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二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- chapter05 〜キオクのウタ〜 (非)日常編 ( No.193 )
- 日時: 2014/01/22 18:49
- 名前: ランスロット ◆/.5aaSlLPY (ID: 571MjxM5)
〜モノクマ劇場〜
『…田中くん?何か、思い出したのかい?』
『苗木さんに教えていただいた情報も、ですけどぉ…。他にもまだ、何か思い出せていないことを思い出したんですかぁ?田中さん…』
———あいつらの言うとおりだったのかもしれない。
苗木や日向に教えてもらった記憶は、断片に過ぎなかったということを。
俺様には、思い出さなくてはならない記憶があったということを。
ならば、今まで忘れていた自分を恥じよう。
———『お前』は、今どこで何をしているのだ?
平和に日常を送っているのか?それとも、既に黄泉への道を開いているのか?
———かつての自分と同じように、コロシアイに巻き込まれているのか?
『俺様は…意地でもここから出なくてはならん』
『それは、どうしてだい?僕も出なくてはいけない理由はあるが…。その思い出した記憶と関係あるのだろう?』
『断片的に手にした記憶だが…。俺様には随分と馴染み深いものだった。それくらい…大切な記憶なのだ』
『ならば頑張らないとな!君のためにも、みんなのためにも!』
そう言って目の前の石頭は笑う。…その笑みが移ったのか、俺様もいつの間にか口元が緩んでいた。
そうだ。『あいつ』が無事ならば…俺様の…俺の目で確かめなくてはならない。
死ぬ前に。絶望に堕ちてしまう前に。俺の二の舞を踏まぬように。
『———クリアしよう。この、【残酷な運命のゲーム】を……!!』
———待っていろ。無事ならばその姿を見せろ。
この閉ざされた運命を、俺様が変えてみせる。だから———
——————死ぬなよ、『春子』。
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