ間へと逃走を!

流姫「させるとでも思った〜?」

「いつの間にか、すき間が植物で埋められてる……」

流姫「私の能力は無から植物を産み出す。
   たとえ、それが真空空間だろうと異次元だろうとね〜」

「その能力を使って空間の切れ間を塞いだということですか」

流姫「そういうこと〜」

「まぁ、そんなことしても無駄ですけど」

流姫「あら、空間の切れ目がたくさん〜。面倒ねぇ〜。」

「では、私はこれにて失敬」

流姫「させないわ〜!木符『樹木結界』」

ドゴゴゴゴッ

「なんと、スペルカードで全部の切れ目を一度に塞ぎましたか」

流姫「どうせ、あなたはこの結界の中でも空間を切るんでしょ〜?
   そんでもって逃走〜」

「そうですね」

流姫「でも考えてみて〜。あなたの逃げ方は空間の切れ目と切れ目を繋げて逃げるの〜。
   じゃあ、出口の切れ目はどこにある〜?」

「それは言えないですけど、とりあえず緊急用で遠くに作ってます」

流姫「それは、私があらかじめ塞いでいるって言ったら〜?」

「……それ本当ですか?」

流姫「あら、試して見れば良いじゃない。
   但し、本当に出口が無かったときは、私が空間の切れ間の中で植物使ってがんじがらめにしてあげるわ〜」

「…………」

流姫「勿論、出入り口は植物で塞いであげる〜。あなたの能力でも切れないくらい分厚い壁でね〜。
   さぁ、あなたはそれでもする勇気はある?」

「ならば、空間を使わずに直接逃走するのみ!」

流姫「この結界の壁が切れるかしら〜?」

(これくらいなら、妖力上げれば切れる)

流姫「あら、尻尾が増えて妖力も上がったわ〜。
   これは不味いかもね〜」

シュルルルッ

「なっ!?」

流姫「結界から外へ逃げられたら捕まえられないと思ったから〜。
   ここで捕まえるわ!!」

「面倒くさい神様だこと!」

流姫「ふふっ、それは誉め言葉ね〜」

「どう聞いたらそうなるんだよ」


数分後


植物で出来た大きな塊が一つ。
大きさは、まぁ、一戸建ての家くらいかな。

塊「なぁ、出してくれないか?」

流姫「いやよ、出したらあなた逃げるじゃない〜」

塊「逃げないから」

流姫「その言葉が本当にしろ嘘にしろ、宴会始まるまではその状態でいてもらうわ〜」

塊「…………最悪だ。完璧に油断してた。今度から、もう少し警戒しておこう」

流姫「後悔先に立たずってやつね〜」