二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: サブマスたちと他地方と【ポケモン】 ( No.69 )
日時: 2013/12/10 22:46
名前: サニ。 ◆6owQRz8NsM (ID: uY/SLz6f)
参照: http://subtlestyle.net/en-1/index.html

第十五両目【夢と現実の狭間で】



〜前回までのありゃすじ〜

気になって気になって仕方なかったノボリさん。
ついに決心したように、マガリさんの治療室へと向かう。
しかしそこには、先客が。
しかも、H∧Lと思しき人物。
彼女は唐突に、マガリさんは長く持たないと言う。
それを回避するにはキスしろとの無茶苦茶な注文を出す。
そうでないと意識は戻らない、とのこと。
多少遠慮しながらもそうすると、治ったとの一言が。
どうやら死相が見えてたらしい。
その死相はすっかり消えていると言われ、ホッと一安心のノボリさん。
そして、その後の言葉はひどく耳に残ったのだった。


















—————————『お父さん』。













本編スタート
(ノボリ目線)

「楽しみにしてるよ………『お父さん』」


お父さん?
一体なんでしょうか…………?
でもあれは誰に言ったのでしょうか。
他の人、というのはないでしょうね。
この場には私一人しかいませんし。


ってお父さん!?(今更)



ちょっと待ってくださいH∧Lさんは127歳でしたよね!?
お父さんってなんですか!?
というよりあれH∧Lさんなんですか!?
どういうことですか!?
(▼ノボリ は こんらん した!!)
え、えと今現れたのがH∧Lさんではない、とすると…………
「多重人格………?」
ですが、その考えはすぐに消されました。
多重人格ならば、その人格が出ている間の記憶はないはず。
にも関わらず、H∧Lさんは幼い頃のマガリさんとあっていることを覚えている。
これは一体…………

「って、そんなことを考える前に、部屋に戻らなくては」


私はその場を逃げるように、部屋に戻りました。










——————————ノボリの部屋


時計を見ると、なんとまだ22時30分。
たった30分しか経ってないんですね………
まあ、明日もメンテナンスですし、ゆっくり眠ると致しましょう。

「それにしても」

布団に入り、考えます。
あの彼女は一体何者なのか………?
一つの説としてはやはり多重人格。
ですが、矛盾が生じる。
そう考えを巡らせていくうちに、いい感じに睡魔が来ました。
今日もよく眠れそうです。
「おやすみなさい」
と、心の中で呟くと。


「ゆっくりいい夢を見て下さいであります。おやすみなさい」



どこかで、またマガリさんの声を聞いたような気がしました。














—————————翌日(出番頂戴。byクダリ)



「…………………」
寝ぼけナマコを擦りながら体を起こします。
「あれ、まだ6時…………」
時計を見ると6を指していました。
ですが、二度寝はしていられません。
いつものように布団から出ると、制服に着替えます。
そして、洗濯に出します。
丁度その時、クダリと会い、マガリさんの様子を見に行くことになりました。
昨日の…………効いてればいいですが。







—————————治療室


「あ、おはようでありますお二方!」

見事に治っておりました。
確かにあの方が言っていた通り、見間違えるほどに治っておりました。
「体調は大丈夫なの?」
クダリが聞くと
「はい、ですが主治医からはまだ安静にしているように、との指示を受けたであります」
ハキハキとした感じで答えました。
やはりまだ安静ですか。

そのあと、色々話を伺い、クダリは仕事だからと退室しました。





「ノボリ殿。」
不意に名前を呼ばれました。
「なんでしょうか」
「実は、であります…………」
そう言っているマガリさんはどことなく顔が赤くなっておりました。
なかなか言い出せないのか、口をパクパクしております。
可愛いですね←
そしてついにくっと顔を上げ言いました。






「自分、昨日夢でノボリ殿とキスしたであります」








テンパってるのか文脈が少しおかしいことはスルーします。
ですが、その一言に私は硬直いたしました。
マガリさんが私とキスする夢を見た。
……………………明らかにアレが原因ですね!!!
(※アレ………第十四両目をチェキ)

「昨日、自分はただ真っ暗なところに浮かんでいたであります。どこへ行っても果はなく。ただただ、さ迷っていました。そんな時、周りから声が聞こえたであります。『お前はいらない子だ』とか『存在しなくてもいい』とか。そんな言葉を延々と聞いていました。最初は聞き流していたのでありますが、だんだん、認めざるを得なくなって。『そうだ。自分は何一つできない出来損ないだ』って。それで、また真っ暗なところに沈んだのであります。深く深く。もう誰にも助けられないと、思った時にその真っ暗が突然引き裂かれたのであります。何事かと思ったでありますよ?一気に眩しくなって、そこにいたのはノボリ殿でありました。そして、こう言ったであります。『死んではいけない』って。そうして、自分にキスをしたでありますよ………………」


やや赤面しながら語るマガリさん。
それはそうですよね、本人の前で…………って、
「そ、それ本当ですか!?」
思わずガタッとなりました。
「は、はひいぃぃ…………」
頭から狼煙が上がるマガリさん。
「…………………」
「…………………」




その後、治療室はどこか甘酸っぱい空気に包まれました。





















——————————イッシュ港

(???目線)

「はあ、ここがイッシュ…………」
ため息を漏らす僕————いや、「私」。
「どんなポケモンがいるのかな?」
そう想像しただけで、ワクワクが止まらない。
「それじゃ行きますか………!!」
まずは、最初の目的地となる、アララギ研究所へ足早と向かった。














Next














———次回予告
リア充誕生なるか!?
いやない!!
H∧Lさんとあの少女の関係は?
お父さん?
色々な推論が浮かぶも、矛盾が生じ、消える。
一体彼女らは何者なのか!?
一方来訪者はアララギ研究所へ向かった。
でもアララギ博士、その子のこと良く分からないとまマガリさんに連絡してくる。
なんと来訪者、性別が——————?


次回、第十六両目
【Justbetrainer】



更新をお楽しみに!!



(ちなみに次回のタイトルは、とある曲名をパロってます)