二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- chapter1 〜おいでなさいませ絶望の林間学校〜非日常編 ( No.19 )
- 日時: 2014/02/08 11:10
- 名前: アルズ (ID: K7X2qH8y)
俺は城ヶ根のバンガローに行った。
走ったせいか結構息切れしている。
俺は見張りの湖川さんに目もくれずダイイングメッセージを見た。
【アマウタ】と書かれている・・・が、アの上部分に点があった。
しかも、アには本来繋がるところが区切れている。
【ダイイングメッセージ】 『アマウタ』と書かれているが、アの上部分に点が、本来繋がるところが区切れていた。
「あっ・・・水上君。 どしたの?」
「現場調査・・・だよ。 そう言えば湖川さんは何か気がついた事あった?」
「んー・・・昨日の事でいいなら。」
顎に手を添えて彼女はそう言った。
「ほ・・・本当かい?」
「うん、昨日・・・城ヶ根に『なにかあったら相談しな』って言われたの。」
「あ・・・それ・・・」
「・・・やっぱり聞こえてた? あはは・・・役に立たなくてごめんね。」
【城ヶ根の言葉】 昨日、湖川と誰かに『相談してみて』と言われていた。
「そう言えばアリバイってあるのか・・・?」
「アリバイの確認? 昨日確か・・・もうすぐに寝ちゃったからな。 アリバイはないよ。」
「そ・・・そうか。」
じゃあ次は星鎖希君の検死結果を聞いてみようかな・・・。
「なぁ、星鎖希君・・・」
「後頭部に打撲痕。 左脚と左腕に切り傷。 これ以外は特にない。」
「・・・へ?」
「でも切り傷はかなり深い。 大量出血で貧血になって足がもたつく可能性が89%。あと死亡推定時刻は1時30分。 ボクから言えるのはこれだけ。」
「・・・あっ言ってくれたのか・・・。」
【検死結果】 後頭部に打撲痕、切り傷はかなり深く、大量出血で貧血になり転んだり、足がもたつく可能性があった。
また、死亡推定時刻は1時30分らしい。
「そういえば星鎖希君はアリバイはあるのか?」
「・・・その時広場のテントで星見てた。 同じく寝れなかったと思われる風空がいた・・・。 あいつ、何か見たらしいけど・・・」
「な・・・何か!?」
【星鎖希と風空のアリバイ】死亡推定時刻で広場のテントにいたようだ。 また、風空は何かをみたらしい。
「ありがとな。」
「・・・礼なんか言われたくない。」
シッシッと手で払われ、俺はしぶしぶ違う所を調べた。
俺は物置を開けた。
そして目についたのは血の付いたハンマーだった。
「・・・これ・・・打撲痕と一致してる・・・。」
「えっ・・・!?」
「恐らく凶器はこれ・・・。」
【血痕のついたハンマー】少し小さいがかなり重たそうだ。 凶器はこれで間違いなさそうだ。
「翼ぁぁぁぁ!!」
風空君の声がバンガローに響いた。
「風空うるさい!! 何があったの!?」
「昨日誰か見たの思い出したんだよ!! 聞いて聞いて!!」
「わかった! 聞くから音量下げて・・・!!」
風空君は落ち着いて、口を開いた。
「昨日女の人が施設に入るところ見たんだよ。」
「・・・女の人?」
「うん。 髪長くてウェーブかかってた。 あと・・・長いスカート穿いてたかな。それと布類らしき物持ってたよ。」
「それを明かせる人は・・・?」
「・・・ボク。 言っただろ・・・? 風空が何か見たって。広場からだからボクにはよく見えなかったけど。」
【星鎖希と風空のアリバイ】から【風空の証言】に更新。
広場から見たせいかよく見えないが女の人が布類を持って施設に入っていったらしい。
「・・・すごい視力だな・・・。」
「そう? ふつーじゃない?」
そう言いながら彼は物置小屋を見た。
「ねえっこれ血痕付いてるよ!!」
「えっ・・・!?」
彼が指を指したのは白いベットシーツだった。
触ってみると微かに濡れていて、よく見ると血痕らしき物が付いていた。
【濡れているベットシーツ】微かに濡れているベットシーツがたたまれて置いてあった。 よく見ると血痕が付いていた。
「・・・普通気づく?」
「気づくよ!! あからさまについてたもん!!」
「あんたの視力が欲しいわ・・・。」
そこには同感だ。
「じゃあ俺は違う人に何か聞いて来るかな。」
「あっ僕も行く!!」
そして俺と風空君はバンガローを後にした。
バンガローを出ると一色さんと東野さんが歩いていた。
「水上君じゃないすかっ。 何か見つけたので?」
「あぁ・・・色々とな。 東野さん、昨日の深夜のアリバイとかある?」
「あ・・・あの・・・東野さんは・・・ほとんどの女子とお泊まりを・・・してました・・・。 私も一緒です・・・。」
「お泊まり・・・?」
「昨日変なの見せられて不安になって・・・だから女子を呼んでお泊まり会したんだよ。」
「誰と一緒だとか覚えてないのか?」
「魅琴ちゃんと暦ちゃん後・・・紫蘭ちゃん以外と一緒だったよ。」
【女子達のアリバイ】昨日の深夜、湖川と雪柳と桜雪以外と女子みんなでお泊まり会をしていたらしい。
「私達が言えるのはここまでだよ。」
「ん・・・ありがとう。助かったよ。」
「わ・・・私なんかでよければ・・・お役に立ちます・・・!!」
「一色、もう立ってるからオッケーだよ。」
そして俺達は東野と一色と別れて別の場所へ行った。
施設に向かおうとすると雨唄がいた。
「・・・進んでる?」
「あぁ。 雨唄って昨日の夜なにかあったか?」
「昨日の・・・? あぁ、深海がアポ無しで突撃してきたよ・・・。 そのまま泊まったしアリバイはちゃんとある。」
【雨唄のアリバイ】夜に深海がいきなり来てそのまま泊まっていったらしい。
「そっか・・・ありがとな。」
「おれの名前が書かれてたんだろ? 疑って当然だ・・・。」
そして雨唄はどこかへ行ってしまった。
「行っちゃったね・・・」
「そう・・・だな。 施設に行くか。」
「うん・・・。」
そして俺達は施設へと向かった。
- chapter1 〜おいでなさいませ絶望の林間学校〜非日常編 ( No.20 )
- 日時: 2014/02/08 11:41
- 名前: アルズ (ID: K7X2qH8y)
施設につき、ランドリーへと行くと春風君が調べ物をしていた。
「あっ水上君じゃないか。」
「よお。 何かあったか?」
「とりあえず・・・ね。 昨日の朝ここに来たとき洗剤が使われてなかったのに今日来たら洗剤が使われてたんだよ。 ほら、開封済みの洗剤。」
と、既に箱が開いてある洗剤を見せてきた。
【使われた洗剤】春風曰く昨日の朝は使われていなかったが今日調べたら開封されていたらしい。
「そう言えば春風君ってアリバイはあるのか?」
「昨日・・・は特になかったね。 早く忘れたくて寝ちゃったし。」
「そっか・・・ありがとな。」
「あんまり言えなかったけれどね。」
キーンコーンカーンコーン....
『みなさん、そろそろお時間ですよー。 広場のテントにお集まりくださいー。』
「・・・もう時間かよ・・・!?」
「早いね・・・とりあえず行こうよ。」
そして俺達は施設を出て広場へと向かって行った。
広場に着くとみんなが既に集まっていた。
「さて、平民達、ぼくのために働いてくれよ?」
「嫌なこった。 てめぇは犯人と一緒に処刑されちまえ・・・」
「何か言ったかな不良。」
「べっつに?」
こんな時まで喧嘩するのか・・・この2人は・・・。
「はーい、みなさん集まりましたねー?」
モノクマがどこからか出てきた。
「みなさん、ちょっとお下がりくださいねー。 危ないですから。」
みんな言われる通り一歩下がる。 するとモノクマはリモコンを取り出してボタンを押した。
ゴゴゴ.....
地鳴りがする。
ゴゴゴゴ...
だんだん近くなった。 するとモノクマの顔をした岩が地面から現れた。
「・・・はい?」
「なにあれちょっと!?」
みんなが疑問を感じていると口からエスカレータが出てきた。
「ではみなさん、これに乗ってください。」
みんな言われるがままにエスカレーターに乗って口の中に入る。
しばらく経つと不思議な所についた。
円になっている裁判所でよく見るあの台があり、その台にはみんなの名前が書かれていた。
「はいはい、みなさん、そこの席に着いてくださいな。 名前が書いてあるからよーく見てね?」
モノクマがそう言うとみんな自分の席に着く。
「・・・あれって何・・・?」
星鎖希君が指を指す方には城ヶ根君の顔写真に×印が付いている物があった。
しかもご丁寧に彼と同じ身長に設置されている。
「あーそれ? 死んだからって仲間はずれにしたら可哀想でしょ? 友情は生死を飛び越えるのです!!」
「・・・どうでもいい。」
彼はそう言って写真から目を離した。
本当に・・・この中に犯人がいるのだろうか・・・。
実は城ヶ根君とモノクマが悪戯を企んでいて・・・嘘です。なんてそんなのがいいけれど・・・これは現実なんだ。
チャラ付いているけど・・・自分の好きな分野・・・バスケにはかなりの情熱を注いでいて・・・。
精神的に参っている湖川さんと桜雪さんに相談をしてくれと言ったとても優しかった彼を殺した犯人を突き止めないと・・・
俺達が殺されてしまう。
そんな思いを胸に俺は顔を上げた。
命がけの裁判。
命がけの騙し合い・・・。
それが今始まる。
コトダマ一覧
【モノクマファイル】
【ダイイングメッセージ】
【城ヶ根の言葉】
【検死結果】
【血痕の付いたハンマー】
【風空の証言】
【濡れているベットシーツ】
【女子達のアリバイ】
【雨唄のアリバイ】
【洗剤が使われた痕跡】