二次創作小説(映像)※倉庫ログ

■第三十話 ( No.119 )
日時: 2014/01/03 12:40
名前: めっせーじ ◆tuRGx8hO4. (ID: lquHsOOW)

■第三十話

来てから10日目が経過した。
沙羅とシエルの件から一週間。神楽はこの村の特徴を知った。皆ではないが壮大な過去を背負ってこの村に来ている。元々住んでいる人にはその人たちを支える。いい村だと気付いた。

そして————————————釣り大会。

「なんでっ!?」

今のは志村新八である。
銀時は新八を呼び、『釣り大会を行う』と緊急発表をした。
釣り大会といえば準備だって必要だし、審査をする人を集める時間も要する。まさか今日じゃないだろ、と思ったあと間髪入れずに『今日行う』といったらしい。
銀時は椅子に座り、机の前に新八を立たせた。

「この前お前が設置した野外テレビあんだろ。あのテレビを見てたら、やってたんだよね。『恐ろしく高い魚、萩白奈央さんら釣る』っていうのが。…わかるか新八。萩白奈央をお前は知っているか」
「当たり前じゃないですか。何年一緒の村にいると思ってるんですか? でも、驚きですねー。あんな小柄な女の子が高い魚釣っちゃうなんて。やっぱり今までの釣り大会で優勝してるだけありますね」
「そこじゃない。ナオの名前の後を聞け。『奈央さんら』はいここ!!」
「何ですか」
「らです。ら。らってことはどういうことかな!? 新八君!」
「たちとか複数いますね」
「そーいうことなんだよ」

銀時は立ち上がって、ゆっくり新八の横へと移動していく。
とはいっても、萩白奈央とは一体何者だろうか。

「今からナオのところへいき、誰と一緒に釣っていたかを探る。それは俺がするから、新八は釣り大会の準備をしてくれ」
「それ僕に話す必要あったんですか」