二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- chapter04 〜大モノクマ帝国倶楽部〜 学級裁判編 ( No.173 )
- 日時: 2014/01/07 12:47
- 名前: ランスロット ◆/.5aaSlLPY (ID: Aw5kQYTw)
「オマエラここに立つの4回目なんだからもうわかってるとは思うけど…一応確認のために説明するね。
学級裁判の結果は、オマエラの投票により決定されます。
正しいクロを指摘した場合は、クロだけがおしおき。
ただし、間違った人物をクロとしてしまった場合は、クロ以外の全員がおしおきされ、みんなを欺いたクロだけが卒業できるのです」
もうこのモノクマの簡易説明を聞くのも4回目。つまり、4回目の裁判をこれから行うことになるのだ。
もう誰も失いたくない。だけれど…この裁判で、必ず一人が残るか一人失うかが決まるのだ。残酷だけれど…被害が少ないほうを選ばないと、私達の命はない。
とにかく、情報の整理をしないとね。
〜神谷の手帳〜
被害者:「超高校級のマジシャン」佐藤かがみ
死因:マジック用の剣による刺殺
死亡時刻:PM12:00頃
死体発見場所:イチノマチ内ホテル「小会議室」内
備考:剣による傷以外の損傷はなし。
コトダマ
『マジック用の剣』黒い箱を貫き、佐藤の全身を刺している。今回の凶器だと思われる。
『犯行時刻』自分達が小会議室に入っていた時に犯行は起こった。犯人は、自分達と一緒に行動していた可能性がある。
『ワイヤー』不自然に切れたワイヤー。1本だけではなく、数十本が切れて天井のあちこちにぶら下がっている。
佐藤が犯行に使おうとしていた?
『小さなボタン』佐藤の死体のそばに落ちていた。押すと、天井に張り巡らされたワイヤーが高速で動く仕掛けになっている。
『黒い箱』小会議室の中心部分にあった不自然な黒い箱。何のために用意されたのかは不明。
『犯行計画』佐藤の部屋のホワイトボードに書いてあった。実際に起こった事件とほぼ同じことから、一連の出来事は佐藤が起こしたと考えていい。
『剣の矛先』ホワイトボードの記述と実際に刺さっている場所が矛盾している。佐藤以外の誰かが動かした可能性がある。
『シオンの証言』佐藤の姿を朝見かけた。どうやら小会議室で犯行の準備をしていたらしい。
『秦野の証言』秦野は朝からずっと更衣室に籠っていた。
「…整理が出来たわ」
「それでは参りましょう!!議論っ、スタート!!」
〜学級裁判 開廷〜
シオン「今回も僕がモノクマファイルの読み上げを担当しましょう。今回の被害者は【佐藤かがみ】さん。死因は【マジック用の剣による刺殺】で、犯行時刻は【12:00頃】。ホテルの中の【小会議室】で殺されましたね」
星野「…でも、秦野くん以外は全員あの場にいたんだよね?」
冥雅「そうだな。秦野以外はちゃんとあの死体見てるわけだし」
白戸「どうして佐藤さん、殺されちゃったんだろう…一緒に出たいってずっと願ってたのに…!!」
羽柴「……っ、それだけが悔やまれるなァ……」
安西「…ねぇねぇ、もしかしなくても【秦野くんが犯人】なんじゃないのかな?だって、アリバイがないのも彼だけだし…」
秦野「……俺は……殺してない……!」
『それは違うわ!!』
【秦野くんが犯人】←『秦野の証言』
B R E A K ! !
安西「えっ、えーっ?!どうして?!」
神谷「秦野くんは犯人じゃないわ。秦野くんは…今日の朝からずっと『更衣室に引きこもっていたの』。理由はみんなわかるわよね?」
神崎「それに、少なくとも秦野が犯人じゃないってことは俺、神谷、冥雅、シオンが証人になれるはずだ」
星野「どうして?」
シオン「…『とある方』の証言をいただいたのですよ。秦野くんが絶賛強化中の『とある方』のね」
羽柴「そーいうことかァ…。パソコンは嘘つけねェもんな」
白戸「でも…秦野くんの容疑が晴れたってことは…一体誰が佐藤さんを殺したの?」
安西「佐藤さんの自殺かも?」
神谷「それじゃあ、次は【佐藤さんが殺されてしまった状況】を考えてみましょう」
- Re: ダンガンロンパF 第1章 〜希望の知識と絶望の運命〜 ( No.174 )
- 日時: 2014/01/09 22:52
- 名前: ランスロット ◆/.5aaSlLPY (ID: 3Em.n4Yo)
白戸「佐藤さんが殺されてしまった状況…うーん…」
冥雅「…佐藤は、俺達が見つけた時は黒い箱の中に入ってて、大量の剣に貫かれてたんだよな」
シオン「体を貫いていた剣は、いかにも『マジック用』という感じでしたね。彼女のものとみて間違いなさそうです」
安西「でも…どうやって佐藤さんの箱に剣が飛んで行ったんだろう…」
秦野「……何か……剣を【動かす装置】でも……あったのかな……」
神谷「(秦野くんの言っている動かす装置。あれしかないわね)」
物品及び証拠提供
【動かす装置】←『小さなボタン』
神谷「マジックの剣が刺さったのは…これのせいだと思うわ」
冥雅「それは…星野が見つけたボタンだよね。佐藤の死体が入っていた箱の中に落ちていた、あれ」
星野「確か…そのボタンを押すと、天井のワイヤーが動いたんだったね。それと剣とは関係あるのかな?」
羽柴「関係ねェも何も、お前も一緒に確認しただろうが。『ワイヤーと剣は繋がっていた』っていう事実をよォ」
神崎「…確かに、そう考えれば『天井のワイヤー』と『箱に刺さっていた剣』は繋がりがあるな」
シオン「では…佐藤さんの自殺で決まりのようですね」
白戸「その動かす装置が『箱の中』にあったのなら、動かすのは佐藤さんしか出来ないもんね…」
安西「佐藤ちゃん…自殺するなんて…」
神谷「(確かに、今の状況なら佐藤さんの自殺で間違いない。だけど……本当にそれでいいのかしら…。何か…何かが引っ掛かるのよ)」
神崎「ちょっと待ってくれ。もう少し話し合わないか?俺は…今回の事件は佐藤の自殺じゃないと思うんだ」
秦野「どうして……そう思うんだ……?」
神崎「佐藤の部屋のホワイトボードに書かれてあった内容だよ。あそこには…小会議室での犯行の一部始終が書かれてある」
安西「そうなの?!っていうか、佐藤ちゃんの部屋に入ったの?!」
モノクマ「捜査を円滑に進めるため、死体が発見されてから学級裁判が始まるまでは、『死人の部屋のロック』は解除してあります」
安西「何その中途半端な決まり事…」
神崎「そのホワイトボード、実際の犯行とは少し違うところがあるんだよ」
冥雅「もしかして…【佐藤は自殺をするつもりじゃなかった】とか…?」
『それに賛成するわ!!』
【佐藤は自殺をするつもりじゃなかった】←『剣の矛先』
同 意
神谷「…そうよ!ホワイトボードの犯行計画と、実際の犯行とは明らかに違う点があるわ!!」
シオン「何なんです?」
神谷「剣の向かう『矛先』が違ったのよ!!ホワイトボードの記述では…『小会議室全体に剣が刺さる』予定だったけど、実際には『全て黒い箱に刺さっている』んだわ。恐らく、佐藤さんの知らない間に剣の矛先が全て変えられていたのよ」
白戸「じゃあ…佐藤さんは自殺をする予定じゃなくて、初めから『私たちの誰か』を殺すつもりだったんだ…!」
神崎「あぁ。だから、今回の事件も…佐藤の自殺とは考えられないんだよ」
星野「それじゃあ誰が殺したんだろう…」
羽柴「誰か新しい手掛かりはねェのかよ?!」
シオン「彼女の姿は【誰も見てません】しね…。本当に一体誰が…」
『それは違うわ!!』
【誰も見てません】←『シオンの証言』
B R E A K ! !
神谷「ちょっと待ってシオンくん。キミ、今なんて言ったの?」
シオン「『僕達は誰も彼女の姿を見ていない』と…」
神谷「ねぇ、捜査前と学級裁判で言っていることが矛盾しているわよ。シオンくんは…『佐藤さんの姿を見ている』のよね?」
秦野「……え……?」
安西「それは本当なの?!」
シオン「……そう、でしたね。僕としたことが迂闊でした…。確かに朝食会が終わった後、僕は『佐藤さんの姿を見かけました』」
神谷「思い出してくれたのなら、それでいいわ…」
神崎「…………」
冥雅「どうしたの?」
神崎「…いや、ちょっと気になる点があるだけだ…」
神谷「(……どうしてシオンくんは自分の言っていたことを忘れていたのかしら。彼はそんな人ではないはずなんだけど…)」