二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re: 東方緑化project ( No.86 )
- 日時: 2013/08/29 19:13
- 名前: 銀虎 (ID: KjYpxfgY)
参照500突破記念
番外編
数年前………………
白玉廊にて
幽々子「ふふっ、もう少しで西行妖も満開ね」
妖夢「そうですね」
幽々子「……でも、こんなに大胆な異変を起こしたんだもの。博麗の巫女は必ず来るわ」
妖夢「…………では、どうしますか?
私が見張りとして、立っておきましょうか?」
幽々子「う〜ん……妖夢に博麗の巫女が倒せるとは思わないけど、時間稼ぎ位にはなるかしらね」
妖夢「いえ、幽々子様、違います。時間稼ぎではなく倒すんです!
で、私は見張りということで良いんですよね?」
幽々子「……そうね。宜しく頼んだわよ、妖夢」
妖夢「任せて下さい!この魂魄妖夢、切れないものなどほとんどない!!
では、幽々子様。行って参ります!」
幽々子「はぁ、妖夢ったらあんなに張り切っちゃって。まだまだ、半人前だっていうのに…………」
流姫「本当に半人前ね〜
私が侵入している事にも気づかないなんてね〜」
幽々子「あら、紫かと思ったら違ったの?」
流姫「あれ?あなた勘違いしてたの〜?」
幽々子「そうみたいね。気配だけで判断できないなんて、私もまだまだ一人前には程遠いわね」
流姫「みたいね〜。だって、私は桜の木に擬態してただけだもの」
幽々子「…………で、あなたは何をしに来たの?こんな所に入ってきて」
流姫「春……と言うよりは、新たな生命の息吹ね。
それを取り戻しに来たわ」
幽々子「大丈夫よ。この西行妖が満開になり、何が封印されているか確認したら春は返すわ」
流姫「はあ、分かってないわね〜。
あなた、冬眠している動物の事を考えた事はある〜」
幽々子「………………?」
流姫「熊なんかは秋に食物を大量に取り、それを脂肪として蓄えるわ」
幽々子「そうね。それと、春がどう関係あるの?」
流姫「蓄えている脂肪は心肺機能などで、何もしなくても徐々に減っていくわ。
そして、春が来るのが長引けば、その動物たちはどうなる……?」
幽々子「…………栄養源が無くなり、死ぬわね。
何?あなたは動物たちの為にここへ来たってこと?」
流姫「う〜ん、半分正解で半分ハズレね〜。
私は自然を救いに来たの」
幽々子「…………つまり裏を返せば、私が自然の流れを妨害しなければ、邪魔はしないのね?」
流姫「そういう事になるわね〜」
幽々子「……じゃあ、こういうことにしましょう。
あなたが大食い対決で勝てたら、今すぐ春は返すわ。私が勝てば、あなたは私を黙認する」
流姫「弾幕決闘じゃないのね〜?」
幽々子「あら、侵入に気付けないような相手に弾幕決闘を挑むほど、私は馬鹿じゃないわ」
流姫「ふ〜ん…………
良いわ。その勝負、受けて立つ〜!!」
そして…………
幽々子「いい?時間は十分間。ライスをより多く食べた方が勝ちよ」
流姫「〜〜♪」
幽々子「…………よーい、スタート!」
ガツガツ…………
幽々子(……あいつ、意外と食べるの速いわ。私は丼20杯、あちらは19杯……)
流姫(ふふっ、相手、結構動揺してるわね〜
それより、ご飯いっぱい食べれて幸せだわ〜。これにお酒が付けば……)
幽々子「…………」ピタッ
流姫「…………?
どうしたの、急に食べるの止めて?」
幽々子「はあ、やっぱり妖夢負けたみたいね。
しょうがないわ。
勝負はおあづけ。また今度ね」
幽々子「…………あ、そうだわ」
流姫「………………何?」
幽々子「私、あなたのこと気に入ったわ。
私と同じレベルの大食いなんて今まで会ったことなかったもの」
流姫「……そう……じゃあ、また明日、決着つけに来るわ〜」
幽々子「異変が明日、解決していても来てよ。このまんまだと、スッキリしないもの」
流姫「…………ふふっ、私もあなたのこと嫌いじゃないかも〜。
明日、必ず来るわ〜」
幽・流「決着を着けるためにね♪」
番外編・END