二次創作小説(映像)※倉庫ログ

file1.『恋する悩み多き乙女の感情は』 ( No.35 )
日時: 2014/02/22 14:33
名前: ランスロット ◆/.5aaSlLPY (ID: 27fKn1TU)

石丸『辺古山くんの話を聞いておこう。何か、わかることがあるかもしれない』
(チョコ様 ご参加ありがとうございます!)




「辺古山くん、君はいつ目覚め行動していたのだ?」
「…そうだな。どこから話せばいいものか」
「む、無理しちゃだめですよぉ…?」
「無理?」
「え、ええっと、な、なんでもありませぇん…ごめんなさぁい…」


辺古山くんは確かに、『日向くん達と過ごした記憶』をすべて失っていた。ならば…九頭龍くんのことも忘れてしまっているのか?
思わずその質問をぶつけてみる。


「九頭龍くんのことも覚えていないのか?」
「ぼっちゃん…お前たち、もしかしてぼっちゃんに会ったのか?!」
「九頭龍のことは覚えてるのか…。いや、当然だな。九頭龍と辺古山は毎日のように一緒に過ごしていた仲なんだもんな」
「そんなことまで…!ぼっちゃんの居場所が分かるのか?!教えてほしい、頼む!」


九頭龍くんの名前を出した瞬間、彼女は目の色が変わったように僕達に詰め寄ってくる。…九頭龍くんのことは覚えているようだな。
ただ、僕らも彼とは会ってない、と答えると彼女は「そうか」とだけ答え、再び大人しくなった。


話によると、辺古山くんも僕達と一緒のタイミングでここで目が覚め、偶然見つけてくれたパブのマスターの手伝いをしながら過ごしているという。
彼女の話を聞いて、七海くんは一つの可能性を提示した。


「多分…辺古山さんは『NPC』の役割を与えられていると思うよ?」
「辺古山がNPC?!一番戦えそうなこいつが?!」
「霧切さんが『ダンジョンボス』の役割を与えられたように…恐らくみんなが何かしらの『役割』を与えられているんだと思うんだ。だって、ここはゲームだからね」
「わ、私達はどんな役割を持っているんでしょうか…」
「石丸くん達5人は『冒険者』。いわゆる『PC』に当たるんだよね。私はNPCだけどパーティにいるから…いろんな意味で『冒険者』として扱っていいんじゃないかな」
「…ならば、俺様達の他にも『冒険者』の異名を与えられし存在がいるかもしれない、ということか」
「うん、そう考えたほうがいいと思うよ。可能性は低いと思うけどね…」
「…話を聞いている限り、私達は『ゲームの世界にいる』と考えたほうがいいのか?」
「うん。辺古山さんなら分かってくれると思ってたよ」


僕は今まで起きた出来事をかいつまんで辺古山くんに説明した。彼女は最初こそ混乱していたが、すぐに落ち着きを取り戻し僕達の目を見た。
———どうやら、信じてくれるようだ。


「その情報が正しければ、私は戦う役割を得ていないということだな。もし冒険者として行動できれば、お前達に協力しようと思っていたのに」
「…気持ちだけありがたく受け取っておくよ。ありがとう、辺古山くん」
「せっかくここで再会できたのだ。パブのマスターには私から知り合いだと伝えておこう。しばらくはここを拠点に使うといい」
「いいの?!」
「戦えはしなくなってしまったが、私だって『仲間』なのだ。それを忘れてもらっては困るぞ?」


……そう言って彼女は笑う。ずいぶんと心強い仲間が増えたものだ。


「私の話はこれで終わりだ。報告がまだなのだろう?続けるがいい」
「あぁ、そうだったね。辺古山さんの話を聞いて忘れてたよ」
「忘れないで下さいよぉ…!」
「じゃあ、次は誰が報告する?」








石丸「次は誰の話を聞こうか?」


①田中
②罪木
③七海
④苗木
⑤日向



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>>ユリカ 様

どもです、こんにちは。
委員トリオ主人公のお話です。元々好きなキャラが全員『○○委員』だったことから生まれた勝手な造語でございます。
職業は彼らの性格やら能力やらなんやらで決めましたよ。イメージ通りになっているでしょうか?

オリキャラの件ですが、こちらでも募集はしてないんですよ。このお話、本編である『ダンガンロンパF』と繋がっているので、どうしてもオリキャラの募集は出来ないんですよ。お話が狂ってしまう可能性があるので…。
申し訳ありませんが、ご了承をお願いします。