二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: 円刻館へようこそ・2 ( No.44 )
日時: 2013/12/19 15:17
名前: 羽清アユカ ◆uYPWAZXaHA (ID: aNM7VPh4)

10:00




準備を終えた僕は、玄関のドアの前に立つとポケットから鍵を出します。

歯車をモチーフとしたデザインの銀色の鍵。これが「あそこ」に行く為の鍵です。

ドアノブのツマミに鍵を近付けると「カチャッ」と音がします。不思議でしょう?
行って来ますと言いながら扉を開けると、扉の向こうに森が広がっていました。

実はこの鍵は、鍵が掛かる扉であればどんな所からでも直接「あそこ」に行ける魔法の鍵なのです。
鍵穴さえあればいいので鍵付きの箱でもクローゼットからでもOKです。
前に火神君が手っ取り早く移動する為に棚の下の方にある鍵付きの小さな戸から行こうとして入り、お尻が引っかかって抜け出せなくなったのは今では良い笑い話です。

扉を潜り、閉めると後ろにあった家の扉が煙の様に消えました。僕はそのまま真っ直ぐ進むと、すぐに建物が見えました。
推理小説に出てきそうな、大正時代を思わせる和洋折衷のお屋敷。
古びた時計塔が目立つその建物が目的地



『円刻館』です









門を潜り、外壁に囲まれたそこそこ広い庭を通り抜け、大きな扉を開け、二階まで吹き抜けになっている玄関に入ります。
外国の綺麗なお屋敷とは違うどこか歴史を感じさせるようなこの雰囲気、僕は好きです。

そのまま正面に進むと大きな扉が見えますが堅く閉ざされている所を見ると、どうやら「屋敷の主」はお仕事中のようです。
御挨拶しようと思いましたが仕事中に邪魔をしてはいけませんのでそのまま曲がり角を曲がって行きました。





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続きは明日。時間が…

新聞配達の仕事が決まりますように

あと仕事が長続きしますように(-人-)

12/19 タイトル変えた