二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- chapter1 〜おいでなさいませ絶望の林間学校〜 ( No.13 )
- 日時: 2014/02/04 21:09
- 名前: アルズ (ID: K7X2qH8y)
『希望ヶ峰学園林間学校実行委員がお知らせします。 オマエラ、朝ですよ!! 山ならではの自然の空気を吸って今日一日張り切って行きましょう!!』
そんなモノクマの声で俺は目を覚ました。
ゆっくりとベットから体を起こして時計を見る。
「・・・うわっ俺10時間ぐらいも寝てたのか・・・?」
確か昨日は17時ぐらいから寝たから、相当眠っていたと考えられる。
昨日疲れてシャワーを浴びれなかったので、シャワー室へ入った。
・・・昨日は色々起きすぎたな。
そう考えながらシャワーを浴びる。
いきなり『ここで一生を過ごせ』とか『出たくば殺し合いをしろ』とか言われて、精神的に疲れない人なんて多分いない。
一通り浴びた後、服を着てシャワー室を出た。
ピンポーン....
いいタイミングで呼び鈴が鳴った。
俺は靴を履いて扉を開けた。
「うっす。起きてる?」
湖川さんが軽く手を挙げて挨拶をした。
「水上君、もう平気かな?」
「あ・・・あぁ。 それより、湖川さんはなんで訪ねに?」
「確認よ。確認。 集まる奴がいるか最初に確認しておかないとみんな不安がると思って。」
そう笑顔で答える彼女に俺は自然と元気になってくる。
・・・彼女は優しすぎるのかもしれない。
俺はそう思った。疲れているのかもしれないのにこうやって俺達のために動いてくれるのだから。
「おーい? 水上くーん?」
「えっ・・・あぁ、俺は後で行くよ。」
「おっけ。 集合時間は8時でいいからね。 んじゃ、私は他の奴等のところをまわってるね。」
そう言って湖川さんはバンガローを出た。
食堂に集合が8時か・・・、まだ時間があるな。
そう思い俺は部屋を探索した。
シャワー室の隣には物置部屋があり、中を開けてみるとベットシーツや箒、クリーナーなどの掃除用具があった。 そんなにゴチャゴチャしておらず、物も少ないためかスッキリしている。
次に、タンスとクローゼットを見た。
タンスにはタオルや予備の着替えが入っていた。 クローゼットにはハンガー以外何もなかった。
「・・・ここに学ランを掛ければいいかな。」
昨日は疲労のせいかすぐに寝てしまい、そのまま寝てしまったので次からはここに掛けよう。
そして次に天井にぶら下がっている監視カメラと、その下に付いているモニターを見た。
どうやらあの朝のアナウンスはこのモニターから流れたらしい。
気づくともう7時40分になっていた。
そろそろ行かないといけないと思い、靴を履いて外に出た。
「あっ翼だ!! おっはよー!!」
遠くから風空君の声が聞こえた。
声がする方をみると、ぼやけて豆にしかみえない人がこちらに向かってきている。
正体はもちろん・・・風空君だ。
「お・・・おはよう。 何してたんだ?」
「うん? 湖川が訪問した後に時間あるなって思って走ってたんだよ。動かないといけないなって思って。」
「ふぅん・・・」
「翼聞いてよ!! 食堂にご飯あるってさ!! モノクマが用意したらしいけど早く食べたいねー!!」
「モノクマが・・・!? 毒でも入ってるんじゃないか・・・?」
「しっつれいですね!! 入れませんよ!!」
ぬっとモノクマが俺の足下に現れた。
「のわあぁぁぁぁ!?」
「翼うるさいよ。」
「だからなんでボクが現れただけで・・・あっそうか!! そう言うことか!!」
「・・・へ?」
「風空クン、水上クンのプロフィール見てご覧よ。」
そうモノクマが言うと風空君は自分の生徒手帳を開いて調べた。
そしてしばらく経つと笑いを堪えていた。
「えっ・・・!? 何が載ってたんだ・・・!?」
俺は風空君の生徒手帳をみせてもらった。
水上 翼(ミナカミ ツバサ)
身長:170cm
体重:59kg
胸囲:82cm
誕生日:5月7日
血液型:AB型
好きな物:推理小説
嫌いな物:お化け、幽霊
・・・何で知ってるんだ。
「ぶっはっはっは!! お化けっ幽霊嫌い!? あっはははは!!」
「笑うなっ笑うなよ!!」
顔から火が出るほど恥ずかしかった。 何で知ってるんだというまなざしをモノクマに送ると口を手で押さえて笑いを我慢していた。
うざかった。
とにかくこのままじゃスッキリしないので風空君のも見てみた。
風空 来未(フウカラ ライビ)
身長 161cm
体重 50kg
胸囲 72cm
誕生日 8月7日
血液型 B型
好きな物 食べ物
嫌いな物 自分より10cm以上背が高い人
・・・どう反応すればいいのだろうか。
「あっボクの見たね!?」
「あぁ・・・どう反応しようかわからないよ・・・」
「うぷぷ・・・楽しんでもらえて何よりだよ。 じゃあボクはそろそろおいとまするよ。 グッバーイ!!」
モノクマはそう言うとどこかへ去っていった。
「ってそろそろ時間じゃん!!」
「うわっ本当だ・・・!! いかねぇと!!」
時計を確認すると7時55分になっていた。
急いでいかないと遅れてしまう。
そう思い、俺らは走った。 途中で風空君において行かれたので結果的には一人で行った事になったが。
- chapter1 〜おいでなさいませ絶望の林間学校〜 ( No.14 )
- 日時: 2014/02/04 21:08
- 名前: アルズ (ID: K7X2qH8y)
「・・・遅い。」
「なにやってたんだ!? ギリギリどころか既にアウトだよ!?」
「わ・・・悪い・・・」
頬杖を付いてる星鎖希君と腕組みをしている湖川さんに怒られてしまった。
「・・・あれ、星鎖希君来てたんだね・・・」
「ケーキあるって・・・モノクマに言われて・・・」
もしかしてケーキが好きなのだろうか。 後で確認してみよう。
「はいはい、数分オーバーしてるから後でね。 じゃあご飯食べながら私の考えた提案あるから聞いてくれるかな? あっもう取ってていいよ。」
そう言われるとみんなは各自に配られているご飯を食べ始めた。
「んじゃ、提案したやつなんだけど、今日より一時間遅くだけど、ここで朝食会を行おうと思うんだ。」
「その意図はありますの?」
「んーとね、みんなと仲良く、てのが本来の目的なんだけど・・・詳しく言えば殺し合いを防ぐためなんだ。 このまま疑心暗鬼になってりゃいつか恐ろしい事が起きる。だから仲良くして、殺し合いが起きずみんなで脱出・・・というのが案なんだよね。 どうかな?」
「俺は賛成かな。殺し合いなんて最悪の事態が起きなさそうだし、みんなと仲良くなりたいしね。」
「アタシも賛成ー! みんなと話せるからねー!」
春風君と暁さんがそう言うとみんな口をそろえて賛成。と言った。
「よし、じゃあこの案は可決! 今いない奴にも言っておくから安心してねっ!! じゃあみんな好き勝手食べていいよ!! 朝食会開始!!」
湖川さんはそう言うと自分の席についてご飯を食べ始めた。
周りをみると、アルフレッドと雨唄君がいない。 不参加なのだろう。
そして俺は湖川さんを見た。
俺達のためにこの案を考えてくれる湖川さん。 彼女は疲れていないのだろうか。
疲れている様子はないが、もしかしたら精神は疲れているのだろうか・・・
「水上君? なんした?」
「い・・・いやっ別にっ・・・」
俺は慌ててご飯を食べる。
湖川さんは少しだけ嬉しそうにしてご飯を食べ始めた。
そして第一回朝食会は終了した。
俺はバンガローに帰った後、時計を見た。
「時間・・・結構あるなぁ。」
このままいても仕方ないので外へ出た。
「あっ翼だっ。 何してるの?」
外へ出ると風空君がストレッチをしていた。
「よかったら一緒に運動しない? 楽しいよ!!」
「あ・・・あぁ。 そうするか。」
その言葉を聞いた風空君は喜び、俺の手をとって走った。
・・・足早くてその後バテたが。
「大丈夫? 一休みしようか。」
「あ・・・あぁ。」
そして息を整えた後ふと思った事を聞いてみた。
「風空君ってなんで陸上選手になったの?」
「へ? あぁ・・・運動が昔から好きでね、それで自分がやりたいなって思ったのが陸上選手なんだ。 陸上部入っていつの間にか勧誘されて・・・ビックリしたんだよ。」
「へー・・・そうなのか。」
「特に走るのが大好きで・・・昔からよく走り回ってたんだ。」
と、昔の記憶に浸っている風空君はとても懐かしそうな表情をしていた。
そして少し軽く運動した後俺はバンガローに戻った。
「・・・まだ時間があるな・・・。」
ちょっと一息を付いた後、俺はまた外へ出た。
少し散歩すると紅杏さんがいた。
「あら、水上君じゃありませんか。 よかったら一緒に散歩しません?」
「おっ・・・じゃあご一緒させてもらおうかな。」
そして紅杏さんと一緒に話ながら散歩した。
散歩しなから俺は思ったことを聞いてみた。
「紅杏さんは確かオカリナが好きなんだよな?」
「ええ。 私が最初に触れた楽器でもあるんですよ。」
「リコーダーとか鍵盤ハーモニカーとか・・・じゃなくて?」
「はい。 幼稚園入る前の頃でしたから。」
幼稚園はいる前ぐらいに吹き始めたのか・・・!?
「オカリナは私のおばあちゃんがよく吹いてくれました・・・。 そのオカリナは家に置いてきてしまって吹けなくて・・・形見なんですけど・・・」
「えっ・・・形見・・・?」
「まぁまだ生きてますけどねっ!! 元気ばりばりですよっ!!」
「えっ・・・!?」
なんか冗談なのかどうかしらないけどとてもびっくりしてしまった。
「だから早くおばあちゃんとか、私の大切な家族の安否・・・知りたいんです。 水上君、一緒に頑張りましょう。」
「あっ・・・あぁ!!」
ニコリと優しい笑顔で微笑みかけてきた。
俺達は頑張って共に脱出しよう。と約束をした後別れた。
そしてバンガローに戻ってシャワーを浴びた。
キーンコーンカーンコーン....
『希望ヶ峰学園林間学校実行委員がお知らせします。オマエラ、夜10時なので、夜時間となります。 施設の食堂のドアがロックされますので、ご注意ください。 ではではいい夢を。おやすみなさい。』
そうアナウンスが聞こえた。
「・・・そろそろ寝るか・・・」
学ランをハンガーに掛け、クローゼットにしまい、ベットに横になる。
このまま・・・何も起こらないといいが・・・。
そう思いながら瞼を閉じた。
こうして林間学校二日目が終了した・・・。