二次創作小説(映像)※倉庫ログ

file0.『ひとつの事件のハジマリ』 ( No.22 )
日時: 2013/12/23 17:01
名前: ランスロット ◆/.5aaSlLPY (ID: g5yX4cMd)

【コマンド入力を 受け付けました】
(※チョコ様 ご参加ありがとうございます!)

石丸 → 【戦う】 → 異形の魔女『タンテイ』
田中 → 【スキル】 → 『ライトニング・ヴォルト』 → 異形の魔女『タンテイ』
罪木 → 【防御】
七海 → 【スキル】 → 『目力』 → 異形の魔女『タンテイ』





〜D a m a g e  T u r n〜



田中「行くぞ…!轟け雷!!『ライトニング・ヴォルト』!!」


『田中のスキル『ライトニング・ヴォルト』発動! 異形の魔女『タンテイ』に128の ダメージ!』

異形の魔女『タンテイ』 HP:542→414


石丸「行くぞっ!!」


『石丸の攻撃!【弱点攻撃】ダメージが2倍にアップ! 異形の魔女『タンテイ』に188 のダメージ!』

異形の魔女『タンテイ』 HP:414→226


魔女『苗木………クン………殺ス………アハハハハ!!!』

罪木「耐えますぅ…!!」


『異形の魔女『タンテイ』の攻撃! 罪木に30 のダメージ!』

罪木 HP:380→330


七海「むー…」

石丸「…何をしているんだい?」

七海「こうやってより目にすれば何かわかるかと…」

石丸「どこかで聞いたようなセリフだな…」


『七海のスキル『目力』発動! 異形の魔女の情報をゲット!』


異形の魔女『タンテイ』 × 1
HP:226 SP:1000
弱点:斬撃/光
力:70 体力:40 魔力:80 精神:40 スピード:40 運:50
ST異常:なし

【ラベンダー色の影が特徴的な異形のモンスター。
 時々『苗木』という言葉を口にしている。そばに倒れている霧切響子と何か関係があるのかも…?】



田中「もうじき戦闘の終焉を迎えそうだな」

石丸「僕と田中くんの攻撃でとどめが刺せそうだな!!」

七海「それじゃあ、任せたよ!」

罪木「霧切さん…大丈夫でしょうか…?」




【Enemy】

異形の魔女『タンテイ』 × 1
HP:226 SP:1000
弱点:斬撃/光





【Party】

石丸 HP:430 SP:500【前】   田中 HP:380 SP:560【後】

罪木 HP:380 SP:680【後】   七海 HP:260 SP:740【前】



【行動するコマンドを 決めてください】


石丸 → 【戦う】 → 異形の魔女『タンテイ』
田中 → 【戦う】 → 異形の魔女『タンテイ』 
罪木 → 【防御】 
七海 → 【防御】



田中「喰らえ!!」


『田中の攻撃! 異形の魔女『タンテイ』に62 のダメージ!』

異形の魔女『タンテイ』 HP:226→164


石丸「これでっ、とどめだあっ!!!」


『石丸の攻撃!【弱点攻撃】ダメージが2倍にアップ! 異形の魔女『タンテイ』に188 のダメージ!』

異形の魔女『タンテイ』 HP:164→0


魔女『嫌ダ死ニタクナイ助ケテ苗木クン…!!!イヤアアアアアアアアア!!!!!!!!』

【異形の魔女『タンテイ』 を 倒しました】



【パーティの 勝利 です】

経験値:500 獲得!
アイテム「探偵の知恵」を獲得!
武器「霧切の言霊銃(魔法銃)」を獲得!
モノクマコイン:1000枚 獲得!


石丸 田中 罪木 七海 が レベル10 にレベルアップしました

石丸がスキル『チョーク・ランス』を習得しました

田中がスキル『四天王召喚』を習得しました

罪木がスキル『性感マッサージ』を習得しました

七海がスキル『応援』を習得しました



七海「霧切、さん…」

罪木「息してませんよぉ…!!うぅ…!!」

田中「あの魔獣は、本当に霧切の『心』だったのだな…」

石丸「霧切くんっ……!!すまない……本当にすまない……!!」

file0.『ひとつの事件のハジマリ』 ( No.23 )
日時: 2013/12/24 18:09
名前: ランスロット ◆/.5aaSlLPY (ID: 2zitOR7a)

??「…おい、今の魔物は何だったんだよ…!!」

??「この人達が倒してくれたんだね…って」








??/石丸『石丸クン(苗木くん)?!』








七海「…やっぱり。記憶を引き継いだままゲームに参加してるんだね…」

苗木「…あれ?どうして石丸クンが僕の名前を…。確かにリセットはささってたはずなんだけどなあ…」

??「おい?!どうして田中と罪木もいるんだよ?」

罪木「その声は日向さん?!やっぱりここにいたんですねぇ!!」

田中「そんなことはいい。それよりも、先程の魔獣は何なのだ」

日向「それよりも何でお前らが俺達の名前を憶えてるんだよ?!」

苗木「…もしかして、キミ達も記憶を保ったままここに…?いや、そんなはずは…」

七海「あるんだよ、それが。3人で一緒に行動してるのが、何よりの証拠だよ」

日向「七海…。元の記憶では死んでる3人が記憶を保ったままここにいるなんて…」

罪木「日向さん?何をぶつぶつ言ってるんですかぁ?」

苗木「それについては後で話すよ。…あの魔物、キミ達が倒したの?」

石丸「あぁ。あれは七海くん曰く、『霧切くんの心』らしい…」

苗木「そうか、霧切さんまで…」

田中「状況が理解できん。俺様達にも理解できるように話せ」

日向「日頃難解な言葉使いしてるお前に言われたくないよ」

田中「………貴様、地獄の業火で焼き尽くされたいようだな」

日向「いや、今はいいから!!」

七海「…とにかく、街に戻って話を聞こうよ。何で3人が記憶を持ったままこっちに来てるのか。ここで話してればいつ魔物に襲われてもおかしくないよ」

石丸「そうだな。それでは、戻るか。…って、どうやって戻るのだ?」

七海「じゃーん!この【脱出スイッチ】を使えば、いつでもどこでも最下層なら街に戻ってこられるのです」

罪木「最下層じゃないと出られないんですねぇ…」

七海「うん。無闇に使われるのを阻止するためにプログラムされたんだよ。じゃ、戻ろうか」





ポチッ
————シュンっ




〜始まりの街 ダンジョン入口前〜


僕達が目を開くと、つい先程までいた「洞窟への入口」が、僕等の目に入ってきた。…どうやら、街まで戻ってきたらしい。
それにしても、よく分からないことが多すぎる…。苗木くんの名前を呼んだだけなのに、どうしてこんなにも驚かれなければならないのか。『僕達は記憶を失っていなければならない』とはどういう意味なのか。
仲間にそれを聞くのは酷だが…。聞いてみる他ないだろう。


「石丸君、何やってるの?早くパブまで行こうよ」
「あ、あぁ」


七海くんに呼ばれ、僕も慌てて後を追いかける。
…そして、パブで僕等は『衝撃の事実』を知ることになったのだった…。

file0.『ひとつの事件のハジマリ』 ( No.24 )
日時: 2013/12/25 19:09
名前: ランスロット ◆/.5aaSlLPY (ID: jKtRhKej)

パブに入り、空いているテーブルを僕達6人で囲む。
全員が無事なのを確認して、苗木くんはゆっくりと口を開いた。


「キミ達には残酷な現実かもしれないけど…よく聞いておいてほしいんだ。まず、キミ達の『本来の記憶』は…抹消されているんだ」
「…な…なんだと…?!」


まず、苗木くんから発せられた真実に僕達は落胆した。じゃあ、今の僕達は『偽物の記憶』というわけなのか…?僕達の正体はどこにいるのだ…?
思考が混乱しているところに、苗木くんは更に追い打ちをかけるような事実を僕達に話してきた。まぁ、話せといったのは僕らなのでなんとも言えないのだが…。余りにも、想像とかけ離れていた。


「…まず。本来の石丸クンは、ボク達と一緒に希望ヶ峰学園に閉じ込められて…『モノクマ』って奴にコロシアイを強要されて、殺されてしまったんだ。
 田中クンと罪木さんは江ノ島盾子って人に賛同した『絶望』の一人だったんだ。ボク達がどうにかして普通に戻せないかって思ってプログラムに入れたんだけど…。その中でモノクマが悪さをして、コロシアイの中で死んでしまったんだよ」
「…そう…なのか…」


本来であれば、僕は既に死んでいる。信じたくなかったが、苗木くんの言葉を聞いた途端に身に覚えのない記憶が僕の頭の中に入ってきた。
兄弟がバターになり、悲しみのあまり考えることをやめてしまい、そして山田くんに殺された…。…それが、僕の『真実』だというのか。余りにも残酷すぎて…信じることが出来なかった。
それは田中くんと罪木くんも一緒のようで、ふと彼らを見てみると二人も青ざめていた。どうやら自分のやってきた記憶が戻っていたらしい。


「…私は…澪田さんと西園寺さんを殺して…」
「俺様は貴様を棄てた、そういうことか…。日向」
「…でも、これでお前らは『本来のお前ら』になったんだ。記憶を…取り戻しちまったんだからな」
「あ、あぁ…」
「日向クン達5人がそのプログラムを乗り越えて、今はボク達に協力してくれているんだ。
 そこで、不二咲さんの作ったプログラムと左右田クンの技術を合わせて、『今まで死んだ人達を生き返らせることは出来ないか』と考えたんだ」
「それで…どうなったんですかぁ…?」
「一応プログラムと石丸クン達のアバターは完成したんだけど、ボク達も入らないといけないことになったんだ。だから、ボク達もプログラムの中で一緒に暮らして、どうにかしてみんなを『新しい希望ヶ峰学園の生徒』として蘇らせようとしたんだ」
「でも…途中でバグが起こった。それが、あのブラックホールだ」
「それで、プログラムを一部書き換えられて現れたのが私なんだよ」


…一旦話を整理させてほしい。苗木くん達の話の中で分かったことは


・僕達は本来は『死んでいる』ということ。

・苗木くん達は僕達を生き返らせようとして、『新しい僕達』のデータを作り出したこと。

・その中でバグが起こり、七海くんが出てきてこの世界に飛ばされたこと。


…ということは…。僕達は今、『身体と意識が離れている』状態にある。そういうことだな。僕に至っては『身体がない』可能性もあるのだ…。
苗木くんと日向くんの話を聞いて、僕は自分の今陥っている状況がいかにとんでもないのかを感じることとなった。
どうやら、生きていた頃は『委員トリオ』というものは生まれておらず、田中くんや罪木くんとの接点もなかったらしい…。苗木くんらがこの世界を作ってくれなければ、僕達は仲良くなってなかったという訳になるのだな…。


「ねぇ、気になったんだけど。どうして3人は記憶を保ったままこの世界に来てるの?」
「それは俺にもわからないんだよ…。バグが起きた際には『生き残り以外の記憶がリセットされる』ことがプログラムされてるんだ。だけど、何故かお前らは学園生活の記憶を持っていた。…その謎も、これから明かしていかなきゃならないことなんだろうけどな…」
「それならば、あの魔獣は何だったのだ」
「七海さんの言う通り、あれは『霧切さんの心』だよ。バグが起きてこっちの世界に飛ばされる時、何かが起こって霧切さんが『ダンジョンボス』としての役割を与えられてしまった。そう考えるしかないかも」
「霧切さんは…もう…」
「…目覚めることはないだろうね。霧切さんは」
「…そうか…」


…僕達があの魔物を倒してしまったから、霧切くんは二度と目覚めなくなってしまった。そういうことになる。
僕達が霧切くんを殺してしまったも同然なのだ。


「…でも、このプログラムの世界じゃ仕方ないよ。あれを倒さなきゃキミ達が死んでた。キミ達が記憶を保ってることも分からなかったし、こうして真実を話すこともなかった」
「…うぅ…」
「気に病むなよ罪木。…きっと、その『役割』を与えられているのは…霧切だけじゃない」
「ということは…ここにいないみんなは…」
「もしかしたら、これから戦う羽目になるかもしれない…そういうことになるね」


また、僕達に重い言葉がのしかかる。僕達は…仲間を倒してでもゲームクリアを目指さなければならないのか。
苗木くんがいったことが正しいとするならば、きっと…。これから倒していく仲間も『倒してしまえば、二度と復活することはない』ということになるのではないか。
…厄介な出来事に巻き込まれてしまったものだ…。