二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re: サブマスたちと他地方と【ポケモン】 ( No.83 )
- 日時: 2013/12/15 19:37
- 名前: サニ。 ◆6owQRz8NsM (ID: FX8aUA2f)
- 参照: http://subtlestyle.net/en-1/index.html
第十九両目【ラスターパージ】
〜前回までのありゃすじ〜
お出かけしました。
場所はライモンジム。
久しぶりにカミツレさんとご対面。
いろいろなんやかんや話していると、カミツレさんが先客を思い出す。
奥から連れてきたのは、トレーナーアンジュ。
アンジュは、図鑑を埋めるのが好きで、ここに来たという。
たわいもないお話をしていると、外出許可終了の時間に。
サブウェイに戻り、ノボリさんは本職に戻る。
しかし、その時足をすべらせ、落ちてしまう。
しかもその後ろを走っている列車が、ブレーキが効かないというトラブルに見舞われる。
そう、これこそが。
ネシアの言っていた、『救うべき未来』の場面であった——————。
本編スタート
(作者目線)
こんばんわ。作者ですお。
なんかもう私語り部でよくね…………?
それはさておき。
現在やばいことになってます。
ノボリさんが足をすべらせ、落ちてしまったんです。
しかも、その衝撃で気絶してしまいました。
まあそうですよね。
あの高さから落ちたら普通気絶か即死。
そのところを、ノボリさんは帽子があったので、即死はまぬがれましたけど。
ですが列車の走行トラブルで、ブレーキが効かなくなったらしいんですよ。
つまり、あと数十分もすれば、ノボリさんは「死ぬ」。
そしてネシアさんの存在も「消えることになる」。
即ち、これは
『救うべき未来』の一場面、だということ。
でもその救うべき未来のこの時に、マガリさんは病室を出られない。
ネシアさんも下手に動いたら『不審者』として、補導されるかもしれない。
そんな時に…………まさかこの場面が来るとは…………
「っ……………父さん……………私、何もできない…………!!」
ネシアさんの目から水が溢れました。
それはまるで大きな真珠のよう。
H∧Lさんなら何とかできるかもしれないけど、何処にもいない。
さっきまでいた筈なのに。
一体何を…………
「ぼ、ボス!!ボスー!!」
「返事をしてください、ノボリのボス!!」
駅員(モブキャラ)達が声を大きくして呼びかける。
ですが、そんな言葉は届くはずもなく。
そんなことをしているうちにも、刻々と迫ってくる列車。
本来ならば、引き上げをしているのですが、ノボリさんとなれば話は別。
手荒に引き上げる事など、もっての外。
それじゃあポケモンは?
駅員(モブキャラ)達は、そのポケモンを休ませているんです。
先程まで作業をしていたので。
こうなると、ただただ見ているのみ。
ひたすらに、列車の奇跡を祈るしかない。
え?私が救えばいいだろって?
無理ですよ。私はあくまで作者であり語り部。
話に出ることなど出来ませんから。
それに、でてしまっては話がぐちゃぐちゃになる。
そんな小説は小説とは認められない。
と、まあそれは置いといて。
救助用ロープを持ってきた駅員がいたようですが…………
なんと長さの限界で、ロープが切れてしまった。
この救助用ロープ。「直接」持ってくるのは不可能なものなんです。
「間接的に」しか持ってくることができない。
つまり、「根本から」持ってこられないということです。
不便ですね。
ポケモンを出そうにも、皆作業で疲れてしまっている。
クダリさんを呼ぼうにも、現在オペレータールームで、作業に追われているらしいです。
実質的に、結論から言うと『救えない』。
助かる可能性は………奇跡を除いて、0(ゼロ)。
嗚呼運命の歯車は成るように廻る廻る。
それを人間が止めようとしたところで、その力は打ち消される。
嗚呼運命の歯車は成るように廻る。
成るように廻る。
そんな詩を思い浮かべながら現状を見つめる私。
私もですね、本当は出てかえたいですよ?運命を。
だけど、それを許さないプライド。
じりじりと近づく列車。
依然として気絶したままのノボリさん。
絶望的な顔でそれを見つめる駅員たち。
大粒の水が止まらないネシアさん。
そして、列車がノボリさんに追突—————————
しませんでした。
良く見れば、列車を止めているものが。
あれは確かにポケモン。
そのポケモンは、見間違える筈がない。
かこうポケモン、『ヒードラン』でした。
「ヒードランっ!!そのまま止めててくださいであります!!」
随分と聞きなれた声。
『ウオオオオオオッ!!』
それに答えるかのように咆哮をあげるヒードラン。
「待たせた!クレセリア!『サイコキネシス』でノボリくんを引き上げな!!」
先程の声とは少し低めなトーン。
『ヒュアアアアア!!』
だされたクレセリアは、サイコキネシスでノボリさんを持ち上げ、ホームにそっと上げる。
その一部始終に、暫くあいた口がふさがりませんでした。
「もう大丈夫であります、ヒードラン。」
間違いない、この声は———————
マガリさん!
「う……………」
すると、ノボリさんの意識が戻ったようです。
「大丈夫でありますか?ノボリ殿」
車椅子ごと近付くマガリさん。
「え、ええ…………私は…………」
「無事だよ。幸い軽い打撲だけで済んでるみたいだ」
「そう、ですか…………生きているのですね、私は…………」
体を起こし、手を握ったり開いたりしています。
と、そこへ
「母さん!!父さん!!」
驚いた表情でネシアさんが駆けつけます。
「ネシア。大丈夫であります。救うべき未来は救われたであります」
そう、柔らかな微笑みでネシアさんに言いました。
「よ…………かったああ……………」
へたりとその場に座り込むネシアさん。
「それにしても。」
ノボリさんがヒードランを見ました。
「マガリさんがヒードランを持っていらっしゃったとは………」
「ふふ、こっそり持ってたんであります。」
『オオオ………』
「いやあたしも正直助かったよ。ヒードランが止めてくれなきゃ、クレセリアも間に合わなかったし」
ヒヤヒヤしたーといつもの笑顔で言うH∧Lさん。
「でも、良かったよ。ホントに。」
そういったH∧Lさんは
『久しぶりの』全開の笑顔を見せたのでした。
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