二次創作小説(映像)※倉庫ログ

スーパーポップンロンパ2ndその3(その1) ( No.191 )
日時: 2013/11/27 19:25
名前: りゅーと (ID: V2fBShP3)

ポップンでダンガンロンパパロ。以前あったポップンロンパが帰って来たぞ!舞台は大きな南の島!!主人公は何とアッシュ!!原作同様に鬱展開や死ネタが多く、ポップンキャラ同士の殺し合いを見たくない人は回れ右!ポジションのためかMZDの性格が最悪です。あと、若干本作のネタばれっぽいのも含まれてるかな・・・?





「前回のあらすじ」
ポップンワールドにスカウトされたアッシュ。彼が目覚めると、そこはポップンワールドの一角である南の島のポップンアイランドだった。最悪な事に自分は何らかの事が原因で記憶を失っており、少しの事と自分の肩書が思い出せないのだ・・・。
そこでスマイルや他のポッパー達に出会い、島から脱出する方法を探す中、MZDと超ポッパー級の神と名乗る謎の少年が現れ、彼らは島に閉じ込められた。島から脱出するには「自分がクロである事を知られないように誰かを殺さないといけない事」だった・・・!
コロシアイを強要される中、アッシュはみんなの気持ちを一つにしようと交流会を考える。交流会は成功したかに見えたが、その同日の夜に超ポッパー級のガンマンのフォースが何者かに殺された・・・!!殺人が起きる度に使われる場所である裁判所で世界裁判が行われた。そこでアッシュはスマイルやエッダなどの仲間達と共にフォースを殺したクロである超ポッパー級の科学者のルートを突き止める事に成功する。だが、これがきっかけでルートは残酷なおしおきの餌食に・・・!!
目の前で命が失われる事にショックを受けるアッシュは気持ちを切り替えて頑張ろうとする中、スマイルが間接的にルートを殺人へ煽った事と彼がコロシアイを引き起こした愉快犯である事を知る・・・!!





次から第2章です!!

スーパーポップンロンパ2ndその3(その2) ( No.192 )
日時: 2013/11/27 19:31
名前: りゅーと (ID: V2fBShP3)

『新しいエリア』


アッシュ(スマがあんな事をするなんて・・・!ふざけんな・・・!どうしてあんな事をしたんだよ・・・!)


最初の世界裁判の告白でショックが大きく、アッシュは大きく混乱する。他にも方法はあったかもしれないが、殺人は起きてしまったのだ・・・。誰が悪くて誰が正しいのか・・・?


アッシュ「あの時は俺達が生き残るのに必死だったし、ルートちゃんもただ故郷の事を心配してただけ・・・。だけど、みんなが殺したのも事実だ・・・!そして、俺も間接的に・・・!!」





ホテルのロビーへの集合時間となり、アッシュは大急ぎで向かう。そこには何人かが集まっており、彼らに挨拶をする。そこにスマイルが笑顔で駆け寄って来た。


スマイル「アッス君、オハヨー!!」
アッシュ「!?」


世界裁判の件もあり、記憶を失った超ポッパー級の人狼は怯えてしまう。周囲の人々は「お前ら、仲いいよなー」「朝から大声出すとビックリするわよ」とニコニコ笑う超ポッパー級のフレンドリーさに笑うが、彼の本当の怯えの理由は知らない。


アッシュ「スマイル、おはよう・・・」
スマイル「おはよう!アッス君、大丈夫?無理はしてない?」
アッシュ「ああ、大丈夫っス・・・」


不自然に動くとかえって余計な心配をかけてしまう。世界裁判のせいでダメージが残っているからだと答えを言う。その後、全員が揃ってから朝食を取る。ご飯を食べてから朝の九時頃になった時、MZDからの呼び出しがあった。全員が揃うも、急に呼び出した相手に警戒気味・・・。


MZD「えー、最初の世界裁判を無事に解決したお前達にスペシャルなプレゼントを用意したぜ!」
スマイル「また動機じゃないノ?」
MZD「違うぜ。この第1の島でウォータースポーツや食材集めばっかりだと飽きるだろ?だから、新しいエリアを開放するんだよ!」
ミミ「え!?今いる島以外に他の島があったの!!?」


何と、自分達がいる場所以外に島があったのだ。その言葉に全員は驚きを隠せない。話を聞いた一同はすぐに新しい島へ移動をする。新しい島への生き方は船着き場にあるモーターボードに乗り込み、操作盤に行き先を指定すればいいとかなりハイテクだった。


スマイル「新しいエリアに行けるってドキドキするネ!」
アッシュ「ああ・・・。この場所って一体なんだよ・・・?」
エッダ「ポップンアイランドって謎が多いね・・・」
アッシュ「今から第2の島へ移動するからちゃんと座ってくださいっス。」
エッダ「準備が出来たよ・・・!」


自然とボートに乗り込むのが仲のいいメンバーになっており、スマイルとエッダが同じボートに乗り込む。準備が出来ると操作盤を操作し、第2の島へ移動する。モーターボードはエンジンを稼働させると動き出す。スピードはかなり速く、風が当たって気持ちいい。後ろを見ると他のボードも動き出しており、仲間達が手を振っている。


そして、肝心の第2の島は・・・





はなちゃん「遊園地・・・?」





そこにあったのは遊園地だった・・・!


「補足」
ダンガンロンパでは各章をクリアする度に行ける場所が広がっていきます。だが、そうなると殺人が起きやすくなると犯行トリックが複雑になって難易度が上昇します。少し説明し忘れたが、一同のコテージやホテルがあるのは第1の島です。


第1の島:ポッパー達のコテージや活動拠点兼集合場所であるホテルがある(世界裁判の裁判所はホテルの地下にある)。この島だけでも設備は十分ある。
第2の島:島全体が遊園地。無人でありながらも設備はちゃんと動く。朝の9時から夜の12時まで営業する。





他の島も登場しますので待っててね?

スーパーポップンロンパ2ndその3(その3) ( No.193 )
日時: 2013/11/27 19:37
名前: りゅーと (ID: V2fBShP3)

「簡単なあらすじ」
第2の島で遊園地がある事に驚きを隠せないアッシュ。最初は警戒するが、久々のレジャー施設の登場と面白そうな遊具の魅力には勝てず、ついに遊んでしまう。気が付くと、仲間達も同じように遊んでいた・・・。


エッダ「わああああー!!生首が転がって来たー!!!」
アッシュ「ひいいいー!!窓ガラスを無数の手がバンバン叩いてるー!!」
スマイル「二人とも落ち着いてネ・・・僕、動きにくいんだけど・・・」


ニナ「いい写真、いただき!」
ミミ「ニナ、写真を撮ってるのね!こっちのもお願いねー!!」
ニア「ジュース買って来たけど、いる?ちょっと日差しが強いから水分補給は忘れないように。」


タイマー「来るぞー・・・ざっぱ——————————ん!!」
ジュディ「凄いびしょびしょになっちゃったわ・・・。でも、すぐに乾くからいいわ!」


サトウさん「観覧車からすべてが一望出来るなんて思わなかったね。他にも島はあるっぽいけど・・・」
はなちゃん「他の島にも行ってみたいね。ししゃも、遊園地が全部見えるよ。あそこは第1の島かなー?」
ししゃも「にゃー」


ツースト「嫌だあああああああああああああああー!!!俺はジェットコースターなんて乗りたくねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇー!!!」
DTO「じゃんけんで負けたから、諦めて乗るぞ!!カジカ、少しだけ離れるから待っててくれ。」
カジカ「ツースト、また賭けで負けたんだ・・・。あのジェットコースター、テレビで似たのを見た事あるけど、確か最速で動くんだよね・・・?」


その日の探索は無理と判断し、全員は遊園地で遊ぶ事にしか頭になかった。気が付くと閉店間際まで遊んでおり、時計の針が次の日へ変わろうと示している。アナウンスが鳴り響き、船着き場へ急いで移動をする。モーターボードはたくさんあり、一人で乗り込もうとしてもまだある。第1の島へ戻ろうとした時、聞きなれた声が遠くから聞こえてきた。


スマイル「アッス君、待ってー!」
アッシュ「スマ!」
スマイル「船、まだ動かしてないなら僕も乗せて!」


操作盤に触れる前だったのでアッシュは超ポッパー級のコレクターを乗せる。船は動き、第1の島へ進む。


二人「・・・」


夜の海に響くのはボートのエンジン音。この音以外は沈黙が支配をする。性格が明るい方に分類される二人が黙ってるのは珍しい。


アッシュ「遊園地、楽しかったっスね・・・」
スマイル「うん・・・僕、こういうのは大好きナンダ・・・」
アッシュ「ジェットコースターやサブマリンは楽しかったなー。ここまでレパートリーが多くあると毎日遊びたいっス。・・・お化け屋敷は流石に嫌だけど」
スマイル「僕モ!アッス君やエッダ君も元気になってよかったヨ。二人ってさ、精神的にも危なかったから、僕が動かなかったらちょっとどんよりしてたジャン・・・。」
アッシュ「スマってさ、遊びや趣味の達人っスよね。何か、盛り上げ役に徹してるし・・・」
スマイル「みんなからよく言われるヨ。ムードメーカー的存在ッテ!ヒヒッ!」


趣味や楽しい事を話している時のスマイルは生き生きしている表情をしていた。目には輝きがあり、表情や話し方、性格は相変わらず子供っぽいが、こっちの方がスマイルらしい。無論、世界裁判の時にしっかりとした彼も彼らしい。あんな考えを持っているのが同一人物とは思えない・・・。


スマイル「他の島もあるんだったら、全部見て見たいネ!もし、音楽ショップや映画館、図書館やアニメショップ、ゲームセンターがあるなら全部制覇したいヨ!ヒッヒッヒ・・・」
アッシュ「そうだな。みんなと一緒に楽しく思い出も作るのも悪くないな・・・。だけど、脱出する事も忘れないように・・・」


世界裁判やコロシアイがないと普通の仲間。超ポッパー級であるだけ・・・。


アッシュ「スマイル・・・あのさ・・・」
スマイル「アッス君、どうしたノ?」





アッシュ「スマイル・・・お願いだから変な事は起こさないでくれ・・・頼む・・・本当のあんたなら、こんな事は望まないだろ・・・」





次のレスから新展開

スーパーポップンロンパ2ndその3(その4) ( No.194 )
日時: 2013/11/27 19:43
名前: りゅーと (ID: V2fBShP3)

『新たな動機』


「簡単なあらすじ」
新しい島の存在と島にある施設がきっかけで一同は遊びに夢中になってしまう。再び第2の島に来てちゃんと調べようとした矢先、MZDが出現。一同の予想を裏切る事もなく、彼は新たなコロシアイを引き起こす動機を用意していた・・・!


MZD「今回の動機はこれだー!!」


笑顔で発表する彼が指した手の先には遊園地の出入り口付近にある休憩所。そこには食事処があり、何人かは休憩の際に使っていた。だが、そこに昨日とは違う変化があった。
それはゲームの機体が設置されているのだった。ゲーム機の大きさはそこそこあり、最新式なのかタッチパネルを採用している。普通のゲームであるが、下には景品口がある。このゲーム機が動機・・・?


アッシュ「そのゲームって何スか?」
MZD「これ?これは俺がプロデュースをして作った最新作のゲームだ!そのゲームはアイドルプロデューサーだ!」
ジュディ「私、そのゲームは知ってるわ!プレイヤーがプロデューサーになって、女の子を一流のアイドルに育成するゲームでしょ!シリーズが多く出てたのは知ってる!」


なんと、MZDが昔流行したゲームを復活させたのだ。内容はスカウトした女の子を一人前のアイドルに育成するシュミレーションゲーム。アイドルの育成はもちろん、お仕事の内容やレッスンの選択・休日のアイドルの過ごし方などを色々と選択する。これらの行動によってアイドルのスキルも上がり、お仕事の内容が増えたりアイドルに着せるコスチュームがどんどん増えるのだ。
また、このゲームの魅力は特定の条件で発生するイベントやご褒美画像が貰える事、さらにはアイドルの声優の生ボイスも手に入る。期間限定のイベントも好評であり、ファンは多くいる。
しかし、このゲームで違う点が一つ。それは景品口が追加された事・・・


ツースト「ここから何が出るんだよ?」
MZD「それは秘密。ただ、このゲームで特定の条件を満たせば、景品が貰えるぜ!景品は二つしかなく、一人一つまでだ!早い者勝ちだからな!」


そう言うと、MZDはその場から去る。このゲームが動機ならば、プレイしたら新たなコロシアイが起きてしまうのは事実・・・。


DTO「今日は遊園地内を調べるのにどうして余計な事をすんだよ!」
サトウさん「先生、落ち着いて!」
ジュディ「普通にアイドルプロデューサーなら、遊んでも大丈夫のはず・・・」
ニア「でも、MZDが作ったんでしょ・・・?絶対に何か仕掛けてくるはずよ・・・!」


MZDが用意したゲーム。罠だと分かり、当然誰もしない。だが、このまま放置すると不安の種になりかねない・・・。やるかやらないかと迷っている時・・・


エッダ「ううっ・・・暑い・・・」
ミミ「エッダ君!?」
エッダ「ごめん・・・俺、寒いエリア出身だから・・・」
ミミ「エッダ君を連れての探索は厳しいわね・・・。エッダ君、ここで休んでた方がいいんじゃない・・・?」
はなちゃん「そうした方がいいわ。今日はいつもより気温が高いし・・・アッシュ君、エッダ君をお願いね・・・」
アッシュ「分かった・・・だったら、俺はエッダ君を看(み)つつ、入り口付近を調べておくっス。時間になったら、ここに集合で・・・」
タイマー「分かった!」


日射病で倒れたエッダを看病するため、アッシュは休憩所に残る。それ以外は手分けして遊園地を探索した・・・。





エッダ「うー・・・」
アッシュ「エッダ君、大丈夫・・・?」
エッダ「ごめん・・・ありがとう・・・」


休憩所の日陰で休み、適度な水分補給のおかげでエッダは少しずつ正気を取り戻す。目を覚ますと見慣れた緑髪の人狼がおり、安堵する・・・。


エッダ「凄い安心した・・・」
アッシュ「当分の間は近くにいるから安心して」
エッダ「何か、懐かしい・・・凄い・・・懐かしい・・・」
アッシュ「懐かしい・・・?」


頭を押さえて体を起こす超ポッパー級のギタリストに相手は自分を支える。意識が朦朧としている間、悪夢を見ていたようだ・・・。


エッダ「うん・・・俺が不調の時に・・・母さんと兄さんが看病してくれたんだ・・・」
アッシュ「家族が看病を・・・」
エッダ「そう・・・俺がぶっ倒れた時に母さんが必死に看病をし、兄さんは俺のためにいろいろ用意してくれた・・・」


エッダはアッシュが看病されている間、懐かしい家族を思い出していたのだ。彼は超ポッパー級と言われているが、一人の少年だ。こんな島に閉じ込められてコロシアイを強いられると精神的にも限界は来てもおかしくはない。だが、捜査や裁判では自分を助けてくれた・・・。見た目に反して精神は芯が強い・・・。


アッシュ「エッダ君も凄いっスよ・・・こんな状況でも頑張ってるし・・・裁判でもありがたい・・・」
エッダ「そうかな・・・?俺、人に褒められるのは凄い慣れてないから、どうしたらいいか分からなくて・・・」


少しの休憩の後にエッダは復活した。出入り口付近を調べるも、何もなかった。休憩所も調べた。残るのはあのゲームのみ・・・。


アッシュ「エッダ君・・・あれやってみる・・・?」
エッダ「調べてないのはあれだけだね・・・」


最後には不安の種も調べる対象にもなる。MZDが作っただけであって、警戒心は高くプレイをするのに躊躇(ためら)いが生じる・・・。少ししてからアッシュとエッダは意を決してゲームをする。





このゲームにはどんな秘密が・・・?

スーパーポップンロンパ2ndその3(その5) ( No.195 )
日時: 2013/11/27 19:49
名前: りゅーと (ID: V2fBShP3)

アッシュ「俺、このゲームの事は詳しくないから教えてくれる?」
エッダ「いいよ!ちょっとした変化にも気をつけて・・・」


アッシュはタッチパネルの画面を触る。触れたと同時に機体から明るい音楽が流れ出し、画面にはポップなタイトルロゴとパステルカラーの背景と女の子のシルエットが映し出される。タイトル画面に何か変化はないかと調べ、一通りチェックすると彼はタッチパネルをクリックしてゲームを進める。


ナレーション「あなたは凄腕プロデューサーになって、この女の子を一人前のアイドルにしてください!」


画面に映し出されたのは茶髪の女の子。外見は可愛らしく、性格は明るかった。名前はチャット。芸能界に憧れてアイドルの世界に入ったのだ。


チャット「プロデューサーさん、よろしくお願いします!」
アッシュ「この子をアイドルにするんスね。やってみるか・・・!」


最初にチュートリアルを受けてからチャットをアイドルにするためにタッチパネルに触れる。話の内容や急な変化に気をつけつつ、二人はゲームを進める。


アッシュ「レッスン内容に歌とダンスと演技があるっスね」
エッダ「レッスンは多くあるからバランスよく選ぶか特化するかは任せるね・・・」


アッシュ「お仕事が追加された!クイズ番組なんスね!って、クイズがリアルに出た!?」
エッダ「言い忘れたけど、そのゲームはクイズやリズムゲームがあるから気をつけて!」
アッシュ「そう言うのは先に言って!!」


アッシュ「新しい衣装が追加された!これでイベントがあってもおかしくはないはず・・・」
エッダ「俺もメモしたよ・・・!続けて・・・!」


途中でクイズやリズムゲームが発生するも、二人は何とかクリアする。分岐やイベントがある場合はエッダがメモをしつつ、再挑戦の際に役に立てようと考える。しばらくプレイすると、チャットはそこそこ売れるようになり、仕事にも幅が増えた。
そして、ある冠番組を任される事になり、そこで新たな登場人物が追加された。その人物は・・・



タン「僕の事は知ってるよね?僕の名前はタンって言うんだ、よろしくね?」
ラパン「ラパンって言うの!よろしくね、チャットちゃん!」



現れたのは売れっ子男性アイドルのタンとチャットと同期であるラパンという女の子だった。このように異性や同期が出現するという事は別のイベントがある。タンのような男性が現れたのなら恋愛イベントの一つや二つは発生、ラパンのような同性で同期の場合は友情関係のイベントがあってもおかしくはない。こうなるとゲームの難易度は一気に上昇し、二人に緊張が走る。





一時間後・・・


タン「チャットちゃん、あのね・・・今度の日曜日は用事がある・・・?」
チャット「え・・・?ないけど・・・?」


運がよい事に恋愛イベントが発生したのだ。ここまで来るのに記憶を失った超ポッパー級の人狼と超ポッパー級のギタリストに疲労の色と緊張の色が濃くなっていた。一つ一つの会話を念入りに見て、一通り見たら次の場面へ移る。
ちなみにイベントは共演者であるタンからチャットが告白されるというもの。この流れ的に想いを告げられ、恋人同士になるか結婚はしてもおかしくないはず。


アッシュ「最初のプレイでまさかのハッピーエンドになるとは思わなかった・・・」
エッダ「これが動機なのかとは思えないよね・・・クオリティも高いし・・・」


ハッピーエンドを迎えるだろうと思った次の瞬間、告白イベントから画面が変わる。次に映し出されたのは・・・


アッシュ「何だよこれ・・・!?」
エッダ「嘘でしょ・・・!!」





新しい番組のスタジオ内で頭から血を流してセットにもたれかかって倒れているチャットの姿だった・・・!





衝撃的な展開。いい感じで恋愛イベントに突入している時、突然チャットが前触れもなく楽屋泥棒に襲われて死亡したのだ。画面中央には大きく「GAME OVER」と記されており、急なゲーム終了にアッシュは驚きを隠せない。


アッシュ「どういう事だよ!?ここまで来てゲームオーバーって!?」
エッダ「しかも、前触れもなしに殺されるなんて・・・!!?」


どういう事だと思い、画面を何度も触る。再度やり直しをしようとする彼らは色々と調べるがまったく無意味だ。すると、死体が映し出されるゲームオーバー画面が急に変わり始める。
チャットの死体イラストから変わったのは・・・





エッダ「パスワード・・・?」





そう、パスワード画面・・・。
画面には「4桁の数字を入力してね」と記されているが、突然のパスワードに二人はパニックになる。ゲームにはパスワードのヒントになる事は言っておらず、それどころか鍵となる数字らしいものは全くなかった。パスワードの入力時間はどんどん減っていき・・・


ナレーション「また遊んでね♪バイバーイ!」


無情にもタイトル画面に切り替えられた・・・。その後、同じように別の選択肢でゲームをするも、最後にはチャットが楽屋泥棒に殺される場面になり、その直後にパスワード画面に切り替わる・・・。





ツースト「ただいまー・・・」
エッダ「お帰り・・・。そっちはどうだったの?」
サトウさん「僕達も調べたけど、何もなかった・・・」


約束の時間になり、休憩所に一同が集合した。新しく解放されたエリアについて何かないかと報告をするも思った結果は得られない。アミューズメントエリアには楽しい遊園地があるのみ・・・。
残った二人はゲームをプレイした事を告げた。その事に二人以外は当然驚き、内容を聞き出そうと問い詰める。


カジカ「内容はどうだったの!?」
エッダ「普通にシュミレーションだった・・・。最後以外はね・・・」
ニア「最後?」
エッダ「最後にパスワード画面に映り、そこで四桁の数字入力するんだ・・・。もし、パスワードを入力した場合は景品が貰えると思うんだ・・・」
ツースト「凄い面倒くさいな・・・」
アッシュ「あと、必ずしもゲームオーバーになる・・・」
ミミ「え!?プレイした挙句にゲームオーバー!?ちなみにそれってどんな感じなの?」
アッシュ「何度も見たから嫌と言うほど覚えてるっス。えっと、告白イベントの次にアイドルの女の子が楽屋泥棒に襲われてセットにもたれかかって倒れているシーンっス・・・」
スマイル「どうやっても死ぬって・・・しかも、パスワード・・・」


動機となるゲーム。結局は多くの謎を残した。だが、このゲームはちゃんとした動機にもなっており、それが次の殺人の引き金になろうとは・・・!





次に補足を。書き込みはまだ

スーパーポップンロンパ2ndその3(その6) ( No.196 )
日時: 2013/11/27 19:58
名前: りゅーと (ID: V2fBShP3)

「補足」
第2の島は大きな遊園地になっており、あるアトラクションは・・・


お化け屋敷:度がつくほど怖いお化け屋敷。某有名お化け屋敷並みに恐ろしい。怖がらない人も腰を抜かす。
メリーゴーランド:海の生き物をモチーフにしたメリーゴーランド。BGMはポップンにある海系のを。
観覧車:カラフルな観覧車。ゴンドラのカラーが時計回りに見ると虹色のカラーになっており、夜になるとライトアップされて綺麗。夜のライトアップは他の島にいても見える。
ジェットコースター:タイプは多くあり、基本的な高い所からの急降下や複雑にグルグル回るツイストタイプや水上ジェットコースターや逆さになるタイプや短いと言えど超高速のが多くある。道中に仕掛けがあるのも。子供向きのもある。
水上アトラクション:水上ジェットコースターや物語を見ながら進むのや潜水艦で水中を楽しむのがある。ボートに乗って楽しむのもある。
コーヒーカップ:普通のコーヒーカップであり、メルヘンチックなものが多い。
メルヘンドリーム:小さな劇場が行われるシアター。建物の外見や中が可愛らしく、ここでイベントなどが行われる。
休憩所:遊園地に点々とある休憩所。売っているものは店によって違う。また、動機のゲーム機があるのは出入り口付近の休憩所。





次から本編へ。この先、SAN値ガリガリ減らします

スーパーポップンロンパ2ndその3(その7) ( No.197 )
日時: 2013/11/27 20:05
名前: りゅーと (ID: V2fBShP3)

『動機の使い道』


エリアの捜索を終えた後、一同は好きなように自由に過ごす。唯一の心残りはあのゲームのみ・・・
あのゲームに一体どんな意味が・・・?


アッシュ「あれって一体なんだ・・・?」
スマイル「よくそのゲームをプレイする勇気があったネ・・・」


やる事がなくなったアッシュは自分のコテージで読書をしていた。ソファの上には来客のスマイルがくつろいでおり、携帯ゲームをプレイしている。


アッシュ「不気味なものを置かないでほしいっスよ・・・全部がゲームオーバーのゲームってやる気が失せるっス・・・」
スマイル「・・・」
アッシュ「スマイル・・・?」
スマイル「アッス君、あのゲームは動機の役割を果たしていないと思ってるデショ?でもね、あれはちゃんとした動機ダヨ。」
アッシュ「どういう事・・・?」
スマイル「アッス君とエッダ君の会話からして、僕は分かった。おそらく、今回の動機は・・・」





スマイル「知りたい動機じゃないのかな?」
アッシュ「知りたい動機・・・?」





知りたい動機・・・?


アッシュ「どういう意味・・・?」
スマイル「あんな意味不明なゲームがあったら、誰だって気にしないデショ?アッス君やエッダ君はしないし、僕だってやらないヨ!ヒヒッ!」


MZDが用意したゲーム同様に必ずゲームオーバーと意味不明のパスワード画面があると誰だって飽きるし、プレイはしなくなる。「普通の人」ならそう。しかし、これは完全な動機だ。普通に見えるゲームであるが、特定の人物から見るとどうなる?そのゲームの普通の内容は「動機になりえる要素」に変わってしまう。
そうなると、内容を確認しようと特定の人物はゲームをプレイし、景品を得ようと執念深くなる。その執念が勝り、特定の人物は内容の全てと景品を得る。そして、ゲームの内容や景品を知ってしまうと特定の人物は変貌してしまう。





クロに・・・!





MZDの恐ろしい思惑を知ってしまったアッシュは言葉を失う。それに対し、スマイルは黙々とゲームをしている。じゃあ、自分以外にこのゲームに関係が深い人がプレイしてしまうと・・・!


アッシュ「またコロシアイが起きてしまう!何としてでも阻止しないと・・・!」


また犠牲者を出したくないと大急ぎでコテージから出ようとする。だが、それをスマイルが阻む。


スマイル「どこに行くノ?」
アッシュ「どこって第2の島だよ!?あのゲームを何とかしてプレイが出来ないようにして・・・」
スマイル「それで解決すると思っている訳?ゲームが出来なければいいと思ってるでしょ?だけどね、人間は弱い生き物なんだよ?あんたさ、全員で脱出すると意気込んでいるけど、こんな状態で脱出出来ると思っているわけ?MZDがくれる動機、アッス君みたいに多少は動揺しては殺人はしないけど、それ以外はどう?真実を知りたいがためにどうしても心が暴走し、その結果が殺人が起きた・・・」
アッシュ「・・・!?」
スマイル「殺人が起きてしまったら、どうなると思う?クロは自分が犯人だとばれないように必死になり、脱出やおしおきを回避するために嘘をついたり証拠を隠す。そして、クロ以外は自分が死なないためにクロを探すために真実を求める。そして、世界裁判でシロとクロがぶつかり合い、最終的に勝者は1対大勢・・・。そして、最後はおしおきで死ぬ・・・」
アッシュ「だったら、他にも方法があれば・・・」
スマイル「他に方法があればだと!?おまえさぁ、今回の裁判では死ぬ事や真実を求める事に人がどれだけ必死になるのか分かってんのか!?うっせぇんだよ!!クソ犬が!てめぇの正義は本当の正義なのか!?あのさぁ、こっちを悪く言おうとすんじゃねぇよ!!ルートちゃんを殺したのは誰なんだ?裁判で悩んでいたのは誰だ!?犯人を見つけたのは誰だ!?真実を探そうとしてたのは誰だ!?殺人を起こしたのは誰だ!?ルートちゃんを唆したのは誰だ!?本当の事を発言したのは誰だ!?」


アッシュの頭を鷲掴みにし、思いっ切り壁にぶつける。大きな衝撃を喰らった彼は痛みに短い悲鳴を上げるも、相手を睨む。だが、赤い右目の奥に込められた本性が混じった純粋な悪意に言葉を失う・・・。





第1章最後の悪夢再来。次レス要注意

スーパーポップンロンパ2ndその3(その8) ( No.198 )
日時: 2013/11/27 20:11
名前: りゅーと (ID: V2fBShP3)

要注意・・・





スマイル「他にも方法があるだと?あんたさぁ、その方法がなかったからコロシアイと世界裁判が起きちまっただろうが!!他にも方法があれば、結果は変わるとでも言いたいのか?人間は場の状態によって変化しやすいんだよ!!別の答えでも殺人は起きないとでも言いたいのか?普段は強がっている奴も心の底では怯えており、弱い奴もきっかけ次第で強くなったりすんだよ!!アッス君や僕やルートちゃんも同じ!みんな、みーんな、同じだよ!!みんなにコロシアイを要求するMZD、コロシアイで疑心暗鬼になるみんな、面白半分でコロシアイに興味を持つ僕、僕の言葉を信じてフォース君を殺したルートちゃん、犯人を捜し出したアッス君、結局はみんなは正しくてみんなは悪い「生き物」だよ。正しいと思っている答えが違っていたり、間違いと思っている答えが正しい。それってさぁ、面白いほどの正しい矛盾だよね?そんな矛盾が生じる原因は心の弱さや負の感情なんだよ?返事はどうなんだよ?ああ゛っ!!?現実を見やがれよ!過ぎた事や起きた事は仕方ないんだよ!過去に戻るなんて事は出来ないし、前へと進むしかないんだよ!あった事を受け入れつつ、相手に対してもちゃんとしておくんだよ!殺人が起きた瞬間にクロを差別するのあんたは?殺人が起きなくても僕みたいに問題を起こした人を仲間だと思わない訳?嘘をつかれたり殴られただけで関係ははいおしまい♪ふざけんじゃねーぞ!!人は嫌な事があろうと苦手だろうとどうしても付き合わないといけないんだよ!場の状況や人の心が変われば、すべてが塗り替えられる・・・。世界裁判でも人付き合いが苦手な人や血が見るのが苦手な人も証拠を探したり、正しい証言をするだろ・・・。あと、クロを探す際にいろいろと考えないといけないから、みんなからの発言や証拠を比べて矛盾を探すだろ?その際にアッス君は解決したけど、犯人を捜すのに誰は手伝ったんだっけ?僕やエッダ君達でしょ?僕達がいなかったら、アッス君やみんなは死んでいたんだよ?分かる?アッス君が僕達の協力なしでやった場合はクロは見つけられずにルートちゃん以外全員死亡、協力をすればルートちゃんだけが死ぬが僕らは生き残る・・・。人は本音と建前を使い分ける偽善者だよ!裏切りや信頼はその人次第とも言われるし、仲良くなるのや縁を切るのはその人次第だよ!嘘や裏切りや暴力や殺人はトラブルでは避けられないもの。それを受け入れる心や許す心がないと人間はやっていけないんだよ!このコロシアイや世界裁判ですっごい分かったでしょ?人間はどこかしらでは好きや嫌いがあるんだよ!僕だってその気になればアッス君をこの場で殺す事も出来るし、アッス君も僕を殺す事も可能じゃないのか!?でもなぁ・・・」





スマイル「ぶっちゃけ言うと、僕はアッス君の事が大好きだよ」





最後に笑顔で「事件が起きたら協力をしてあげるネ♪」といつもの笑みに戻ると、アッシュのコテージをあとにする。矛盾ながらにも筋が通っている言葉に記憶を失った人狼は何も整理が出来なくなった・・・





ほぼ同時刻・・・


???「まさか、ゲームの内容がリンクしてたなんて・・・!」


知りたい動機・・・その言葉の通りに嫌な予感は的中した・・・





(°Д°)・・・。

スーパーポップンロンパ2ndその3(その9) ( No.199 )
日時: 2013/11/27 20:19
名前: りゅーと (ID: V2fBShP3)

最後





動機のゲームをプレイしてから数日後・・・


アッシュ「・・・」


さきほどのスマイルの言葉の暴力が原因で彼はずっと眠れなかった。理に敵っている言葉のダメージは大きく、アッシュは泣きそうだった。確かにゲームをプレイ出来なくても殺人は起きないはず。だからと言って、それで脱出が可能になる・・・?


アッシュ「俺ってその場しのぎの解答しか出来ないのか・・・どうして・・・」


ほぼ上の空の状態であるアッシュ。軽くご飯を食べた後にどうしようかと迷っていると、誰かが呼んでいる。


はなちゃん「アッシュ君、大丈夫?」
アッシュ「・・・はっ!はなちゃんとサトウさん・・・?それにししゃも・・・?」
サトウさん「アッシュ君、さっきから呼んでたけど大丈夫?ちょっと上の空だったけど・・・」
ししゃも「にゃー・・・」


目の前には超ポッパー級のサイクリングマンと超ポッパー級のフラワーデザイナーがおり、じぶんを心配そうに見ていた。サトウさんの頭の上にいる小さな子猫も心配そうな顔をしていた・・・。


サトウさん「最近、元気がなくて・・・どうしたの?何かあったの・・・?」
はなちゃん「スマイル君とは一緒にいないけど、何かケンカでもしちゃったの・・・?」
アッシュ「まあ・・・そんな感じ・・・ちょっと些細な事で言い合いになっちゃって・・・」


真相は伏せてケンカした事を話す。アッシュに似て優しい二人は同じ仲間が元気がない事に気づき、真っ先に声をかけたらしい。


サトウさん「この島にいてピリピリするのは分かるけど、ずっと引きずるのはよくないよ?仲間に当たるなんてなおさらだし・・・」
はなちゃん「少し落ち着いたらどうかな?これ、私が作ったポプリだよ。寝る時やリラックスしたい時にかぐといいよ。ただ、アッシュ君にとってはきついかな?」
ししゃも「うにゃうにゃ♪」


気休め程度の優しさと話を聞いてくれる相手にアッシュの心の負担は軽減する。精神を落ち着かせようとはなちゃんのコテージでハーブティーを飲む。ポプリにも使われているハーブやラベンダーのお茶を飲んだおかげか、気持ちは楽になった。


アッシュ「ありがとう・・・」
サトウさん「はなちゃんのお茶は美味しいね。ブレンドティーもいいし、お茶会が楽しみだよ。」
はなちゃん「そんなー、私の趣味程度で混ぜただけよ。このお茶を時々朝にも出してるから、いい目覚めにもなるのよ。あ、もちろん他の時間帯でも用意するよ。」
アッシュ「はなちゃんの用意する朝のホットドリンクは一日の始まりを告げるから元気が出るっス。たまにやるお茶会の時もありがたいし・・・」
サトウさん「あのお茶会は楽しいもんね。さらにはなちゃんのお茶に会うアッシュ君の手料理も最高だよ。」
ししゃも「にゃー!」
はなちゃん「ここまで言われると食事係もやる気が出るわ!今度美味しいお茶を用意するわ!ねぇ、遊園地の方に行かない?」
アッシュ「いいけど。何して遊ぶんスか?」
はなちゃん「遊園地にめずらしいお花が咲いているから、ちょっとどんなのかと調べようと思ったの。花の庭園もあったっぽいし・・・」


花好きの女性のお願いで遊園地へまた足を運ぶ。モーターボートに乗り込み、船を操作すると第2の島へ向かう。花や植物メインで調べたため、短い時間で作業は進む。次のメルヘンドリーム付近の花壇を調べようと三人は足を踏み入れる。


サトウさん「どうやら、エリアごとに合わせて花を植えてるみたいだねー。ここはピンクとオレンジ系があるね。」
はなちゃん「そうみたい。しかも、四季の花が全部あるのも凄いわ・・・第1の島だけでもお腹いっぱいなのに第2の島もいいね。さりげない花もアクセントになるからね。」
アッシュ「料理もメインだけじゃなくサブも重要だからっス。素材を生かすにもバランスが・・・!?」


花を摘もうとした時、記憶を失った超ポッパー級の人狼の鼻に生臭い鉄の臭いが差し込む。人よりも五感が優れている彼は鼻を動かす。この臭いは血・・・!?



アッシュ「血の臭い・・・!?」



嫌な予感がする・・・!そう確信したアッシュは激しくなる胸の鼓動を落ち着かせ、冷静に血の香りがする場所へ辿って行く。発生源は近くのメルヘンドリームからであり、劇場の扉が少し開いている。おそるおそる扉を開けると・・・


アッシュ「うあああああー!!」


扉を開けた先にある光景に彼は悲鳴を上げる。その大声を聞き駆けつけたサトウさんとはなちゃんも同じように悲鳴を上げる。そこにあったのは・・・





頭から血を流してセットにもたれかかって倒れているミミの変わり果てた姿があった・・・。
しかも、死体の状態はあのアイドルプロデューサーのゲームオーバー画面と同じ状態・・・!!





今回の動機であるゲーム。このゲームに隠された秘密とは・・・?


かなり長くなったので分けます。後半を待っててくださいね?





起きてしまった殺人。犯人は・・・!?感想OKです