二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re: 新たな出会いの季節 ( No.126 )
- 日時: 2014/04/12 18:06
- 名前: 羽清アユカ ◆uYPWAZXaHA (ID: /B3FYnni)
息抜きに書いてた小話を投稿!
プリンプ魔導学校—
ぷよフィキャラ達がステキな魔導師になるため日々勉強している魔導学校である。
ある日の放課後、廊下にて
アコール「シグ君」
シグ「あ、先生」
アコール「丁度良かったわ。シグ君にお願いしたいことがあるの」
シグ「なーに?」
アコール「羽清さんから『頼んでおいたアイテムが届きました』って連絡が来たんだけど、先生今手が離せないの。だから円刻館に行って、代わりにアイテムを取ってきて欲しいの」
シグ「うん。いいよ」
アコール「ありがとう。お願いね」
シグ「はーい」
— 園世界 円刻館 —
シグ「アコール先生が頼んだアイテム、取りに来た」
リセナ「ごめんね。羽清さん別の用事で今いないの。すぐ戻ってくるから待っててくれる?」
シグ「うん。外でムシ、探してる」
— 庭 —
それなりに手入れされている庭の植物をガサガサと探るシグ
シグ「ムシ、いないかな〜?」
虫が大好きな彼は花の上や葉っぱの裏を見て虫を探すが、見つからない
シグ「ムシ、どこ?」
すると、
シグ「あ」
シグの目の前を一匹の蝶々が通り過ぎた。
蝶々は角を曲がって飛んで行く
シグ「待ってー」
シグはその蝶々を追う
— 中庭 —
シグ「ちょうちょ、どこ行ったんだろう?」
蝶々を追って中庭まで来たが、見失ってしまった
シグ「どこ言ったんだろう・・・あ」
キョロキョロと蝶々を探るシグの視界に人影が見えた。その人影は沢山の虫に囲まれている
シグ「・・・触覚?」
しかも良く見るとその人影の頭に虫の触覚のようなものがある
???「へぇ〜、そんな所にも花が咲いてあったんだ!良かったね!」
シグ「あの子・・・さっきのちょうちょとお話ししてる?」
???「あれ?」
虫と話していた人物はシグに気付き振り向く
ボーイッシュな服装に緑色のショートカット
虫のような触覚はカチューシャではなく、確かに頭から生えている。
リグル「君、見かけない顔だね?私はリグル・ナイトバグ。君は?」
シグ「シグ」
リグル「へぇ、シグ君って言うんだ」
シグ「リグル、頭のそれ、本物?」
リグル「それ?・・・あぁ、触覚ね。本物だよ。だって私、蛍の妖怪だもの。」
シグ「蛍の・・・妖怪?」
リグル「そうだよ」
シグ「じゃあ、ムシさんと仲良し?」
リグル「勿論!みんな仲間だよ!」
シグ「・・・いいなぁ」
リグル「え?」
シグ「ムシさんと仲良しになれるの、羨ましい」
リグル「・・・虫、好きなの?」
シグ「うん」
リグル「・・・」
シグ「?」
ぽかんとしたあと黙って考え込むリグル
シグはリグルの顔の前で手をぱたぱたさせるとリグルはハッとする
リグル「・・・あ、ゴメン。珍しかったからつい」
シグ「珍しい?」
リグル「最近の人間、虫が苦手なのが多いから。虫が好きってハッキリ言う人が珍しくて」
シグ「そうなんだ」
シグも考え込んだ。
確かに同じ魔導学校の子で虫が好きな人は少ない。小さい時は好きだったって言う人も成長と同時に興味を無くしてしまった。
女の子なんかは虫が近付くだけでキャーキャー騒いで嫌がる子が圧倒的に多い。
だからシグは普段学校に虫はあまり持ち込まない。いや、持ち込めない。
ふと、リグルが目をじっ…と見つめているのにシグは気付いた
リグル「・・・うん、虫が好きって言うの、本当のようだね。目を見れば分かるよ」
シグ「分かるの?」
リグル「虫の妖怪だしこれでも君よりずっと長生きだもん。分かるよ」
シグ「凄いね」
リグル「君とは仲良くなれそうだよ。宜しく。シグ君!」
シグ「宜しく。リグル」
こうしてシグに新しい友達が出来たのであった
アコール「うふふ・・・シグ君にお友達が出来ましたね」
ポポイ「ホントは忙しくニャいのにわざわざ行かせたのはこの為だったのかニャ」
アコール「さぁ、どうでしょう。でも、折角他の世界の人達と交流する機会があるんですもの。他の世界のお友達も持つべきだわ。良いお勉強になりますしね」
ポポイ「・・・それもそうだニャ」
アコール「そろそろ羽清さんが帰って来る頃でしょう。私達も戻りましょう」
ポポイ「・・・直接受け取った方がはニャいのに・・・」
春は新たな出会いの季節。
その季節は確かに近付いていた。
END