二次創作小説(映像)※倉庫ログ

chapter03 学級裁判編 ( No.128 )
日時: 2013/12/02 19:26
名前: ランスロット (ID: 7Qg9ad9R)

豊島「おいおい、なんで2人も死んでるのかを話し合うのかよ」

佐藤「事件解決のためには必要不可欠だよ〜?」

シオン「ふむ…。安西さんが犯人ならば、あのレイピアで2人を殺したとして考えられるでしょう。しかし…、今回はそうではない。【別の方法で、2人を殺した】可能性がありそうですね」





『それに賛成するわ!!』
【別の方法で2人を殺した】←『羽柴の検死結果』



  同    意





神谷「羽柴くんの検死で分かったことなんだけど、花岸さんと長月さんを殺した凶器は『レイピア』ではないわ」

豊島「え?じゃあ何だってんだよ」

神崎「…レイピアで殺人を偽装する前に、真犯人が2人…いや、花岸が長月を【あるもの】で殺した。その殺した凶器は…神谷、答えてくれないか」

神谷「(神崎くんが示している、あるものとは…)」





物品及び証拠提供
【あるもの】←『包丁』





神谷「…みんな、これを見てもらえるかしら」

冥雅「それって…包丁じゃないか!」

神谷「えぇ。神崎くんの提案のおかげで、真の凶器を見つけることができたわ。それに、これには血がついていたの」

白戸「でも…血が青くなってるね…」

神谷「モニャンに頼んで包丁についている血を調べてもらったの。そうしたら、上に重なっている方がA型だとわかったわ」

シオン「…そういうことですか。つまり、先に殺されたのは長月さんで、花岸さんが真犯人と協力していた可能性がある、と」

神谷「えぇ。柄の部分の指紋を調べてもらう時間はなかったけどね…」

神崎「それに、俺は花岸が真犯人と共犯関係にあった可能性をもう一つの観点から見ている。…多分、話をすれば白戸にも分かると思う」

白戸「えっ…?」

豊島「ちょっと…ちょっと待てって!なんで花岸と犯人が共犯関係にあったんだよ?犯人が2人とも殺した可能性があるじゃねーかよ」

神崎「…犯人が2人を殺した?なら、もっと簡単な殺し方があったはずだろ?」

豊島「犯人が長月→花岸ってな感じで殺したんじゃねーかよ。【花岸が犯人と共犯関係にあったなんて絶対にない】んだよっ!!」





『それは違うわ!!』
【花岸が犯人と共犯関係にあったなんて絶対にない】←『秦野の証言』




B R E A K ! !





神谷「…秦野くん。キミが朝食会の後に見た、食堂にいた人は誰かわかるかしら」

秦野「……花岸……神崎……豊島……白戸……だった……」

神谷「それじゃあ質問を変えるわ。『花岸さんと会話していた』人物は誰?」

秦野「……それは……えっと……





   『豊島』だぞ……?」




豊島「…は?」

神崎「…俺は、今回の犯人…花岸を利用して、長月を殺させ、そして花岸も殺した卑劣な奴。それをお前だと思っている。『豊島未来』」

chapter03 学級裁判編 ( No.129 )
日時: 2013/12/03 17:44
名前: ランスロット (ID: 9BxfvGUD)

豊島「冗談はよしてくれよ、俺が犯人?何を根拠にそんなこと言ってるんだって」

神崎「じゃあ、花岸と何を話していたのか、具体的にここで答えてくれないか」

豊島「そりゃあ、他愛ない話だぜ?」

白戸「あの…本当にそうなのかな…」

豊島「あんだよ」

白戸「神崎くんの話を聞いて、私も朝食会の後、2人が何をしてたのか考えてみたんだ…。花岸さん、笑ってたけど様子が可笑しかった感じがした」

神谷「それは私も感じたわ。なんというか、『無理して笑っている』ような、そんな感じがした」

豊島「そうか?俺にはいつもの花岸に見えたぜ」

白戸「ううん…。様子がおかしかったのは花岸さんだけじゃない…。豊島くんも…なんじゃないかな?」

豊島「…はぁ?白戸、お前頭がおかしくなっちまったんじゃねえのか?俺はいつも通りピンピンしてるのに」

冥雅「…にしては、今回の裁判やけに意見に突っついてくるよね。…もしかして、『真犯人』を知っているんじゃないの?」

豊島「…だったら出してみやがれ。俺は人殺しなんかしてねえ。だって俺は【包丁のありかなんて知らない】んだからよ!!」





『それは違うわ!!』
【包丁のありかなんて知らない】←『星野の証言』





B R E A K ! !





神谷「…ちょっと待って。豊島くん、なんで包丁について口にしたの?」

豊島「そりゃあ、神谷が包丁の話をしたからだろ?」

神谷「違うわね。私達は『誰かが先に殺したか』を確かめるために包丁を出した。だけど、今の論点は包丁についてじゃないはずよ…」

豊島「………」

星野「それに、包丁がなくなっているのを知ってるのは…。朝食会の後、食堂に残っていた人も知っているはずだよ」

神崎「あぁ。それは俺も知ってる」

白戸「私も…なくなっているのを見たよ」

神谷「…2人は知ってるわよ。自分だけ知らないなんて、おかしいわよね?豊島くん」

豊島「……ああああああああっ!!!だからっ、包丁は花岸が持って行った可能性もあんだろ?!だったら…」

シオン「それはありませんね」

豊島「なんでだよっ!!」

シオン「よく自分の言ったことを思い出してみてください、豊島くん。あなたは今何と言ったのですか?」

豊島「『包丁は花岸が持って行った可能性もある』って言ったぜ…」

神谷「…ねぇ、じゃあどうして、豊島くんはここに立っているのかしら」

豊島「……!!」

神崎「花岸が包丁を持って行ったのなら、『花岸がこの裁判場に立っていなければならない』はずだよな?」

豊島「その考えはおかしいだろっ!!花岸が包丁を持って行って、長月を刺して自分で死んだんだろ?!」

神谷「じゃあ…どうして2人の死体はワイヤーに括られていたのかしら?豊島くん」

神崎「言い逃れはできないぞ。…見ていて心苦しい」

豊島「じゃ、じゃあ!!長月の死体についてはどう説明するんだよ?!長月は朝食会の後食堂にいなかっただろうが!!【全部花岸の自作自演】なんだよっ!!!」





『それは違うわ!!』
【全部花岸の自作自演】←『ワイヤー』





B R E A K ! !





神谷「キミが花岸さんと共犯関係にあったと考えれば、花岸さんがキミに殺されてしまったということに繋がるわ」

豊島「はあっ?!どうしてそうなるんだよっ!!!」

神谷「だって…。キミが裏切ったんじゃない。『長月舞子を殺した花岸美那子』を。最初から花岸さんも裏切るつもりでいたんでしょ?」

豊島「いみわかんねーし!!」

神谷「じゃあ…キミ以外に『犯行時間、ワイヤーで死体をいじれる人がいた』のかしら。





   『豊島未来』くん」

chapter03 学級裁判編 ( No.130 )
日時: 2013/12/04 18:17
名前: ランスロット (ID: WpG52xf4)

豊島「っ………羽柴と冥雅、それからシオンにはアリバイがねぇじゃねぇかよ」

神谷「そうでしょうね。まだ彼らに話を聞いていないもの。…じゃあ聞くわ。冥雅くんと羽柴くん、シオンは犯行時刻、何をしていたのかしら?」

冥雅「え?俺?俺は…羽柴たちと一緒にガスバーナーを使って炎の色を変える実験をしてたんだ。楽しかったな〜!」

シオン「えぇ。投入する薬品によって色が変わるとは、見事なものです」

羽柴「あれはほんの一部だ。今度別の色も見せてやるよ」

冥雅「ほ、本当?!」

羽柴「あぁ。約束する。…俺達は犯行時刻は『俺の部屋で実験をしていた』んだぜェ。シオンと冥雅が証人だ」

豊島「…………チッ」

神谷「…これで分かった?キミ以外に、花岸さんを利用して2人を殺せる人間はいないの」

豊島「……」

白戸「と、豊島くん…?」

星野「認めた…のかな…?」

神崎「いや…まだだ」

豊島「ちげぇよ…俺は殺人者じゃねえよ…!!」

冥雅「豊島…」

豊島「だったら長月はどう説明するんだよ!!俺は長月とは話してねぇ。【花岸が連れてきた】とでも言うのかよ!!!」





『それに賛成するわ!!』
【花岸が連れてきた】←『殺された順番』



  同    意





豊島「…ふざけてんのか?」

神谷「それしか考えられないのよ。キミが長月さんと話していないのなら、花岸さんが連れてきて、彼女を殺した。…そしてその後、キミは彼女を裏切って花岸さんを殺したの」

豊島「…どこにそんなふざけたトリックがあんだよ」

神谷「…いや、そのふざけたトリックをしないとダメだったのよ」

神崎「あぁ。俺もそうだとしか考えられなかった」

豊島「何訳わかんねぇこといってんだよ!!俺は犯人じゃねえんだって!!!」

冥雅「でも…もう犯人候補はお前しかいないんだよ…?」

豊島「モノクマの言葉は全部でっち上げだ!!安西が2人を殺したんだろ!!!
   神谷のふざけたトリック、俺が覆してやる!!!」

神谷「(決定的な証拠を出して、豊島くんに罪を認めさせないと!!)」









豊島「そもそも安西がボタンを押さなかったら犯罪は起きなかったんだよ!!!」
神谷「いいえ、キミが殺していたのよ。花岸さんを利用してね!!」


豊島「モノクマの言っていることはうそだっつーの!!だからお前が暴いたトリックも全部うそなんだよ!!!」
神谷「モノクマの言っていることは本当よ。信じられないならもう一度聞いてみるわよ!!」


豊島「証拠だよ!!!俺がやった証拠はどこにあんだよ!!!!!俺が【何された】ってんだよ!!!」
神谷「証拠なら…あるわよ。」






『キミに、罪を認めさせる!!!』
【何された】←『犯人の候補』







豊島「…おいおい、どーいうことだよ…」

神谷「考えられるキミの動機は一つ。『モノクマに、真実を伝えられた』んでしょう」

秦野「……え……?」

神崎「豊島も、朝から様子がおかしかったんだ。笑ってはいるが、どうもその笑みが狂気を帯びていてな。…まさかとは思ったが、本当だったとな…」

豊島「…あぁ。そうだよ。俺が花岸を利用して、あいつを殺したんだ」

シオン「真実を…知ってしまった…」

神谷「事件を…まとめましょう…」



Act.1
「犯人は今日の朝、花岸さんと共同で殺人を起こすことを企てたわ。…恐らく、モノクマに真実を伝えられて、心変わりが起こったらしいけど…。
 私の予想だと、恐らく花岸さんも…真実を伝えられていたのでしょうね。
 計画を立て終わった犯人と花岸さんは、ダンスホールへ向かったわ。」



Act.2
「犯人は、誰かを連れてくるように花岸さんを動かした。犯人の、今回の死体の配置の計画を進めるためにね。
 花岸さんは黙って外に向かい、長月さんをダンスホールに連れてきた。
 そして、犯人は花岸さんに命じたわ。『長月舞子を殺せ』とね。
 花岸さんは事情が理解できない長月さんを受け取った包丁で殺した。」



Act.3
「花岸さんは次のターゲットを連れてこようとしたけど、そこで大変なことが起こった。犯人が花岸さんを裏切ったのよ。
 犯人は、花岸さんを包丁で殺し、1人でワイヤーを使って2人をセッティングして、ダンスホールを後にした。
 包丁はホテルに帰る際にゴミ捨て場に捨てたわ。」



Act.4
「そしてお昼。ダンスホールに寄った私達に、犯人の罠が襲い掛かった。
 幕のボタンを上げると、持っていたレイピアが2人の胸を刺す。
 こうすることで、ボタンを押した人間…。今回は安西さんに、犯行をなすりつけようとしていたのよ。」




神谷「…これが、事件の真相よ。間違いはないかしら、豊島くん」

豊島「あ〜あ、バレちまったよ…。死体アナウンスのことは俺も盲点だったぜ。負けたよ」