二次創作小説(映像)※倉庫ログ

chater01 〜!ロエコリノヲシ〜 学級裁判編 ( No.47 )
日時: 2013/10/09 17:04
名前: ランスロット (ID: NsAz6QN0)

「ではでは、学級裁判の簡単な説明から始めましょう。
 学級裁判の結果はオマエラの投票により決定されます。
 正しいクロを指摘した場合は、クロだけがおしおき。
 ただし、間違った人物をクロとしてしまった場合は、クロ以外の全員がおしおきされ、みんなを欺いたクロだけが、卒業できるのです」


モノクマが淡々と学級裁判のルールを再確認し始めた。
…とにかく、私も今までに集めた情報を改めて整理しましょう。


〜神谷の手帳〜


被害者:「超高校級のスキーヤー」東条健悟
死因:スキーストックによる出血死
死亡時刻:10時45分頃
死体発見場所:イチノマチ内「フラワーショップ ジュネス」店内
備考:スキーストックの他、目立つ外傷はなし

コトダマ
『スキーストック』東条の腹に刺さっている。恐らくこれが凶器なのだろう。
『白いひも』大量のシャベルが入っているバケツのそばに、落ちていた。結構長く、1mは軽くあるだろう。
      花屋には置いていないものだと思われる。
『植木鉢のかけら』植木鉢のかけら。端に血がついている。
『白戸の証言』映画を見ていた時に、何回か扉の音がした。何回かは覚えていない。
『羽柴の検死結果』後頭部に殴られた跡があった。後頭部には血がついている。
『羽柴の検死結果2』首筋に絞められた跡があった。白いひもと、太さが一致している。
『夜時間』夜時間になると、花屋の鍵は閉まる。
『エプロン』オレンジ色が特徴的なエプロン。腰を結ぶひもがひとつ足りていない。
      そのひもは、花屋に落ちていたものと一致した。
『東条宛のメモ』東条の部屋に置いてあったメモ書き。何故か宛名が「白戸佳織」となっている。
『神崎の証言』ロビーを通る途中、背が高い女性の影を見かけた。


<全員のアリバイ(10:30〜11:00まで何をしていたか)>

神谷:白戸と一緒にロビーで映画を見ていた。
冥雅:自室にいた。
雨宮:佐藤と一緒に雨宮の部屋で絵を描いていた。
影浦:自室にいた。
安西:花岸、長月と一緒に花岸の部屋で茶道をしていた。
神崎:自室でDJキットをいじっていた。途中で食堂に飲み物を取りに行った。
花岸:安西、長月と一緒に茶道をしていた。
シオン:秦野と一緒に大浴場で風呂に入っていた。
佐藤:雨宮と一緒に絵を描いていた。
白戸:神谷と一緒に映画を見ていた。
豊島:自室にいた。
立花:自室で服を畳んでいた。途中で大会議室に寄って、戻った。
羽柴:自室で薬品の仕分けをしていた。
長月:安西、花岸と共に茶道をしていた。
秦野:シオンと一緒に風呂に入っていた。
星野:自室の掃除をしていた。


アリバイがないのは、冥雅、影浦、神崎、豊島、立花、羽柴、星野。


「…こんな感じかしら」
「皆さん準備はいいですか〜?それでは〜、議論、スタートっ!!」


〜学級裁判 開廷〜


佐藤「…とはいっても、一体どこから話し合えばいいのかな〜?」

花岸「まずは、あの場所でどうやって東条さんが殺されてしまったのか、考えましょう。とりあえず、モノクマファイルに書いてあったことを再確認、ですね」

長月「ファイルに書いてあったことは、被害者が【東条健悟くん】。死因は、【スキーストックによる出血死】。死亡時刻が約【10時45分頃】で、イチノマチ内の【花屋】で殺された。…こんなもんでいいかしら」

白戸「いくらなんでも、ひどすぎるよ…。東条くんを殺すなんて」

星野「そして、東条くんを殺した犯人がこの中にいる…」

影浦「そんなことは分かっている。さぁ、さっさと議論を進めろ」

立花「…そういうあんたは、ちゃんと捜査したんでしょうね?」

影浦「ふん。お前がそう思うならそうなんだろうな」

花岸「立花さん、影浦さん、喧嘩はやめてください。今は議論中なのですよ」

豊島「…にしても、東条もかわいそうだよな…。背後から【いきなりスキーストックでぐさりと刺された】なんてよ…」

神谷「(あれ、豊島くんの言っていたこと、私の調べたことと違う気がする…。ここは、積極的に発言していきましょう!)」



『それは違うわ!!』
【いきなりスキーストックでぐさりと刺された】←『羽柴の検死結果』、『羽柴の検死結果2』


B R E A K !!



豊島「うおっ?!神谷、いきなりデカい声出してどうしたんだよ?!」

神谷「…大声を急に出したのは謝るわ。でも、東条くんはいきなりスキーストックで刺されてしまったとは思えないの」

豊島「どうしてだよ?東条はスキーストックの致命傷で死んだんだろ?」

神谷「…実は、羽柴くんの検死で分かったことがあるの。羽柴くん、説明をお願いできるかしら」

羽柴「あァ、任せとけ。神谷の言ッた通り俺は東条の検死を担当した。そこで、分かッたことがある」

安西「分かったことって?」

羽柴「『東条の傷はスキーストックの傷だけじャなかッた』んだよ。『後頭部に殴られた跡』、首筋には『何かで絞められた跡』があッたんだ」

神崎「つまり、東条は『スキーストックで刺される前に、何かで殴られ、何かで絞められた』ってことになるな」

神谷「ええ。そうなるわね。理解できたかしら、豊島くん」

豊島「あぁ…よく分かったぜ。犯人がえげつない奴だってことがな!!」

神谷「いや、理解するのはそこじゃないわ…」

chater01 〜!ロエコリノヲシ〜 学級裁判編 ( No.48 )
日時: 2013/10/10 17:40
名前: ランスロット (ID: v2e9ZzsT)

シオン「しかし、【東条くんを殴った凶器】、そして【首を絞めた凶器】なんて、ありましたかね」

花岸「どこかから持ち出して、犯人が隠滅した、と考えるのが普通だと思うのですが…。皆さん、何かわかりますか?」

神谷「(…東条くんを殴った凶器。そして東条くんの首を絞めた凶器。捜査したものの中にあったはず。候補になるものを出してみましょう)」



『もしかして、これじゃないかしら?』
【東条を殴った凶器】←『植木鉢のかけら』
【東条の首を絞めた凶器】←『白いひも』



秦野「……植木鉢……それなら東条を殴れるし……証拠隠滅もしやすい……花屋の鉢はみんな割れるから……」

冥雅「しかも、見つけた植木鉢のかけらには『血がついていた』。東条を殴った凶器は、それだろうね」

立花「…じゃあ、白いひもってなんのかしら?犯人がどこかから持ってきた、ってこと?」

雨宮「普通に考えればそうなるが…【犯人の持ち物だった】ってこともありえるぞ」

神谷「(…ん?今雨宮さんの意見で何か解決できそうだわ。賛成意見にも、積極的に発言していきましょう!)」



『雨宮さんの意見に賛成するわ!!』
【犯人の持ち物だった】←『エプロン』



  同  意



雨宮「神谷、一体どうしたのだ?!」

神谷「首を絞めた白いひもと、ランドリーの中に置いてあった『エプロン』のひもの長さが一致したの。雨宮さんも、一緒に確認したわよね?」

雨宮「おお!あのひもは凶器だったのか!!」

冥雅「…今更気付いたの…?」

神谷「…で、話を戻すわよ。探索の時にマルチショップを調べたんだけど、店の中には服があったのよ。その中には、『エプロン』は1着もなかったわ」

佐藤「はるちゃんが忘れてるだけかもよ〜?」

神谷「…私、自分でいうのもなんだけど、「空間記憶能力」ってのがすこぶる高いの。だから、一回覚えた風景はよほどのことがない限り忘れない自信があるの。…エプロンは、1着もなかったわ。だから、凶器に使われたエプロンのひもは、『犯人の持ち物』の可能性が高いわ」

影浦「ふん。そんなもの、説明しなくても分かれ、愚民め」

豊島「俺たち愚民扱いかよ!!」

花岸「凶器については明らかになりましたね。…ですが、なぜ犯人は【東条さんの頭を殴り、首を絞め、スキーストックで刺した】のでしょうか…。東条さんを殺すなら、スキーストックだけでも十分なはずです」

神崎「多分、【犯人は当初、植木鉢だけで東条を殺そうとしていたんだ。】でも、東条を殺すことができなかった。【その理由】…分かるか?神谷」

神谷「…え?」

神崎「分からなかったら一緒に考えよう。少し考えれば分かるはずだ」

神谷「(東条くんを犯人が一撃で殺せなかった理由…それは…。東条くんが……)」



【その理由】←『超高校級のスキーヤー』



神谷「…だったからじゃないかしら。超高校級のスキーヤーともなれば、体力だってあるし肺活量だって私達より多いはずよ。犯人はそれを知らないで、犯行に走った。だから、殺したはずの東条くんが動いてしまった」

神崎「…そういうことだ。恐らく、首を絞めても東条は死ななかったんだろう。だから、とどめにスキーストックで刺した。…こんなところかな」

影浦「そんなことはどうでもいい。問題は、それを【誰がやったか】だ」

佐藤「全然どうでもよくないんですけど〜?!」

影浦「ふん、だから愚民らは甘いんだ。俺は、もう全ての答えが見えているぞ。東条を殺した…犯人もな」

神谷「…どういうこと?」

影浦「東条を殺した犯人は…………。



   お前だ、『白戸佳織』」



白戸「…え?」

神谷「ちょっと待って!白戸さんにはアリバイがあるはずよ!!」

影浦「では、お前の持っている【メモ】の説明はどうつけるんだ」

豊島「なんだよ?【メモ】って」

神谷「…影浦くん。そのメモって…」



物品および証拠提供
【メモ】←『東条宛のメモ』



冥雅「…まさか、宛名に『白戸佳織』って書いてあったから、白戸を犯人だと指定したのか…?」

花岸「なんですって…?!白戸さん、あなた…」

白戸「違う、私やってないよ…!!」

立花「…誰でもあの映像を見せられたら、殺してしまうのも仕方ないわよ。…白戸さん、東条にナンパされすぎて、嫌だったんでしょう?」

白戸「私じゃないよ…!!みんな信じて…!!!」

影浦「戯言を言うのはいつでも出来る。しかし、だ!!【お前がやっていないという証拠はどこにもない】!!」



『それは違うわ!!』
【お前がやっていないという証拠はどこにもない】←『神崎の証言』


B R E A K ! !


神谷「…影浦くん。白戸さんは昨日、私と映画を見ていたの」

影浦「白戸が途中で抜け出して、殺人を犯したんじゃないのか?」

神谷「…一緒にいたのが私だけだったら言い返せないわ。…でも、私達が一緒に映画を見ていたのを目撃している人物がいるの。」

影浦「誰だ?」

神崎「…俺だよ」

影浦「証拠はあるのか」

神崎「いや、ないよ。でも、確かに俺がロビーを通った時には神谷と白戸が映画を見ていた。その時刻は…『10時45分』」

秦野「……東条が殺された時間と……同じ……」

シオン「つまり、白戸さんに東条くんを殺すことは不可能、ということですね」

影浦「し、しかし…!!」

神谷「白戸さんが殺人を犯せない理由はもう一つあるわ。…このエプロンは『白戸さんのものではない』からよ」

影浦「その理由はなにか聞かせてもらおうか」

神谷「…このエプロン、白戸さんにはちょっと大きすぎるのよ。背の高い女性なんかには丁度いいかもね」

影浦「ほう。ではそういうことにしておいてやろう。…それで、そのエプロンの持ち主は一体誰だというんだ」

花岸「背の高い女性…。それでいてエプロンを持っている人物…。まさか……!!!」

神谷「このエプロンの持ち主………キミよね?



『立花実貴』さん」



立花「…………」

モノクマ「ヒートアップしてきたね!!でも、裁判の結果は早く出してね。時間切れで投票タイム〜、ってなったらオマエラ全員お陀仏になるかもだからね〜!!うぷぷぷぷぷ」