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〔神楽ＳＩＤＥ〕

シェアハウス。

名前通り、シェアする。
長所を挙げれば、たとえば…当番制だから負担が少ないとか、お金の負担が少ないとか。色々あるけど。

短所は、私たち新入りは知らない人がいるっていう場合が多い。

村長さんに案内されたのはシェアハウス。外で、園芸をしていた綺麗な栗色髪のお姉さん。とても優しそうで、私たちをにこやかに迎えてくれた。

中に入れば、和室やロイヤル風。スカンジナビアやシンプル…そしてロココ。

部屋ごとに雰囲気が異なっていて、とても面白かった。
ここでずっとすむなら安心だな。私は感じていた。

「私は、沖田ミツバっていうの」
「おねーさん一人アルか？」
「いいえ。私の弟、そーちゃんがいるんだけど、働き者でね。買い物に行ってくれたのよ」

そーちゃん？
だれだろう。

「どんな人？」
「年齢は？？」
「ふふふ。あなたたちとってもそーちゃんが気になるのね。多分、夕方ごろに返って来ると思うから、それまでに事を済ませたらいいんじゃない？」

おねーさんは優しく言うと、私も手伝うと言ってくれた。年はとても離れてるけどやっとできた相談相手。

本当にほっとした。