二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- chapter2 絶望的な未来を想像しますか?しませんか? ( No.44 )
- 日時: 2014/02/15 16:53
- 名前: アルズ (ID: K7X2qH8y)
「えー、議論の結果が出たみたいですね。では、投票タイムですよ。
オマエラ、お手元のスイッチを押して投票してください。
さて!! 今回クロとなるのはだれか!? それは正解なのか不正解なのかぁぁぁぁぁ!!?」
画面にでるスロット。
もちろんそのスロットの面には俺達の顔が書かれている。
グルグルと勢いよく回ったそのスロットはだんだん動きが遅くなり・・・イラストは久地先さんの顔でとまった。
そしてファンファーレが鳴り、紙吹雪が舞う。
・・・正解・・・なのか。
「はいはい!! 大・正・解!! おめでとーございまーす!!
今回秘密をばらされたくないと思い殺したのは−・・・久地先鈴兎さんでーす!!」
「・・・んで・・・なんで雨唄を殺したの!!? なんで!? どうしてそこまでばれたくなかったの!!?」
久地先さんは俯いた。
「・・・ごめんなさい。 こうでもしないと・・・私のお父さんが・・・。」
「お父さん・・・?」
「久地先さんのね、赤い目、実は・・・彼女のお父さんに傷つけられてできたんだよー!!」
「な・・・な・・・!?」
久地先さんの、赤い目。 つまり、本来はどちらも緑色の目をしていた・・・という事だ。
「・・・ばらされちゃったわね。 そう・・・この目・・・お父さんが私を使ってマジックの練習をしたときになってしまったもの。
お父さんは気づいた時、すぐに病院へ連れてってくれた。 視力はどうにかなったけど・・・色だけはどうにもならなかった。」
静かに、彼女はそう語った。
「そうなってしまった事・・・お父さんは土下座して誤った。
そしてお母さんに言ったの。世間には晒すな、これは転んだときになってしまっただけって。 こんなの晒されたら・・・お父さんの評判が・・・落ちてしまうから・・・。 私の憧れが・・・なくなってしまうから・・・。
でも・・・もう気にしない。 私、そろそろ逝っちゃうから。」
クスリと笑った彼女の表情は恐怖などなかった。
それどころか清々しい顔をしている。
「深海・・・ごめんなさい。 あなたの親友を殺してしまって・・・。」
「え・・・え・・・」
深海君は驚いていた。 許していいのか、悪いのか・・・というのを思っているのかもしれない。
「じゃあ・・・オッシオッキターイムでいいんですね?」
「ええ、お願い。」
「それでは逝きましょう!! オシオキターイム!!」
「私利私欲で・・・殺してごめんなさいね。」
彼女は、笑ってそう言った。
『クチサキさん が クロ に きまりました。 オシオキを かいしします。』
そんな表示が出ると久地先さんの首に鎖が掴んだ。
首に鎖が掴まれた時、彼女はどんな思いだったのだろうか。