二次創作小説(映像)※倉庫ログ

chater02 〜モウ一度俺ニ愛ヲ下サイ〜 おしおき ( No.91 )
日時: 2013/10/29 19:52
名前: ランスロット (ID: d.VkFY9X)

『超高校級の着ぐるみ職人』雨宮くるみ おしおき
〜美少年☆パラダイス〜



…くるみは、今どこに立っているのだ?
いや、お尻に固い感触があるのだ…。これは、椅子なのだ。
ということは、くるみは椅子に座らされている、ということになるな。
…動きたくても身体は動かない。…つまり、ここでくるみは死を迎えるのだな。



「…あれはなんなのだ?」



目の前には、スーツを着た数人の男達が群がってきたのだ。
…どれもこれも、二次元のアニメに出てくるような、美形の少年ばかりだった。
少年は、手にケーキやらタルトやら、美味しそうなお菓子を持ってこちらに来ているのだ。
…「おしおき」のくせに、なんかしょぼくないのか?
一瞬でもそう思ったのが、間違いだったのだ。



「お嬢さん、ケーキをどうぞ」
「僕の作ったタルトも召し上がれ」
「さぁ、お嬢さん!このパフェも食べてよ!!」



我先にと、少年達はくるみの口に切り分けたお菓子を運ぶ。
…だけど、くるみは口を開かない。…きっとこれは罠なのだ。
罠だと知っていて、口を開くはずがないだろう。
……しかし……。




「んぐっ!!ぐぐっ!!!」




くるみの意思とは反対に、勝手に口は開きお菓子がくるみの口の中に入っていく。
嫌だ。やめてくれ。まだ死にたくない。まだ、かがみが泣き止んでない。
かがみは神谷にたくした。だが、だが。
くるみは……かがみを……悲しませたく……ない……!!





…だけど。





「がはっ?!」




くるみの口から赤いものが飛び散って、くるみのズボンを汚していく。
…それは、紛れもなく、くるみの、血だったのだ。
食事には、やっぱり、毒が、盛られていたのだ。
…助けて、と呼ぼうとも、さっきの少年達は、いつの間にかいなくなって、いる。
……そうか、くるみ、もう、死ぬのか……。







くるみは……死ぬのか……。




あぁ……身体が重い……きっと……倒れる……。




ごめんな……約束を守ってあげられなくて……。




ごめんな……悲しい思いを、嫌な思いをさせて……。




ごめん、な、ごめ、ん…………。




…………………………。












……豪華な屋敷の外では、モノクマの顔をした、スーツの男達が。
星形のブローチを、持っていた、という……。