二次創作小説(映像)※倉庫ログ

スーパーポップンロンパ2ndその4(その1) ( No.220 )
日時: 2013/12/07 20:24
名前: りゅーと (ID: V2fBShP3)

ポップンでダンガンロンパパロ。以前あったポップンロンパが帰って来たぞ!舞台は大きな南の島!!主人公は何とアッシュ!!原作同様に鬱展開や死ネタが多く、ポップンキャラ同士の殺し合いを見たくない人は回れ右!ポジションのためかMZDの性格が最悪です。あと、若干本作のネタばれっぽいのも含まれてるかな・・・?「追伸」WSTなのはチームのを更新しました





「前回のあらすじ」
ポップンワールドにスカウトされたアッシュ。彼が目覚めると、そこはポップンワールドの一角である南の島のポップンアイランドだった。最悪な事に自分は何らかの事が原因で記憶を失っており、少しの事と自分の肩書が思い出せないのだ・・・。
そこでスマイルや他のポッパー達に出会い、島から脱出する方法を探す中、MZDと超ポッパー級の神と名乗る謎の少年が現れ、彼らは島に閉じ込められた。島から脱出するには「自分がクロである事を知られないように誰かを殺さないといけない事」だった・・・!
コロシアイのせいでフォースが殺され、彼を殺したルートはおしおきのせいで犠牲になった。最初の世界裁判で人の命が失われる事に精神的にダメージを受けたアッシュはスマイルが最初の事件を引き起こした愉快犯だと知る。理由を問い詰めるも精神的に弱ってた事と相手の正論によって何も言い返せなかった・・・。
そして、新たな島が解放される。その島には遊園地があり、一同は楽しむものの、そこでMZDが新たな動機を用意する。その動機は必ずゲームオーバーになり最後にパスワードがあるゲームだった。意味はなさそうに見えるが、それはクロを作り出す「知りたい動機」だった・・・!それを指摘したスマイルの言葉の通りに第2の島のメルヘンドリームで変わり果てたミミの姿があった・・・。





誰が超ポッパー級の司会者のミミを殺したのか・・・?動機のゲームにはどんな秘密が・・・?
覚悟が出来たらお進みください・・・





今から更新しますので書き込みはまだ

スーパーポップンロンパ2ndその4(その2) ( No.221 )
日時: 2013/12/07 20:31
名前: りゅーと (ID: V2fBShP3)

『血のメモ』


アッシュとサトウさんとはなちゃんが死体を発見したため、島全体に死体発見アナウンスが流れる(続編でも3人以上の人物が死体をしたら、死体発見アナウンスが流れます)。他の人達が死体がある場所に集合すると発見した三人同様に反応を示す。


DTO「再び起きるなんて普通にねぇよ・・・!ふざけんな・・・!」
タイマー「誰がミミちゃんを殺したの・・・」
スマイル「・・・アッス君」
アッシュ「・・・ああ」


妖しく笑うスマイルの合図と共に所持しているPDAにデータが転送された。内容は事件ファイルであり、ミミのデータが書かれていた・・・。


「事件ファイル」
被害者:超ポッパー級の司会者 ミミ・ラビットムーン
殺害時刻:今朝の午前10時頃
死因:頭への強い衝撃が致命傷になり即死。平たいものをぶつけられた痕跡あり


言霊「事件ファイル」を入手した!


ニア「午前中に殺されたのね・・・朝食後にここで・・・」
カジカ「最悪だね・・・頭への一撃で・・・」
アッシュ「凶器と変化があるものは・・・」


再び見る死体に嫌な気持ちになるも、アッシュは殺害現場を調べる。近くには血が付着した紫水晶のオブジェがあった。かなり尖っており、大きさと重さも十分あるのでミミの殺害も可能だ。


アッシュ「これで一撃か・・・」


言霊「血の付いた宝石のオブジェ」を入手した!


肝心の凶器を見つけると、今度は死体を調べる。頭からおびただしい血が流れている事以外は目立ったのがない・・・。服のポケットを調べようと、手をずらす。


アッシュ「怪しいものは・・・ん?手に何か握られている・・・?」


ミミの手をよく見ると何かが握られており、指の間から紙が見えている。気になったアッシュは調べようと手を解こうと試みる。だが、彼女がどうしても手放したくないのか死後硬直の影響で強く握られていたため、力の強いアッシュでも苦労する。根気よくやった末に手から紙を取り出す事に成功。
紙には・・・


アッシュ「血で何か書かれてる・・・1時から3時・3時から5時・・・?」


言霊「1時から3時・3時から5時と書かれた血のメモ」を手に入れた!


アッシュ「時間帯・・・?スマイル、これって最近書かれたものか分かるっスか・・・?」
スマイル「見せて?・・・血液の酸化状態からして殺害時に書かれた事は間違いないネ。」
アッシュ「じゃあ、これはミミちゃんが書いたもの・・・?」
スマイル「100%断定出来るヨ。指から見ても筆跡が同じ・・・」


手の中にあったメモは死に際に書いたものだと察知。だが、どうしてこんなものを握っていたんだ・・・?



アッシュ(そこまでして握っていたって事は何か意味があるって事か・・・?)



時間だけ書かれた血のメモ。時間帯についてスマイルに聞くも、彼にはちゃんとしたアリバイがあったのでシロだと分かる。死体の方は凶器とメモしか収穫がなく、すぐさま他の捜査へ。メルヘンドリームの倉庫の方へ行くとカジカとツーストがいた。


アッシュ「二人はそこを調べてるんスか?」
カジカ「うん。ほとんど調べたんだけど、いいのがないっぽい。ちょっと怪しいのはないかと調べてるんだ。」
ツースト「倉庫にはセットが多くあったな。張りぼてや衣装ぐらいしかねーぜ。」


倉庫を見ると衣装や張りぼて、小道具や大道具などがあり、ここで製作や準備などをするようだ。自分も加わって調べたが、「そこは調べた」と大半は調べ終わっていた。ついでに時間の事を聞く。


アッシュ「ねぇ、カジカ君とツースト君は1時から3時、もしくは3時から5時の間に何か用事はあった?」
ツースト「その時間帯?昨日の事でも聞きたいのか?俺は部屋でずっと休んでたぞ。」
カジカ「その時間帯は寝てた。どうしたの?」
アッシュ「そうっスか・・・」
ツースト「そうだアッシュ。最後にお願いがあるけどいいか?ここの一斗缶のとこを調べるから手伝ってくれ。」
カジカ「数が多いのもあるし、僕はあまり力ないからツーストに負担がかかっちゃうんだ・・・」
アッシュ「分かった!」


最後に近くで積まれた一斗缶を調べようと手伝う。一つ一つが重たい金属の箱を下ろしていく中、カジカはある違和感を感じる。


カジカ「ん?」
ツースト「どうした?」
カジカ「山積みになった一斗缶の中に大きさが違うのが混ざってたんだ。」
ツースト「それがどうしたのか?中身は何が入ってるんだ?」
カジカ「中身は空っぽだけど、ちょっと残ってる。えっと、土っぽいね・・・?」
ツースト「どうしてそんなもんがあんだよ?しかも、やや下の方に積まれてたし、普通は軽いものを上に置くだろ?」


言霊「下の方に置かれた一斗缶」を入手した!


ある程度の証拠を入手すると今度はメルヘンドリームの外周辺を調べる。そこは自分がさっきまでいた場所。当然近くには一緒にいたサトウさんとはなちゃんがいる。怪しいものはないかと両者に聞きこみを開始。


サトウさん「ちょっとはなちゃんがおかしいものを見つけたって」
アッシュ「おかしいもの?」
はなちゃん「花壇を調べたんだけど、最近手を加えていた形跡があったのよ。」
アッシュ「土が・・・?」


花や植物に詳しい女性の案内で花壇に近づく。花壇の隅っこに最近土を掘り返した形跡があった。他の花壇やそこ以外の部分は日差しによって乾いているが、そこだけは掘り返したため土が柔らかく少しは水分を含んでいる。


言霊「はなちゃんの証言」を入手した!


アッシュ「これも役に立つか分からないけど、無いよりはマシか・・・あとは・・・!」


次は動機のゲームを調べに行こうとし、大急ぎで休憩所へ向かう。その道中に出会った人達に時間帯について聞くが全員ちゃんとしたアリバイがあった。
動機のゲームについて何か調べようとした時、操作をしようとしたら画面に異変があった。





ナレーション「ごめんなさい!ゲームの景品は品切れちゃった!」





画面には景品がなくなった事を告げるアイコンが表示されていたのだ・・・!
誰かが動機のゲームをプレイして景品を入手した・・・!あのパスワードを突破した二人がいるのか・・・!?


言霊「景品入手済みの動機のゲーム」を入手した!





今回の事件の鍵はダイイングメッセージ・・・

スーパーポップンロンパ2ndその4(その3) ( No.222 )
日時: 2013/12/07 20:37
名前: りゅーと (ID: V2fBShP3)

アッシュ「マジかよ・・・!」
ジュディ「アッシュー!そこにいたのね!」
アッシュ「ジュディ!ニアちゃん!」


ゲームの事を調べる中、ジュディとニアが船着き場からやって来た。二人は第1の島に戻ってミミのコテージに何かないかと調べたのだ。


ジュディ「MZDに頼んでミミのコテージを開けてもらったんだけど、そしたらこんなものをゴミ箱から見つけた・・・!」


超ポッパー級のダンサーの手には一枚の紙切れがあった。内容は・・・


「あなたとお話したい事があります。場所を変えて話をしたいので午前10時に第2の島にあるメルヘンドリームに来て下さい。」


アッシュ「手紙・・・。ミミちゃんは誰かに呼ばれてそこで殺された・・・」


言霊「ミミへの手紙」を入手した!


ミミが殺されたのは手紙で呼び出されてしまい、待ち伏せしていた犯人に殺された。話の筋はある程度見えてきたが、犯人の特定とメモの謎を解かないといけない。もうちょっと証拠が欲しいと思っている中、ニアがおずおずと何か話そうとしていた。


ニア「あ・・・あの・・・」
アッシュ「どうしたんスか?」
ニア「私が見つけたんだけど、これって役に立つのかな?話をしてもいい?」
アッシュ「いいよ、出来るだけ証言をくれないっスか?」
ニア「メルヘンドリームにあった時計がなくなってたの・・・。事件が起きる前に私はそこに行ったんだけど、いつも通りにあったのに事件時に消えてた・・・。」
ジュディ「時計?たしか、そんなのがあったような・・・?」
アッシュ「あ・・・そう言えば、メルヘンドリームの目立つ場所にあったのに・・・」


三人の脳裏には殺害現場にあった時計。その時計は目立つ場所にあったのは覚えている。時刻の確認程度にちょっとは使用していた。思い返すとその時計がなかったような・・・。


アッシュ「(一応聞いてみるか・・・)その時計について何か覚えている事は何かない?」
ニア「メルヘンドリームにあった時計はあれって壁掛け式だし、そこそこの大きさだったよ。数字のところには動物がデザインされてたし、凄い可愛かったわ!数は時計の数字と同じ12であり、詳しい事は分からないけど、牛やウサギや羊やニワトリの絵が描かれてたわ。十二支かな・・・?」
アッシュ「十二支・・・」


言霊「ニアの証言」を入手した!


必要な情報を得ると彼は時刻の事について聞く。結果は全員シロだった。ミミが残したメモの意味は・・・?
いくつか疑問が生じる中、世界裁判の開廷を告げる放送が流れた・・・





「補足」今回入手した言霊や証言
・ミミの死因は頭への一撃。そこからおびただしい量の血が流れていた。近くには凶器があった。
・ミミの手には死に際に書かれた謎のメモがあり、1時から3時・3時から5時と時間帯が書かれていた。ただし、その時間帯はみんなのアリバイはあった。
・一斗缶の中に何かが入っていた空の一斗缶が混じっており、なぜか下の方に置かれていた。土らしきものが入っていた形跡あり。
・さらに花壇には手が加えられていた形跡があり、一部だけ土を掘り返していた模様。
・ミミのコテージには彼女宛の手紙があり、その手紙でメルヘンドリームに来たと考えられる。
・事件時にメルヘンドリームの時計がなくなっていた。その時計は目立つ場所にあり、時計は十二支の動物が使われていた。
・そして、動機のゲームは景品が入手されていた。残った一同の中に二人だけ動機のゲームをクリアした・・・!!





次から世界裁判!

スーパーポップンロンパ2ndその4(その4) ( No.223 )
日時: 2013/12/07 20:43
名前: りゅーと (ID: V2fBShP3)

『ダイイングメッセージ』


MZD「世界裁判開廷だ!」


二度目の世界裁判。今回の事件で一人死んだため、ミミの遺影が追加された(ダンガンロンパではクロに殺害された人やお仕置きで死んだクロのいた場所に遺影が置かれます)。今回でまた一人死ぬ・・・。


エッダ「今回の被害者はミミ・・・死因は頭への一撃によって死亡・・・何か意見があるなら言って・・・」
DTO「ミミが死んだのって、何か理由はあるのか?」
ニア「あるわ。ミミのコテージにお手紙が届いたの。それに呼び出された彼女は犯人に殺された・・・!」
カジカ「どうして死んだのかな?何か理由は・・・」
アッシュ「理由はあるっス。おそらく動機のゲーム・・・」


最初に犯行が起きた理由を簡潔に説明する。事件が起きたのはあの動機のゲームが大きく関係しており、パスワードを突破して景品を入手した犯人がいるのだ!その事に全員が驚きを隠せず、この中で二人が動機に関係しているのが分かる・・・。





世界裁判が進むと、凶器が偽物であったのが分かった。理由は床に転がっていたオブジェの形状とファイルの中身が矛盾していたからだ。現場には凶器になりそうなものはまったくないが、実際には凶器はあった。本当の凶器は一斗缶だ。一斗缶に花壇の土を詰めて、ミミを殺害すると中身を取り出して花壇に戻し、凶器を他の一斗缶の中に隠した・・・。
となると、問題はミミの手にあったメモ・・・。そのメモはどうして握られていたのかと言う話題になる。だが、ある証言のおかげで糸口が見えたのだ・・・!


アッシュ「このメモの意味はダイイングメッセージだ!」
ジュディ「ダイイングメッセージ・・・!?」
ツースト「どうしてそんな時間帯が書かれていたメモが決め手なんだよ!その時間帯は俺らはアリバイあったぞ!!」
スマイル「アッス君が言いたいのって、時間帯じゃなくて別の意味ナノ?」
アッシュ「そうだ。実はこれは時間を示していないんだ。ミミちゃんは別の形で犯人を俺らに伝えようとした・・・。だけど、犯人はそのメモの意味に気づいた・・・。」
ニナ「犯人はメモに気づいてたの・・・!?」
アッシュ「ああ。犯人は急いでメモを回収しようとしたけど、それは完全に無理だった・・・。だけど、そのかわりに別のものを処分した・・・。」
エッダ「かなり証拠を残さないようにした犯人だね・・・。ちなみに無くなったものって・・・」
アッシュ「ああ、それは時計だよ。事件時にメルヘンドリームにあった時計がなくなっていたんだ。目立つ場所にあったらしいけど、犯人が自分がクロである事がばれないように大急ぎで処分した・・・。」


アッシュの推理はこうだ。
犯人は土入りの一斗缶を事前に用意し、準備を整えると手紙でミミをメルヘンドリームに呼び出して一斗缶で殺害。その後はオブジェに血をつけて凶器を偽装。本命の凶器である一斗缶を元の場所に戻してカモフラージュさせた。
しかし、ここで犯人にとって予想外の事が起きる。それはミミがダイイングメッセージを残した事だ。最初はパッと見ると時刻のように見えるが、犯人はそのメモの意味に気づいて処分しようとしたがミミが強く握ってたので不可能だった。そのダイイングメッセージに繋がるものであるメルヘンドリームの時計を大急ぎで処分した。


サトウさん「時計と結びつくダイイングメッセージ・・・。このメモの意味を解いたら・・・!」
スマイル「犯人が浮かび上がるって事だね・・・」
アッシュ「正解。このダイイングメッセージを解き明かすカギは・・・」





十二支





アッシュ「十二支っス。ニアちゃん、あんたは重要な事を覚えてくれてありがとうな・・・。このメモに書かれている「1時から3時」「3時から5時」と二つの時刻があり、2時間ずつ分けられている区間。その先にあるのがミミちゃんを殺した犯人だ・・・。多分、十二支に結び付けろって事らしいが、ちょっと専門的な知識は凄い苦手だけど、DTOさんに任せた。」
DTO「流石のアッシュでも厳しい部分があるか・・・。まあ、アッシュが言っている十二支の時間と言うのは「十二時辰(じゅうにじしん」であり、近代以前の中国や日本などで用いられた一日を二時間ずつに分けたんだ。みんながよく聞く「草木も眠る丑三つ時」もこれに該当する。12と言う数字はいろいろとあるし、俺らにとっては縁があるもんだよ。まあ、話はさておき、これを十二時辰(じゅうにじしん)に置き換えろって言いたいだろ?」


超ポッパー級の教師と呼ばれた男は少しうんちくを披露すると本題に入る。物事の故事や由来の問題は朝飯前だ。


DTO「えっと、たしか・・・1時から3時は「丑で牛」。3時から5時は「寅で虎」。その次の時刻は・・・!?」


すんなりとメモの時間を訳した時、DTOは真実に気づいた。勘のいい人達はあっさりとその真意に気づき、アッシュも理解する。だが、犯人の場合はわなわなと震えていた・・・。


次の5時から7時は卯。意味は「兎」。


兎・・・うさぎ・・・ウサギ・・・


そう、ウサギを象る者は殺されたミミ以外にもう一人・・・!


アッシュ「そう・・・ミミちゃんとは違うもう一人のウサギ・・・」





アッシュ「タイマー、あんたがミミちゃんを殺した犯人だ」
タイマー「・・・!?」





どうしてタイマーが・・・

スーパーポップンロンパ2ndその4(その5) ( No.224 )
日時: 2013/12/07 20:49
名前: りゅーと (ID: V2fBShP3)

『悲しい過去』


「簡単な説明」
アッシュの決定打がきっかけでタイマーが犯人である事を突き付けた。どうして彼がミミを殺したのだろうか・・・?
そこにはある事件が関係していた・・・


タイマー「あの女なんて死んでよかったんだよ・・・!!」


そう言うと、超ポッパー級のアイドルは黒いファイルを床に叩きつける。ファイルはそこそこの厚さであったが、中から数枚の紙切れが見える。実物を見るのは初めてだが、まさか・・・


スマイル「これって、あのゲームの景品ナノ・・・?」


このファイルは動機であるゲームの噂の景品だった。表紙を開くと、一枚の写真と何かの新聞記事、さらには薄型のICレコーダーがあった。ICレコーダーも気になるが、それよりも目につくのは写真。写真にはミミとそっくりの少女が映っており、笑顔と三つ編みが可愛らしかった。ただ、違う点は種族がミミと同じウサギではなく、猫だった。


アッシュ「ミミちゃんと似てる・・・この子は誰なの・・・?」
タイマー「僕の世界で活躍をしてたタレントのニャミ・キャットサン。ミミちゃんの大親友であり・・・」





タイマー「僕の大事な恋人なんだ」





写真の人物はニャミという少女であり、ミミの大親友兼タイマーの恋人だった。この少女が今回の事件に関係しているだろう・・・。


タイマー「じゃあ、僕がどうして殺そうとしたのかと語る前に先に僕らの過去を語るね・・・」


負けを認めた超ポッパー級のアイドルは口から全ての真相を語る・・・。


タイマー「数年前、僕は憧れだった芸能界に入り、そこで厳しい歌やダンスのレッスンや演技の練習などをこなしていた。何年か経つと、僕も売れっ子になり、番組のレギュラーや全国ライブにも出るようにもなった。そんなある日、僕は初めての冠番組とMCの役割が与えられ、共演者やスタッフ達と一緒に頑張ろうと意気込んだ。そこで僕はある女の子に出会ったんだ。それがニャミちゃんだった・・・」





ニャミ「タイマー君、はじめまして!ニャミって言います!番組、頑張ろうね!」





彼の脳裏には駆け出し中の彼女との出会いが思い浮かぶ・・・。ニャミは芸能界の右も左も分からない状態であったが、ある夢のために覚悟を決めたという。その姿は芸能界に初めて足を踏み入れた自分を思い出し、ちょっと懐かしくなった。
これがタイマーにとって運命的な出会いだった・・・。


タイマー「その番組にはニャミちゃんだけじゃなく、ミミちゃんもいたんだ。初対面であるにも関わらず、僕達は仲良くなり、特にニャミちゃんとミミちゃんは友達になった。お互いが昔から大親友だったかのようで、まるで姉妹のように仲が良かった・・・。あの出会いがきっかけに仕事やプライベートでも一緒にいるようになった。ニャミちゃんとミミちゃんは休日でもよく遊園地へ遊びに行ったり、町で買い物をしたりしてた。僕もニャミちゃんとも仲良くなり、プライベートで一緒に遊ぶだけじゃなく同時に愛を育んでいた・・・。周囲は結婚してもおかしくはないとも言ってたし、僕もニャミちゃんも両想いだった・・・。運命の出会いの役割を持った番組が終わった時に最も感動してたのも彼女だったし、フィナーレの時は凄い大号泣してたよね・・・懐かしいなぁ・・・」


胸を押さえて過去を語る彼は冷静であり、淡々と喋っていた。いつもの明るさはなく、それはドラマの主人公のように憂いが満ちていた・・・。


タイマー「その後の交際も順調だったよ。あ、もちろん最初は恥ずかしかったよ?中々踏み切れない時にミミちゃんが助けてくれたんだ。男ながらに情けないけど、大親友に聞くのが一番だったもんね。肝心のデートの時やケンカした時には相談してくれたし、彼女は恋のキューピッドだったんだ。ミミちゃんや周囲の応援のおかげで僕はニャミちゃんにプロポーズをしようと思った。あの事件が起きるまでは・・・!!」


急に目つきが変わり、彼はダンッと世界裁判のセットに拳を打ち付ける。瞳には怒りと憎悪が満ちており、同時に涙ぐんでいる・・・。


ニナ「事件って、この新聞に書かれていた事の・・・?」
ツースト「どんなのだ・・・?」
ニナ「読むね・・・。えっと・・・2月8日、大人気タレントニャミの不幸・・・!?2月8日、新番組「DREAM☆FIGHTER」のセットが置かれたスタジオ内でニャミ・キャットサンの死体が発見された・・・!原因は頭への一撃が原因で即死。当時は楽屋泥棒や熱狂的なファンの暴走もあり、厳戒態勢であったテレビ局の警備をすり抜ける悪質なファンもいた。ニャミはセットにある自身の忘れ物を取りに行こうとした際に運悪く楽屋泥棒の類に遭遇してしまい殺されてしまった・・・。」
カジカ「この不幸に長年の付き合いがあるミミ・ラビットムーンや恋人のタイマー、さらには彼女の関係者や多くのファンが悲しんだ・・・!!彼女の葬儀に多くの芸能関係者や10万人のファンが訪れた・・・亡くなった日はニャミの誕生日・・・!?」
ジュディ「可哀想に・・・!この子は多くのファンや新たに始まる番組、大事な恋人との約束された将来があるというのに誕生日に楽屋泥棒で殺されるなんて・・・!?」
タイマー「これを知った時は僕は嘘だと願った・・・。その時には誕生日プレゼントと結婚指輪を渡そうと準備をしてた・・・。プロポーズをしようとした矢先に、こんな事があったなんて・・・!僕が最後に見たニャミちゃんは別れ際に笑顔で手を振ってバイバイと告げていた・・・。本当にショックだった・・・。大事な存在が何の前触れもなしにいなくなった時はショックだった・・・!!」


大事な恋人の不幸にタイマー以外の全員は言葉を失う。話を続けるタイマーの声には悲しみが含まれており、そのどこかに怒りが含まれていた。だが、一呼吸を置いて次の話へ移ろうとした時、悲しみと怒りは逆転した。





ここでニャミちゃんが登場

スーパーポップンロンパ2ndその4(その6) ( No.225 )
日時: 2013/12/07 20:55
名前: りゅーと (ID: V2fBShP3)

続き





タイマー「本当に信じられなかった・・・。だけど、MZDの動機を見た瞬間、僕は嫌な予感に包まれた・・・。おそるおそるゲームをやったら、ゲームの話が現実とリンクしてたんだよ・・・!」



なんと、今回の動機であるゲームの内容は実際に会った出来事のだった・・・!内容はある女の子がアイドルになるのを夢見ており、恋人と幸せになるも、最後には楽屋泥棒に襲われる・・・。あのチャットの正体はニャミだった・・・!!そうなると、タンとラパンは・・・!!
今回の動機はスマイルの言葉の通りに「知りたい動機」だった・・・!じゃあ、パスワードを入力して景品を得たのは・・・!!


アッシュ「タイマー、その四桁の数字は分かったのか・・・?じゃあ、景品を得たのって・・・!!」
タイマー「その通り、僕とミミちゃんだよ。ゲームの内容を知った時、僕は凄いめまいと動悸に襲われたけど、何とか踏ん張ったよ。その後は必死に攻略をした。そして、パスワード画面で・・・」





0208





パスワードの数字はニャミの誕生日と命日・・・





はなちゃん「じゃあ、タイマー君とミミちゃんのための動機だったって事・・・!?」
タイマー「正解。嫌な過去を思い出したくもない反面、真実を知りたかった僕もいた・・・この時ばかりにはMZDに半分だけ感謝している・・・」
MZD「どうもー。って、半分だけですか・・・」
タイマー「半分は嫌がらせで半分は役に立つからでしょ?パスワードを入力すると景品口からファイルとレコーダーが出て来た。悲しみと念願が混じった景品(動機)を手に入れた僕は急いでコテージに戻り、ファイルの中身とレコーダーの内容を確認した。だけどね、MZDがくれたこのファイルで過去に隠された衝撃の真実に僕は戦慄したよ・・・!!サトウさん、そのレコーダーを再生してみて・・・!」
サトウさん「え!?ああ・・・!」


急に指名された超ポッパー級のサイクリングマンは床に転がるレコーダーを再生する。そこには・・・


ザザッ・・・


「ふざけないでよ!どうしてあの女が全部を貰うわけ!?私は必死に頑張ったのに・・・!!」
「あいつがいると私の邪魔になるわ・・・!!もし、世に広まったら、まずい事になるわ・・・!!」
「何であの女が幸せになって、私がこんな目に遭うの・・・!?」
「ニャミちゃんが憎い・・・」


「話って何?ミミちゃん?」「ちょっと話があって電話したの。迷惑じゃない?」
「あなたとお話ししたいけどいい?」「うん!大丈夫だよ!」


「ミミちゃん、来たよー!どこにいるの?」「ニャミちゃん、あなたにいいプレゼントがあるのよ?」「プレゼント?」「ええ、旅行のプレゼントよ。・・・死の国への片道切符をね?」
「ちょっと!ミミちゃん!何をするの!?やめて!!きゃあ!」「うるさいわね!ちょっと動かないで!」
「痛い!痛い!あぐっ・・・!えがっ・・・!」「あんたが悪いのよ・・・!元はあんたが・・・!」


「ようやく死んでくれたわ・・・ニャミちゃんとはずっと親友でいたかったけど、あんたのせいでこっちの人生が台無しになるわ・・・急いで証拠を消さないと・・・」



ツースト「何だよこれ・・・!?」
ニナ「こ・・・これって・・・!?」
アッシュ「ミミちゃんがニャミちゃんを殺した・・・!?」


レコーダーの中に録音されていたのは仲のいい二人が争う場面だった。レコーダーからは大きな物音や絹を裂くような悲鳴が流れる・・・。つまり、ニャミの死は事故ではなく、大親友の手で殺されたのだ・・・!
だが、被害者であるミミがどうして大親友のニャミを殺さないといけないのか・・・?





何があったんだ・・・?書き込みはまだ

スーパーポップンロンパ2ndその4(その7) ( No.226 )
日時: 2013/12/07 21:01
名前: りゅーと (ID: V2fBShP3)

タイマー「最初、それを聞いた時は何かの間違いだと思った・・・。真相を知ろうとミミちゃんの元へ近付いた。僕の予想通りにミミちゃんも動機を入手していた。だけど、ミミちゃんの動機を見た瞬間・・・!」





「ミミ・ラビットムーン」
テレビで大活躍する人気司会者。在学時は成績優秀かつ運動神経抜群であり、生徒会長をする学園のアイドル。だが、男尊女卑である家柄で生まれたため、その点においてミミも母親同様に不遇であり、両親の仲は不仲である。それでも家のために彼女は頑張り、ラビットムーン家を継ぐのと名前を穢さないように必死に頑張って来た。自分を抑えて頑張り、ちゃんとした活躍で周囲が認める成果を出しても家の者達は興味を持たなかったし愛情を注がなかった・・・。
ラビットムーン家は娘のミミしかいないため、彼女が家を継ぐはずだった。また、ニャミ・ラビットムーンを大親友の誕生日の日に殺害した。


「ミミの母親」
有名なお嬢様学校を首席で卒業。しかし、ミミの母親の家は没落した名家の令嬢であり、家のために政略結婚。当然、趣味の考古学に没頭するラビットムーン家当主とは不仲である。家柄や次期当主の誕生なども関係してたため、周囲からの風当たりは酷かった。ミミが生まれるまでは相当苦労をした。
ミミが生まれてからはムーンラビット家の跡取りにしようと熱心に教育をする。だが、別の方向で活躍する娘と貴族らしく振舞ってほしい母親との対立もあって、夫同様にミミとは不仲である。


「ラビットムーン家当主」
有名な考古学者であり、貴族名家の一人。本来は不器用ながらも思いやりがあり優しい人物であったが、ラビットムーン家は家督問題が原因で家族間は不仲。さらに自分に言い寄ってくる女達が金や権力目当てだったため、それも加わってかなりダメージを受けていた。それ故に趣味の考古学にしか興味を持たなくなった。そして、当主になった瞬間に自分を狙う人間が一気に増えたのと家の問題が多く発生。長年付きまとわれる事に怒りを感じた彼は自分への嫌がらせや自分が得たものを奪おうとする者達からおさらばしようと愛のない結婚をした。結婚という言葉だけで人は去ったが、ここまで来る間に心はボロボロだったので妻や娘に対して愛情は抱かなかった。
だが、そんな彼に心の拠り所があった。それが運命の相手であるニャミの母親であるキャットサン。関係は教授と教え子であり許されないものだったが、キャットサンの愛情や想いに触れ、昔の自分を彼女の前で出せたのだ。期間は短いと言えど、そこにはちゃんとした愛はあった。ムーンラビット家のいざこざに巻き込まれないようにキャットサンを遠くへ避難させ、さらに娘のニャミを陰ながら支援していた。
重い病と老衰によって死去。ミミとニャミの父親。


「ニャミ」
大人気アイドルの子。ミミとは大親友であり、タイマーとは恋人同士。
ムーンラビット家当主とキャットサンの娘。彼女の父親は家の事があって伏せられたため、母親と共に過ごす。その数年後には母親のキャットサンを病で失い、孤児院に引き取られる。幸いにも周囲の人々や父親の支援のおかげで不自由なく暮らしてきた。その後は親に触れあえた期間は少ないと言えど、ちゃんと愛情が注がれた。生まれてからは父親がおらず、母親と共に過ごしていた。母親が病で亡くなると孤児院に引き取られるも、ムーンラビット家当主からの支援によって不自由なく暮らしてきた。
自分を助けてくれた父親に会うために芸能界に入る。その最中でタイマーとミミと知り合い、仲良くなるも誕生日の日に腹違いの姉妹であるミミに殺害される。


「キャットサン」
普通の家の出身の子であり、両親は死去。ニャミの母親。
学生時に考古学の授業を受け、その時の教授がラビットムーン家当主だった。二人は教師と生徒の関係でありながら秘かに交際。交際期間は短いと言えど、二人の間にちゃんとした愛情はあり、キャットサンが本当のラビットムーン家当主を知っていた。ニャミを身ごもった時は相手からの支援もあったし、ラビットムーン家のいざこざに巻き込まれないように遠くに避難させられたので無傷だった。
そして、遠くの地でニャミを出産。彼女が生まれてからは女手一つでニャミを育て、昔みたいに父親に会いたいと願うも病によって死去。





「遺言状」
ラビットムーン当主は遺産や権利は私の愛すべき娘であるニャミ・キャットサンに全て譲る。
母親のキャットサンに今まで迷惑をかけた事と大事な娘をちゃんとこの手で抱けなかったのが心残りだ・・・。二人とも愛している・・・。





エッダ「あの二人は腹違いの姉妹・・・!?」


ミミの動機は予想を超えるもの。彼女の過去と大親友を殺害した理由もあるが、一番の驚きは大親友だと思っていた相手が腹違いの姉妹・・・!!?





ドロドロだ・・・

スーパーポップンロンパ2ndその4(その8) ( No.227 )
日時: 2013/12/07 21:07
名前: りゅーと (ID: V2fBShP3)

タイマー「それを見た瞬間、僕は確信したんだ。ミミちゃんは報われない自分を余所に両親の顔を知らずに人生に成功し、将来が約束された大親友の姉妹を殺した・・・!ニャミちゃんは家族の顔を知らなかったし、ずっと一人ぼっちだったんだよ・・・!それでも彼女は逆境にめげずに芸能界に入ったんだ・・・。ニャミちゃんがなくなる数日前なんか・・・!」





ニャミ「私、ミミちゃんとタイマーに出会えてよかった。え?どうしてこんな事を言うかって?実を言うと、私は両親がいないんだ・・・。お母さんは私を産んでから数年後に亡くなったから思い出がないんだ・・・。お父さんの顔は全く知らない・・・。小さかった私は孤児院に引き取られたんだけど、そこにいたみんなや院長先生、さらには見ず知らずの私を支援する不思議な人がいたんだ。その人に会いたいと思ったけど、残念ながら会えないんだ・・・。私がこの世界に入ったのは私を助けた人に会うためなの。テレビで活躍すれば会えるかもしれないと思った。仮に会えなくても元気でやっているよと伝えたかった・・・。家族っていいよね・・・。私も欲しいな・・・。何か、ミミちゃんと一緒にいると何かそう・・・胸の中が切なくなるのと懐かしい気持ちになるんだ・・・。一緒にいるせいか、何か姉妹のように感じられるんだ・・・不思議だよね・・・私ったら、何言ってるのかな?今のはただの独り言だよ・・・!」





タイマー「ニャミちゃんは自分を助けてくれた人に会うためにこの世界に入った・・・。会えなくてもメッセージを伝えたかった・・・。僕らに出会うまではニャミちゃんも心細かったと思う・・・。だが、運命の悪戯か、ミミちゃんとニャミちゃんは出会ってしまった・・・。両者の事情は複雑だし、明らかになってしまうと最悪な事態は避けられないはず・・・。だけど、ミミちゃんとは何か運命的に感じてたと思う・・・。仮に姉妹であるというのが明らかになってたとしても、ニャミちゃんは気にしないと思う・・・。ニャミちゃんはそう言う性格だからね・・・。それなのにミミちゃんは・・・!!」





タイマー「ねぇ、あんたがニャミちゃんを殺したんでしょ?」
ミミ「タイマー・・・何を言ってるの・・・?」
タイマー「しらを切る気なの?父親に愛された腹違いの姉妹を殺したくせに。」
ミミ「!?」
タイマー「血は同じ姉妹なのにどうしてそんな事をしたの・・・?」
ミミ「あの女が憎かったのよ!父は私に興味を持たないし、母は家のためにアレコレいろいろ言ってきた。しかも、周囲は凄い冷たかった。それでも私は何一つ文句を言わずに頑張った。だけど、父や母や家の者は何も関心を示さなかった・・・!ムーンラビット家に生まれるんじゃなかったと私は凄い思ったわ・・・!芸能界に入ってからはニャミちゃんやタイマーやみんなに出会い、特にニャミちゃんは私の癒しだった・・・。苦しくてもニャミちゃんと一緒にいるだけで私は頑張れた・・・。ある日、私の父が危篤になっていた。その際に発した言葉は・・・」





「娘に会いたい」





ミミ「その言葉を聞いた時、私は嬉しかった。父はちゃんと私を愛してくれたんだと思ったわ・・・。だけど、その言葉は私に向けてじゃなかった!父が亡くなった後に書斎で遺言状を見つけたわ。そこにはもう一人の娘の存在とその娘に全てを譲ると書かれていた・・・!近くにいる娘よりも遠くにいる娘を優先してた・・・!あの言葉はニャミちゃんに向けたものだと知った瞬間、悲しみじゃなく殺意が生じたわ・・・!私が辛い目に遭っている中、一人だけ両親に愛情を持って育てられた事と私を差し置いてすべてを貰う事に怒りが募ったわ・・・!」
タイマー「だから、殺したのか?」
ミミ「そうよ・・・。ニャミちゃんを消せば、これ以上苦しまずに済「ふざけんじゃねぇよ!!」
タイマー「お前だけが苦しんでいるんだと!?はあっ!!?ニャミちゃんも苦労してたんだよ!あんた同様にここまで来るのにいろいろあったんだよ!お前の父親に会うためにこの世界に入ったんだよ・・・!仮に会えなくても自分は生きているよとメッセージは伝えたかった・・・!!自分の番組や僕との約束された将来があったのに・・・!!それをあんたの都合で壊しやがって・・・!!他の方法はなかったの・・・?穏便に片づける方法もあったのに最悪な方法を取るなんて・・・!」
ミミ「タイマー、やめて・・・!」
タイマー「ニャミちゃんを返せぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」





ガンッ——————————





タイマー「これが事件の真相だよ・・・ミミちゃんを殺してもニャミちゃんは戻ってこない・・・分かってるんだけど、昔みたいに仲良くなんて出来ないんだね・・・あはは・・・」


殺しても何も残らないと分かっていたタイマーはボロボロと涙を流していた・・・。祈るようにその場で崩れる彼の手には赤いブレスレットあった。それは初めてのデートでニャミとお揃いで購入した思い出の品・・・。


タイマー「僕もそろそろ二人の元へ行こうかな・・・もう死ぬ覚悟は出来たよ・・・」





被害者:超ポッパー級の司会者 ミミ・ラビットムーン
クロ:超ポッパー級のアイドル 時野白兎
動機:大事な恋人であるニャミ(ニャミ・キャットサン)を殺した大親友に対して復讐





GAMEOVER
トキノくんがクロにきまりました。おしおきをかいしします。





「IDOL ST@LKER」
超ポッパー級のアイドル 時野白兎の処刑執行





・・・

スーパーポップンロンパ2ndその4(その9) ( No.228 )
日時: 2013/12/07 21:15
名前: りゅーと (ID: V2fBShP3)

『天才や優秀なんかになりたくなかった』


お仕置きの末に絶命したタイマー。今回の事件はとうの昔から起きたもの・・・。それは生まれた瞬間によって決まった運命・・・。血の流れや肩書はその人の全てを決めてしまう・・・。


アッシュ「ニャミちゃんは自分が禁断の関係で生まれた子である事は知らずに普通に生きて周囲から愛情を貰っていた・・・。逆にミミちゃんは有名名家の子として生まれ、周囲が認める活躍をしても周囲からは愛されなかった・・・。そして、二人のお父さんは元はいい人だったけど、周囲からの嫌がらせや確執や家族関係、さらには家の血が流れているだけで苦しんだと思う・・・。」
スマイル「お家柄っていい事ばっかりじゃないンダ。有名名家の子や当主なんて言われてるけど、本人もその血が流れる事や家を継ぐのなんてその人の意思じゃない。有名名家の子供として生まれた束縛感は大きく、それは周囲にも影響を与える。当主さんも自分の心の拠り所と本音を語れる相手が欲しかったんだと思う・・・。だから、冷たい性格や禁断の関係も頷けるヨ・・・」
アッシュ「スマイル・・・」


誰もいない裁判所に響く声。その声はいつも通りであるが、どこか悲しみが込められていた・・・。


スマイル「アッス君は肩書きを嬉しく思う?」
アッシュ「え?肩書き?もしかして、超ポッパー級のあれ・・・?」


ポップンワールドに招待された者達に与えられる肩書き「超ポッパー級」。それはそれぞれの分野で最も優れている者に与えられる称号。その肩書きが与えられると、一流である証拠だ。アッシュも持っているのだが、記憶を失っているので今はあまり名乗れない。


スマイル「そう言う肩書きや名家などのステータスって嬉しいと思う?僕も昔は凄い優れてたし、有名な家柄の子として生まれた。一人っ子だけど、親や周囲の人達にも愛されているし、交友関係は優れてたよ。だけど、有名名家の子や才能が優れているというだけで、周囲は気に入られようとそれだけで可愛がったりするんだ。僕の親や周囲の人間も同じだ・・・。そんな事を知らなかった小さな僕は周囲の人達の期待に応えようと頑張った。僕が頑張ったから親や周りは凄いと褒めてくれた。だけど、それは僕を褒めているのではなく、僕の才能しか褒めてなかった・・・。」


突然のスマイルの過去の告白。それは有名名家の一人っ子として生まれ、親や周囲から褒められていた。純粋に相手から褒めてもらおうと必死に頑張って来た。しかし、それは自分を称賛しているのではなく才能を称賛していただけ・・・。


スマイル「勉強や趣味や運動で頑張ったりしたため、周囲は褒めてくれた。僕が活躍する度に海外研修や有名チームのスカウトやメインの抜擢なども多くあった。だけど、ある日僕は気づいてしまった。僕がいれば、チームの有名度や向上、それに携わっているために得られる報酬目当てで僕を利用していた・・・。親や友達も僕を可愛いお人形としか思ってなかったんだよ・・・。だから、僕は熱中していた勉強や運動や趣味をやめ、家を飛び出した・・・。」


周囲が自分を可愛いお人形としか見ておらず、可愛らしさや愛でられるように強要されたため、スマイルはそれが嫌になった。周囲から利用や強要などをされるのを嫌った・・・。そして、それが原因で彼は周囲に興味を示さなくなった・・・。


スマイル「そして、僕は自分の欲を満たすためにいろいろと試みたんだよ。ただ、自分の欲求を満たしてほしいと心から思っていた。そのためなら、いろいろとやったよ?そんな中、僕は物集めにも興味を持ち、それなら好きなように出来ると思った。多くあるものを集めたり、コンプリートや限定集めにも熱が入ったよ。でもね、集めた瞬間や手に入れた瞬間に飽きちゃうんだよね。だから、欲求を満たすために次のものを集めに行く。そのためなら、僕は手段を選ばないよ?」


幼少期の出来事がきっかけでほぼ虚無感に襲われた彼は自分を満たすために物集めに夢中になった。だが、物には有限があるので全部集まったり限定物が手にがいると興味がなくなってしまう・・・。そして、また物を集めるために別の物に興味を持つ。そのせいで性格は今みたいになってしまったのだろう・・・。


スマイル「物集めに熱中している中、僕は心地いいんだよね。物が集まれば集まるほど、成果が目に見えるし僕もやる気が出るよ。また、僕の興味が湧くものが何でも利用したり、引っ掻き回した・・・。そのおかげかせいかで超ポッパー級の収集家と言う称号を得ただろうね・・・。ヒッヒッヒ・・・」
アッシュ「元から望んで得た称号じゃないんスね・・・」
スマイル「みんなは好きな事をやってで得た称号だし、努力して得た称号だから名乗れるよ?僕に至ってはパッとしないし、僕の嫌な性格から生じた称号だからあまり興味はないし・・・。今回の島に興味なんかはあまりなかったけど、そんな僕が興味を持つ者が現れたんだ。それがアッス君だよ。アッス君は僕が今まで出会った人達の中でも特異だし、みんなを引っ張っていきまとめる前向きな君に僕は興味を持った・・・。」


性格が時折変わるスマイルにとってアッシュは彼の興味を満たすものであり、物集めよりも興味が持ちやすい。昔みたいに熱中出来るものや知りたいものであったし、攻略がしにくいものだから余計に興味を持つ。そして、完全に攻略してもずっと興味を持てる。理由は言うまでもなく、アッシュは自分とは違う性格を持った「人」だからである・・・。


アッシュ「人を物みたいに例えんな・・・スマイル、あんた自身も根はいいのに・・・」
スマイル「そうー?僕はこんな性格なのに僕と対等に話す君の方が凄いヨ?」
アッシュ「だって、同じ仲間だし・・・それに捜査や裁判でも凄い世話になったから・・・あと、日常も面白い・・・」
スマイル「そう言ってくれてありがとう。さてと、夜も遅いし、僕は帰るネ。あとさ、アッス君に質問だけど・・・」
アッシュ「何っスか・・・?」





スマイル「アッス君の記憶が戻った時に自分の記憶や肩書は受け入れる勇気はあるの?」





同時刻・・・


???「俺の方は順調だよ・・・そっちはどうなの・・・?そう・・・、MZDの妨害のせいで進めないんだ・・・犠牲者は今回ので二人出た・・・アッシュはみんなの希望になるかも・・・うん・・・俺もそう思う・・・ただ、スマイルとMZDの動きには注意した方がいいかも・・・MZDはともかく、スマイルは・・・」





第3章へ続く・・・次はタイマーのおしおきと第2章について





書き込みはまだ

スーパーポップンロンパ2ndその4(その10) ( No.229 )
日時: 2013/12/07 21:26
名前: りゅーと (ID: V2fBShP3)

・タイマーの「IDOL ST@LKER」
16衣装に着替えて特設ステージにいるタイマー。彼のいるステージは豪華なランウェイと中央ステージがあり、完全におしおきをイメージさせないほどかなり豪華。最後のおしおきでも歌が歌える事に彼は素直にファンのために歌を歌う。それをテレビ越しから見たあるファンがタイマーのファンになる。その後、ライブを終えた彼はマネージャーに模したMZDから手紙を受け取るが、手紙の内容は熱狂的なファンからの手紙だった。ファンからの手紙に笑顔で微笑む。その後は無言電話や無名の手紙が多数自宅に来るようになり、さらには仕事先にも手作りの弁当やお菓子が届くようになる。ただ事ではないと察した彼は警戒するも、ストーカーと化したファンは監視やストーキングを行い、さらには自分の髪の毛や爪入りの手紙やお菓子を届ける。この重度のストーカーの行動にタイマーは精神的に参るもまだ屈しない・・・。
そして、ずっと前から付き合っていた彼女にプロポーズしようと待ち合わせの場所に向かう。結婚指輪をポケットの中にしまい、雪降る街中で待つ。約束の時間になり、そこにいたのは自分の恋人ではなく髪の毛がぼさぼさで不気味な女が包丁を持っていた。ファンは驚くタイマーに対し、「会いたかった」と笑顔で呟き・・・
お仕置きタイトルはわざと狙いました(笑)。ええ、動機のゲーム同様に。





「おまけ」第2章の発端


昼ドラやうみねこみたいなドロドロしたのを書きたい無いと思い、ミミニャミとタイマーをチョイスして第2章を考えました。ニャミが出なかったのは今回のためです。あと、彼女がもし肩書きを与えられるなら、超ポッパー級のタレントが似合うでしょう。
あと、どんな風になってたかと言うと・・・


当主になる前の二人の父親は不器用ながらも思いやりがあって優しい人物であったが、家督問題による家族間の仲の悪化や自分のステータス狙いの女達が寄ってくるなどの問題があった。そのせいで人間不信になり、趣味の考古学に没頭する。

いろいろあって父親がラビットムーン家当主になる。だが、家を継ぐ事によって人間関係も変化し、彼は常に狙われるようになる。自分を狙う人間達からおさらばするべく、ミミの母親と愛のない結婚。結婚した事によって大半は解決したが、彼はもうとっくに限界であり、周囲に対して心を開かなくなった・・・。

愛のない夫婦生活の中、ミミが誕生。愛のない結婚のため、当然娘に興味はなかった・・・

その数年後に考古学教授の依頼があり、出張先でニャミの母親であるキャットサンと出会う。彼女の優しさに触れて本当の自分に戻るのと好意を寄せ交際が始まる。キャットサンを守るために父親はいろいろと助ける。

避難した場所でニャミが誕生。少しの間は母親と一緒に暮らすも、母親は病で死去。その後は孤児院に引き取られ、周囲のおかげで不自由なく暮らす。父親の支援もあった。

長い歳月が経過し、両者の生活にも差はあった。
ミミは両親と不仲だったし、他のラビットムーン家関係者ともギスギスだった。母親が貴族らしくしろと言ってくる事と自分がやりたいように活躍したいと意見が対立する。それでも家の事を思って大きな活躍をするも報われない・・・。
ニャミの方は孤児院出身で少しは貧しかったけど、友人関係にも恵まれているので十分だった。周囲も彼女を応援してたので苦にはならなかった。だが、家族がいない孤独感もあり、寂しい思いをしていた。さらには自分を助けてくれる謎の人物の存在も気になっている・・・。

助けてくれた人にお礼を言うためにニャミは芸能界入りを志す。そこでタイマーとミミに出会う。

ニャミが恩人を探す中、父親が危篤状態になる。その最中にミミが遺言状の内容を見る。

タイマーがニャミへのプレゼントを選んでいる最中にニャミがミミに殺害される・・・。

そして、スーパーポップンロンパ2ndへ・・・


です。今回の話は家柄絡みがやばすぎるな・・・;





感想OKです