二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- chapter04 〜大モノクマ帝国倶楽部〜 学級裁判編 ( No.175 )
- 日時: 2014/01/10 23:04
- 名前: ランスロット ◆/.5aaSlLPY (ID: biELAV5.)
白戸「佐藤さんの自殺じゃないっていうなら、誰が殺しちゃったの…?」
星野「手掛かりももう何もないよ…!!」
神崎「……いや、神谷が調べ忘れている場所がある。まだ迷宮入りにはさせない!」
神谷「どういうこと…?」
神崎「……俺達が小会議室に入った時の状況だよ。俺達が会議室に入った時、明かりはついてなかったよな?」
羽柴「そういえば、中の黒い箱が見えねェくらい暗かったなァ」
神崎「思い出してみてほしい。電気をつけた瞬間に……何か、音はしなかったか?」
冥雅「お、音……?」
神谷「そういえば…!!」
—————————
「とにかく、電気を探しましょう」
「佐藤ちゃーん?どこにいるのー?」
「…………」
パチッ
グサッ!! グサグサグサッ!!!
—————————
神谷「何かが刺さる音がしたわ!」
星野「じゃあまさか…、誰かが部屋の電気をつけた瞬間に佐藤さんが殺されたってこと?!」
神崎「あぁ。後で会議室のスイッチを調べてみたんだけど、思いっきり…小さなボタンと同じ細工がしてあったぞ。恐らくこれも佐藤の仕業だろうな」
安西「佐藤ちゃんの?犯人のじゃなくて?」
秦野「……多分……電気の回路をいじれるのは……生き残りだと……俺と佐藤と羽柴と神谷だけ……のはず……」
神谷「秦野くんはそもそも会議室に行ってないし、私と羽柴くんは細工する理由がない。だから…佐藤さんの仕業だと思ったのね」
神崎「あぁ。今回佐藤を殺した犯人は…『そのことを知っていた』人間の可能性が高いんだ」
シオン「少し待っていただけないでしょうか。そもそも、神崎君は何故そのことを黙っていたのです?解決する気なら早く提示すべき情報でしょう」
神崎「話すべき時を待っていたんだよ。犯人を…追い詰めるためにな」
シオン「それに、神崎君の推理はあくまで推論でしょう?佐藤さんが【事前に自殺した】可能性も……」
『それは違うわ!!』
【事前に自殺した】←『犯行時刻』
B R E A K ! !
神谷「……シオンくん。今回の事件は『昼の12:00頃』に起こっているのよ?今更自殺論を出されても困るわ」
シオン「では…誰が殺したというのです……!!」
星野「神崎くんの言葉が正しいとすれば…、あの時『電気をつけた』人が犯人だよね?」
羽柴「誰が付けたんだァ?」
神崎「佐藤のメモを『殺害予告』だと知っておりなおかつ彼女の動向を知っているやつ…。そいつが、今回の犯人だ。神谷……ここまで言えば分かるよな?」
神谷「(神崎くんの条件にあった人……。それは、1人しかいない!!)」
怪しい人物指定
→【シオン・スカーレット】
神谷「…キミ、よね。『シオン・スカーレット』くん」
シオン「…………」
星野「じゃあ、犯人は……?!」
- Re: ダンガンロンパF 第1章 〜希望の知識と絶望の運命〜 ( No.176 )
- 日時: 2014/01/13 16:08
- 名前: ランスロット ◆/.5aaSlLPY (ID: Z09U2sCp)
シオン「…………」
安西「シオンくん、反論があるなら言いなよ!わたし信じたくない…!!」
羽柴「そうだぜ、お前もコロシアイなんて駄目だって思ってたうちの一人だろうがよォ!!」
シオン「……確かに、神谷さん方の推理だと……僕が犯人だという可能性が高いでしょう。しかし…まだ…あきらめるわけにはいきません。僕は犯人ではないのですから」
神谷「シオンくん…」
シオン「佐藤さんが僕らに配ったあのメモ、それは秦野くんを除く全員が持っていたものですよね?それなら、僕の他に佐藤さんのメモが殺人予告だと知っていた人もいるはずです」
神崎「悪いけど、その反論は無駄だぜ。少なくともあの朝食会では、『全員が佐藤のメモについて知っている』状態だったんだ。あの時、『佐藤のメモが殺人予告だ』って想像できた奴はいたか?」
星野「そんなの分からないよ!だって、あのメモには要件しか書いてなかったはずだよ?!『お昼の12時に1階の小会議室に来て下さい♪ 佐藤かがみ』ってさ…。いくら佐藤さんが自分の口で『人を殺す』って言ってても、流石にそのメモだけじゃ殺人予告だなんて想像できる人はいないと思うよ!」
秦野「……それに……シオン以外には……誰も佐藤の姿を見てないんだろ……?……犯人でもないのに……『佐藤を見た』って今更言うのは……おかしい気がする……」
冥雅「シオン、どうなんだよ…!!」
シオン「しかし、【事前から準備】して殺人に臨めば…まだ犯人にも可能性は絞れてくるはずです」
『それは違うわ!!』
【事前から準備】←『犯行計画』
B R E A K ! !
神谷「…あの犯行の一部始終は、佐藤さんが考えていたもの。多分、私達を部屋におびき寄せて誰かを殺す作戦だったんでしょうね」
シオン「それが佐藤さんではないという可能性です。彼女がやったという確証がない以上、彼女が準備したともいえません」
冥雅「待ってよ、その話はおかしいぞ!あの計画は『佐藤の部屋のホワイトボード』に書かれていたんだぞ。佐藤以外の誰が準備できるんだよ!!」
シオン「ぐっ………!!」
神崎「それに、俺達が佐藤の犯行計画を知ったのは『捜査の時』が初めてなんだ。佐藤が俺達を狙っているんだったら話すわけないし、そもそも雨宮を失ったショックでああなったんだぞ?雨宮に匹敵するほど心の許せる相手がいたとも思えない。だから……佐藤が犯行をしようとしている、と『事件前に知っていた』のは…。お前さんだけなんだよ、シオン!」
シオン「……僕はディーラー。真実を見極めるもの……」
白戸「えっ…?」
シオン「貴方達が偽りを言っているのは僕にはお見通しです。この嘘、真実に変えて見せます!!貴方の…神谷さんの言っていることは全部でっち上げです!」
安西「主張を認めないの?!」
星野「最後まで足掻くだろうね…それが…何よりの『犯人だ』っていう証拠なんだしさ…」
シオン「ならば、僕がやったという『確証』を、見せていただきましょうか!!」
神谷「(あくまでも主張を認めないのね。じゃあ……ここで決着をつけないと…!!)」
シオン「僕は犯人ではありません!!」
神谷「一連の犯行をまとめたら、犯人はキミしかいないの!!」
シオン「犯人である人が知っていたのでしょう、小会議室の犯行のことを!!」
神谷「それを知っていたのはキミだけよ。他の人達はそんな話していなかったもの!!!」
シオン「【その確証】はどこにあるというのですか!!!」
神谷「確証……?なら、みんなに聞いてみましょうか!!」
『キミに、罪を認めさせる!!!』
【その確証】←『シオンの証言』
神谷「じゃあ聞くわよ。この中で…『電気のスイッチに触った人』はいるのかしら?」
白戸「えっ……?そういえば…………あぁっ!!」
安西「どうしたの白戸ちゃん!!」
白戸「あの時…電気のスイッチに一番近かった人…シオンくんだよ!」
星野「そういえば!シオンくん以外のみんなは電気から離れた位置にいたはずだよ!それに、電気がついて黒い箱に目が行ってたから…『誰が電気をつけたのか』については誰も覚えてなかったはずだよ!!」
神谷「…つまり、キミ以外には誰も電気に触っていないということになるわよ。どうかしら、シオンくん…」
シオン「……参りました。流石…神谷さん達、ですね…」
秦野「……じゃあ……本当に……」
神谷「それじゃあ、事件をまとめて終わりにしましょう…」
Act.1
「まず、この計画は佐藤さんが私達の中の誰かを殺す計画をしたことから始まった。
彼女は、自室にあったマジックの用品を利用し、小会議室に『あるトラップ』を仕掛けたわ。
それも、朝目だだない時間帯に。しかも、食堂とは離れた場所に会議室はあったから、気づく人なんて早々いなかったはずよ。」
Act.2
「……でも、そんな佐藤さんを見かけた人がいた。それが、今回佐藤さんを殺してしまった犯人なの。
犯人は佐藤さんを見かけた後、こっそり彼女の後をついて行ったんだわ。そして…彼女がいなくなったスキに剣の矛先を黒い箱へと変えたの。多分…電気のスイッチのことも、このうちに気付いたのね。
いつもの佐藤さんなら気づくはずなんだけど……今の佐藤さんは精神状態がおかしい。気づかなくても変じゃないわ。
その後、佐藤さんは犯行を成功させるために黒い箱に入ったのよ。」
Act.3
「そして、約束の12時。メモを受け取っていた秦野くん以外の全員が、小会議室へと集まった。
中は真っ暗。だから、私達は明かりを探したわ。それと同時刻……犯人は電気のスイッチを押して、佐藤さんを刺し殺した。
私達は明かりがついた後の黒い箱に意識が集中していたせいで、『電気をつけた人が犯人』だとは思わなかったのよ。」
Act.4
「そして、私が黒い箱のドアを開けると…………。
そこには、佐藤さんの死体が発見された。彼女の計画した犯行が利用されて、逆に佐藤さんが殺される結果となってね…」
神谷「これが、事件の真相よ。そうよね?シオン・スカーレットくん」
シオン「お見事です……。そうです、僕が佐藤さんを殺した犯人です」