二次創作小説(映像)※倉庫ログ

chapter05 〜キオクのウタ〜 学級裁判編 ( No.226 )
日時: 2014/02/11 17:41
名前: ランスロット ◆/.5aaSlLPY (ID: mwHMOji8)

白戸「羽柴くんを落下させたのも…黒幕なんでしょ…?」

冥雅「うーん、ほかの可能性も見えてこないしそれでいいんじゃないのかな?」

秦野「……でも……何か違う……気がする……」

星野「秦野くんは考えすぎなんだって!【犯人は黒幕】、それで決まりなんだって!」







『それは違うわ!!』
【犯人は黒幕】←『神谷の検死結果3』





B R E A K ! !






神谷「……もしかして、羽柴くんの死因は『転落死』じゃなくて『感電死』なのかも…」

安西「どういうこと?!」

神谷「これも羽柴くんの死体を調べて分かったことなんだけど、羽柴くんの死体が『濡れていた』のよ。しかも、厨房には不自然な『水たまり』があるのを冥雅くんが見つけてくれたわ。ここからわかることは…」

冥雅「『犯人が冥雅を厨房で濡らした』ってことだよね?」

白戸「で…でも…それも黒幕がやったんでしょ…?昨日、全員にはちゃんとアリバイがあるんだし…」

神谷「えぇ。だけど…とどめは、黒幕が刺しているわけじゃなさそう…」

秦野「……何か……分かったのか……?」

星野「…あ!もしかして、『停電』のこと?!」

神崎「そう。黒幕が用意したのは、恐らく羽柴を殴って気絶させ、厨房で羽柴を濡らし、天井にぶら下げた。そして翌日、モニャンを爆発させて『停電』を引き起こした———。そこまで、だな」

安西「ど、どうして羽柴くんが殴られた時に気絶させられたって決め打ち出来るの?!【殴られた時に殺された】って可能性もあると思うよ!!」







『それは違うわ!!』
【殴られた時に殺された】←『神谷の検死結果1』





B R E A K ! !





神谷「それは違うわよ、安西さん」

安西「どうして?!羽柴くんは襲われたときに殺されたかもしれないんだよ?!」

神谷「羽柴くんの死体、私が調べた時には…まだ微妙に温かかったの。だから…羽柴くんが昨日殺されたって可能性は低いわ」

安西「じゃ…じゃあ誰が殺したの?!」

神崎「……『停電』の時の話に戻っていいかな」

冥雅「う、うん」

神崎「神谷の言う通り羽柴の死因は『感電死』で間違いないと思う。そうでないと、死体が濡れていたことの説明がつかないもんな。それで…モニャンが爆発して、俺達は厨房に行き、そして停電が起こった。そして、ブレーカーを上げたことで停電は解除された。……多分、犯行はその付近で起こったんじゃないかな。」

星野「ブレーカーを黒幕がいじっていたとか?」

秦野「……それは……ない……。……調べてみたけど……どこもいじられてなかった……。……停電は……外部からの仕業っぽい……」

神崎「…神谷。羽柴の死因と、停電があった付近の出来事を思い出してほしい。
   羽柴は『感電死』、停電が直ったのは『誰かがブレーカーを上げたから』。……ブレーカーを上げた奴、思い出せるか」

神谷「え?」

冥雅「…な、なぁ。ま、まさか…ううん、そんなわけないよな!!」

神谷「(神崎くん…何を言っているの?!どうして…どうして…)」

神崎「ちゃんと自分達の納得できる答えを探すんだ、神谷。頼む…ちゃんと答えてくれ。
   『ブレーカーを上げた』奴は、誰なんだ?」

神谷「(ブレーカーを…………上げた…………人…………)」










——————



「俺、ブレーカー探してくる」
「気を付けてねー」
「えっと……あった。これだ」




——————











怪しい人物指定





→【カンザキ ミツキ】







神谷「神崎くん…。キミ、よね……?」

神崎「そうだ。ブレーカーを上げたのは、俺だよ」

秦野「……犯人は……神崎……?!」

chapter05 〜キオクのウタ〜 学級裁判編 ( No.227 )
日時: 2014/02/11 18:21
名前: ランスロット ◆/.5aaSlLPY (ID: mwHMOji8)

冥雅「…………」

白戸「…………」

星野「…………」

神崎「…何だよ。鳩が豆鉄砲喰らったみたいな顔しやがって。ほら、犯人も分かったんだし、早く投票を…」

冥雅「認めない…神崎が人殺しするわけないんだ!!!」

安西「そうだよ!!今までだって…今回だって、神崎くんの力がなけりゃ真実までたどり着けなかったんだよ?!そんな神崎くんが…羽柴くんを殺した、だなんて…!!」

神谷「…………」

秦野「……俺も……信じたくない……。……だけど……」

星野「ぼ、僕も信じないよ!!だって……信じちゃったら…今までの神崎は…どうなんだって話…なんだよ?!」

神崎「…………」

白戸「…ねぇ、もう一度最初から話し合ってみない…?神崎くんが犯人だなんて、私信じたくないからさ…。きっと、真実がわかるはずだよ!」

神谷「……無理よ……」

白戸「ど、どうして…?!」

神谷「何度話し合ったって…何度議論を重ねたって…たどり着く答えは…同じ…。もう…結論は…出てしまってる…」

冥雅「そんなんで…そんなんで諦めるのかよ!!神谷は…神崎を犯人にして嬉しいのか?!」

神谷「私だって信じたくない!だけど……真実が、それを本当にしてしまっているのよ…!!」

冥雅「認めない…絶対に認めない…!!」












冥雅『それはっ、違うよ!!!』





【反論ショーダウン】 〜ver.冥雅〜



神谷「め、冥雅くん…?!」

冥雅「話し合った結論がどんなに同じでも、信じていい!はずがないんだよ!!」

神谷「でも、真実から目を背けて逃げちゃだめなの!!」







反論ショーダウン START



冥雅「神崎が犯人だって…?!そんなの、オレは認めない!!


   だって…神崎は今までだって沢山オレ達を助けてくれたんだ!!!


   だから……神崎が犯人な訳ないんだ!!!」


神谷「現実から目を背けないでよ……。


   私だって、本当は信じたくないもの!!!」



冥雅「だって…だって…だって…!!神崎がやったなんて証拠、どこにもないじゃないかっ!!!


   【証拠もないのに】神崎を犯人扱いして……



   嫌だよ!!!オレ、絶対に認めないから!!!」




『その言葉、斬らせてもらうわ!!!』
【証拠もないのに】←『焦げたロープ』






冥雅「ろ…ロープ…?」

神谷「見たでしょ?羽柴くんを縛っていたロープ…。恐らく、あの焦げ跡の正体は…。『電気で焼切られた跡』なのよ。
   そうでもなきゃ、あの焦げ跡の説明がつかないわ…」

星野「じゃ、じゃあ本当に…?!」

白戸「ね、ねぇ!でも、まだ分からないことがあるよ…」

神谷「何?白戸さん」

白戸「神崎くんが犯人なら…どうして今回の事件も…自分が犯人だって分かってたのに…自分を追い詰めるようなことしたのかな、って思って…。
   だって…自分が殺したってことは、みんなが敵になるんだよ…?それなのに、自分が不利になる方向に議論を…ちゃんとした答えに議論を導いて…どうしてそんなことしたのかなって…」

神崎「…この殺人は…多分、『黒幕が意図的に起こしたもの』だ」

神谷「……え?」

神崎「…恐らく…黒幕は…この殺人を通して『俺を殺そうとしてた』のかもしれないな。……あいつの言ってた『罠』の意味、今さら分かった気がする…」

神谷「……もう、終わりにしましょう……。こんな事件を…最初からまとめて……」








Act.1
「今回の事件は、私達全員の知らないところで始まりを告げた。
 部屋で過ごしていた羽柴くんを、私達ではない誰か…つまり、今回私達をここに閉じ込めた『黒幕』が襲ったの。
 黒幕は羽柴くんを部屋にあった目覚まし時計で襲い、気絶させてから食堂へと向かったわ。」






Act.2
「食堂へ向かった黒幕は、まず厨房へ向かい羽柴くんの身体と服に水をかけて、羽柴くんの身体を濡らした。そう、今回のトリック…『私達の誰かに感電死させる』殺人を引き起こすためにね。
 十分に身体を濡らした犯人は、マルチショップから持ってきたであろうロープを利用して、羽柴くんを天井まで吊り上げたわ。」






Act.3
「翌朝、私達が食堂へ集まった時には、既に黒幕の罠は終焉を迎えそうになっていた。
 私達全員が食堂に集まったタイミングを見計らって、黒幕はモニャンを爆発させた。私達を『ブレーカーのある』厨房へおびき寄せるためにね———。
 まんまと厨房に入り、モニャンの亡骸を見た私達を確認した黒幕は、『罠の最後の段階』に入った。外部から停電を起こすことで、私達の誰かを殺す…ということをね。」






Act.4
「そして、今回の犯人…図らずもクロとなってしまった犯人がブレーカーを上げて、停電は直った。
 でも、それと同時に羽柴くんは感電死してしまい、吊るしていたロープが焼き切られ、食堂へ落下してしまった…。
 黒幕の目的は『今回のクロを処刑すること』。それが、成功を迎えた瞬間だとも知らずにね……」





神谷「これが……事件の真相。そうなんでしょ?神崎満月くん」

神崎「さすが、だな。罠にかかったのが俺で…本当に良かったよ」