二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- chapter05 〜キオクのウタ〜 学級裁判編 ( No.224 )
- 日時: 2014/02/10 21:32
- 名前: ランスロット ◆/.5aaSlLPY (ID: j4zkgG9C)
「まぁこれの説明するのも最後だし、ささっと説明しゃうよ。
学級裁判の結果は、オマエラの投票により決定されます。
正しいクロを指摘した場合は、クロだけがおしおき。
ただし、間違った人物をクロとしてしまった場合は、クロ以外の全員がおしおきされ、みんなを欺いたクロだけが卒業できるのです」
———これで最後。モノクマは、確かにそう言った。つまり、この裁判が私達とモノクマ、そしてクロとの、最後の戦いになる。
今まで沢山の犠牲を出してきた。だけれど…今回の犠牲で、それが終わる。悲しい現実だけど、目を背けてはいられない。前を…向かなくちゃ。
議論が始まるまでに、とにかく情報の整理を急いだほうがいいわね。
〜神谷の手帳〜
被害者:「超高校級の科学部」羽柴陸斗
死因:不明
死亡時刻:不明
死体発見場所:イチノマチ内ホテル「食堂」内
備考:ロープで身体を縛られている。
コトダマ
『モノクマファイル5』いつもより情報が少ない。モノクマが今回の事件に関わっている可能性がある。
『自爆装置』モニャンにつけられていたもの。彼が爆発した理由はこの自爆装置によるもの、らしい。
『スペアの存在』モニャンにはスペアがない可能性がある。
『秦野の証言』昨日、秦野はずっと更衣室にいた。途中でモノクマが来たが、愚痴をこぼして去って行った。
眠るために自室に戻った以外は別の場所に行っていない。
『水たまり』不自然にたまった水たまり。恐らく、犯人は厨房で羽柴を濡らしたのだろう。
『神谷の検死結果1』死体が微妙に温かかった。恐らく死んでから時間がたっていないものと思われる。
『神谷の検死結果2』羽柴の後頭部に何かで殴られた跡があった。羽柴の部屋にあった目覚まし時計で襲われた可能性が高い。
『神谷の検死結果3』羽柴の死体が濡れていた。
『焦げたロープ』羽柴を縛っていたロープ。切れ端が焦げている。
『死体の出現時間』羽柴の死体は、神谷達が厨房に様子を見に行っている間に用意された?
『羽柴の部屋の状況』ベッドの近くの床に血痕があった。恐らく、羽柴は部屋で襲われた。
<事件前日(夜)のアリバイ>
神谷:冥雅と一緒に行動していた。
冥雅:神谷と一緒に行動していた。
神崎:ロビーでモノクマと話していた。
白戸:自室で安西と話をしていた。
秦野:更衣室でアルターエゴの強化をしていた。
安西:白戸の部屋で白戸と話をしていた。
星野:自室の掃除をしていた。
「…うん、これでいいかしら」
「それでは行きますよー!!議論、スタートっ!!!」
〜学級裁判 開廷〜
星野「それじゃあ…今回のモノクマファイルの読み上げは僕がやるね。今回の被害者は【羽柴陸斗】くん。死因、死亡時刻共に【不明】で、ホテル内の【食堂】で殺されちゃったんだ」
白戸「でも…今回のは前のより変だよね…。分かってないことが多すぎて…」
冥雅「捜査する度に訳が分からなくなっていくんだよね、今回の事件…。犯人、そうとうやり手みたいだけど…」
安西「なにか手がかりとかあればいいんだけどなぁ…」
神崎「それじゃ、まずは【絶対に犯行が無理な人間】から炙り出していくか」
秦野「……死因も分かってないのに……犯人を捜すのか……?」
神崎「違うよ。あらぬ疑いでクロを当て損ねるのを防ぐため。…とにかく、まずは【絶対に犯行が無理な人間】を決め打ちしていこう」
神谷「(犯行が無理な人間…。あの人は食堂にいなかったんだから犯行は可能そうだけど、『あれ』が証人になっているはずだから犯行は無理ね)」
物品及び証拠提供
【絶対に犯行が無理な人間】←『秦野の証言』
神谷「秦野くんには犯行は無理ね」
白戸「でも…あの時間帯に食堂にいなかったのは、秦野くんだけだよね…?どうしてそう言い切れるの…?」
神谷「秦野くんは今朝も『あれ』の強化をしていたからよ。今回も本人がきっと証人になってくれるはずだわ」
モノクマ「ねぇねぇ、前の裁判でも言ってたけど『あれ』ってなーにー?」
星野「それなら僕と安西さんで証言を聞いたから大丈夫だよ。秦野くんは犯人じゃない。これは絶対だね」
安西「あぁ、あれだね!それならわたしも聞いたよ!」
冥雅「犯人の候補は減ったけど、ほかに何も手がかりがないんじゃ何も見えないよなぁ…」
神谷「分からないことが多すぎて解決に導ける気がしないわ…」
秦野「……どうすれば……いいんだろう……」
神崎「そうだな。だったら…【昨日の羽柴の行動】を推測していくところから始めないか?この事件…今日だけで済ませた気がしないから、さ」
神谷「…うーん。神崎くん、何か心当たりあるの?」
神崎「あるっちゃあるかな。とにかく、昨日、【羽柴に何が起こったのか】。それを考えていこう」
モノクマ「ちょっと、ボクは総無視ですかー?!」
- chapter05 〜キオクのウタ〜 学級裁判編 ( No.225 )
- 日時: 2014/02/11 13:44
- 名前: ランスロット ◆/.5aaSlLPY (ID: tdVIpBZU)
神崎「羽柴の死体に、【羽柴の身に何が起こったのか】わかるものは何かないのか?」
冥雅「羽柴の身に何が起こったのか、かぁ…」
白戸「んー…。でも…、何かあったとしても羽柴くんは頭から血を流してるんだよ…?手がかりなんて【何もない】んじゃないのかなぁ…」
『それは違うわ!!』
【何もない】←『神谷の検死結果2』
B R E A K ! !
白戸「わ、私何か間違ったこと言ったかなぁ…?ご、ごめんなさぁい…」
神谷「謝ることじゃない…けど、とりあえず意見を聞いてもらえないかしら?
羽柴くんの死体を検死してみたんだけど、後頭部に殴られた跡があったわ」
冥雅「それに、羽柴の部屋に『血痕が残っていた』よな!じゃあ羽柴は『部屋で襲われた』ってことになるのかな…」
星野「えぇ?!それじゃあ、全員に犯行は出来るじゃないか!」
安西「でも、昨日のアリバイはみんなにあるよね?」
神谷「そうね。私と冥雅くんは昨日ずっと一緒にいたし…」
安西「白戸ちゃんとわたしは部屋でおしゃべりしてたんだよ!」
秦野「……俺は……更衣室にいた……」
冥雅「…星野が掃除をしていたところはオレが見てるし…。神崎も、モノクマと話をしてたんだよな?」
神崎「あぁ。気は進まないけど、そこの白黒パンダが証人になってくれるはずだ」
モノクマ「白黒パンダってなんだよ!でも神崎クンとお話していたことは本当だよ?うぷぷぷ、二人の関係をバラしたのも神崎クンが最初だしね!」
冥雅「全員にアリバイがあるじゃないか…!!」
神崎「……いや、違うな」
神谷「どういうこと…?」
神崎「今回の事件、関わっているのは俺達『ここにいる人間だけじゃない』って可能性だよ」
白戸「私たちの他にも…まだ人がいるの…?!」
神谷「ん…?他の人…?」
星野「でも、いたかなぁ…。僕達の他に、ここにいる人間……」
神谷「(何か、閃きそう、なんだけど…………)」
【言葉を導き出せ】
『 く ろ ま く 』
『これだわ!!』
神谷「……『黒幕』……。神崎くんは、私達の他に、その存在がいる可能性を提示しているのよね?」
神崎「あぁ。俺達全員にアリバイがあるなら、もうそいつしか考えられないだろ…」
冥雅「確かに、黒幕ならみんなに気付かれずに羽柴くんを襲うことだって出来たはず、だね!」
星野「待ってよ!だったら…この事件の犯人も、『黒幕』ってことになるよね?でも…黒幕を指し示すには、どうすればいいの?」
安西「そうだよ!黒幕がやったって可能性は高いけど、それが『誰か』については全然分かってないんだから!」
秦野「……違う……黒幕は……羽柴は殺してない……のかも……」
安西「秦野くん?!まさか黒幕が羽柴くんを殺してないとでもいうの?でも、襲ったのは黒幕だよね?」
秦野「……もしかしたら……【今回の事件を用意した人と、羽柴を殺したクロは違う人間】なんじゃないかって…」
『それに賛成するわ!!』
【今回の事件を用意した人と、羽柴を殺したクロは違う人間】←『焦げたロープ』
同 意
神谷「……そうだ、ロープよ!」
星野「ロープ?」
神谷「羽柴くんを発見した時、彼はロープで縛られていたでしょ?でも、そのロープ切れ端が『焦げていた』のよ…。もしかしたら、なんだけど…『羽柴くんは私達が食堂に来た時から、ずっといた』んじゃないかしら…」
冥雅「ど、どういうこと?!」
神崎「ロープの焦げ跡が繋がっていた先に、羽柴はいた…そう、考えられないかな。
確かに、ロープは俺達が食堂に集まった時には見えなかった。だけど…、【俺達の考え付かないところに、羽柴がいた】としたらどうだ?」
星野「え?どういうこと?」
神崎「俺達が集まった時間帯…羽柴は『天井』に吊るされていたんだよ」
冥雅「天井…?!」
神崎「犯人が羽柴を天井にぶら下げ、俺達の到着を待つ。そして、爆発騒ぎで俺達が厨房に行っている間に…」
神谷「天井から犯人が羽柴くんを落下させて殺した…となれば、羽柴くんが急に現れた理由もしっくりくるわね。頭から飛び出た血も説明がつくわ!」
白戸「ね、ねぇ…。でも…。それは分かったけど、落下させたのも黒幕なんじゃないかなぁ…。だって…落下させるものなんて、厨房にはなかったわけだし…」
神谷「(白戸さんの言う通り、黒幕、なのかしら…。でも、何か引っかかる…。黒幕の一言で、片づけてはいけない気がする…)」
神崎「…黒幕が自分で羽柴を殺しに向かったんだったら、もっと隠蔽工作をしっかりすると思う。…恐らく、羽柴を殺したのは黒幕じゃないと思うよ。それに…黒幕だったとしても俺達には対峙する術もないしな」
神谷「(考えないと…何か、考えないと!)」