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二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re: ポケモン the novel【番外編ネタ募集】 ( No.51 )
- 日時: 2013/11/25 18:30
- 名前: サニ。 ◆6owQRz8NsM (ID: BoToiGlL)
- 参照: http://subtlestyle.net/en-1/index.html
詩【こんな旅人がいたってさ】
そのに
その昔、流れとともに現れ、流れとともに去る旅人がいた。
その旅人は、行く着く先々で、言葉を残していった。
その言葉は、決して直ぐに結果は呼ばなかったが、必ずなんらかの形で言葉を受け取った者に、有益なことをもたらした。
あるとき、旅人はな流れ着いた場所で、最愛の妻を無くし、嘆き悲しむ男とあった。
旅人は問うた。
『なぜ嘆き悲しんでいるのか。最愛の妻を無くしたからか、自分が何もできなかったことに嘆いているのか、それとも、自分の愚かさゆえに嘆いているのか。』と。
男は答えた。
『最愛の妻を無くして嘆いているのではない。ただどうしても涙が出てきて止まらぬのだ』と。
旅人はこう返した。
『それは、自分の愚かさを認め、嘆いているのだ』と。
すると男は逆上した。
流れ着いた旅人に、自分の悲しみがわかってたまるものか。
それに、自分の愚かさを認めたのだと言われるのは腹が立つ。と。
男はその旅人を殴ろうとした。
しかし、旅人はもうそこにはいなかった。
また流れとともに去っていったのである。
この言葉が男に何をもたらしたのかは、別の話である。
「って、イッシュにはこんなお話があるんだ。まあ、これが事実か虚偽かは、おいとくとして。とりあえずこのお話、いまの私たちにも関係あるんじゃない?とくに、流れとともに現れ、流れとともに去る旅人の言葉は。」
と、少女は愉快そうに話すのであった。
「さてと、『あの子』…………そろそろ私がかけた言葉の意味、わかる時期になったかな?」
【こんな旅人がいたってさ】そのに
終
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