二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- chapter3 絶望ってなんて読めますか? ( No.53 )
- 日時: 2014/02/17 20:41
- 名前: アルズ (ID: K7X2qH8y)
『希望ヶ峰学園林間学校実行委員がお知らせします。 オマエラ、朝ですよ!! 山ならではの自然の空気を吸って今日一日張り切って行きましょう!!』
欠伸をしながら身を起こす。
楽しい事はすぐに過ぎるとはよく言った物だ。
モノモノマシーンへと足を運びコインを減らす。
出てきたのは『風呂敷バック』『無限タンポポ』『キルリアンカメラ』だった。
無限タンポポは糸が付いていて吹いても掃除しないという点では評価できそうだ。
「っと・・・いかなきゃな。」
学ランを着てプレゼントを棚に置く。
そして外へ出た。 そう言えば雨降らないな・・・山なのにどうしてだろう。
「おっはよ。 お元気?」
「翼おはよー!!」
「二人共おはよう。」
いつも朝一番に会うのはこの二人。
そして思った。 いつも先に来てるのはどっちなのだろう。
「なぁ、いつも最初にいるけどどっちが先に来てるんだ?」
「あぁ、湖川だよ。 7時半には必ず来てるもん。」
「お陰で眠いけどね・・・ふあぁ・・・」
湖川さんは涙目になりながら欠伸をした。
「元々いつ寝ても眠いからさー・・・昼寝しようかなって本気で思ってるのよ・・・。」
「いつ寝てるんだ・・・」
「大体アナウンスなったら寝てるよ・・・。」
「十分寝てるじゃん!?」
彼女の体質が不思議になってきた。
「・・・・。」
そんなやり取りをすごいジト目で見つめてる星鎖希君はいつも通り目の下に隈がある。
「おはよう星鎖希。 相変わらず眠そうね?」
「星見てると・・・自然に目が冴えてくる・・・。」
「・・・いつ寝てるんだ・・・?」
「さぁ・・・? 2時には気を失ってるけど・・・。 そうなると5時間ぐらいしか寝てない・・・。」
「もっと寝ろよ・・・!?」
「人は四時間睡眠をとれば生きていける・・・。」
「そうじゃなくて!!」
そうこうしている内に人が来た。
そのまま朝食会が始まり、その睡眠の話は食べ終わるまで続いた。
バンガローに戻り、のんびりしていると昼になった。
「・・・暇だな。」
そう思い、出てきた景品を持って出かけた。
「ひゃっほぉぉぉぉい!! お水君こんにちはこんばんはぁぁぁぁ!!」
「今は昼だ・・・!! こんばんははいらない・・・!!」
いつも騒がしいゆきやな・・・白柳さんがタックルをしてきた。
もちろんそのまま倒れてしまった。
「はにゃにゃ? お水君大丈夫かい? わざとだけどね!!」
「服汚れるだろやめろ!!」
「女かよ!! お前女かよ!! あっはっはっは!!」
「やかましい!!」
そんな会話のキャッチボールをして白柳さんと過ごした。
「あーあ・・・もう、これやるからタックルしないでくれ。」
そういって渡したのは『風呂敷バック』だった。
「うそん!? くれるの!? お水君やっさしぃー!! いいよ特別にタックルしないであげる!!」
「というかするな!!」
はぁ、とため息をついた後聞きたいことを聞いてみた。
「白柳さんってどうして殺人鬼を殺すようになったんだ?」
「あーん? 襲われかけてざくっとやったのよ。」
「正当防衛・・・?」
「そそ。 そんでー楽しくなってーザシュザシュやってー」
「もうわかった・・・!! わかったからやめてくれ・・・!!」
「えー? もっと話してあげるよー?」
そんな話を全力で否定し、全力でバンガローに逃げて帰った。
- chapter3 絶望ってなんて読めますか? ( No.54 )
- 日時: 2014/02/17 20:48
- 名前: アルズ (ID: K7X2qH8y)
「・・・・・・。 まだ時間あるな。」
白柳さんがいないことを確認し外へ出た。
コンビニでジュースを取りに行こうと入ると星鎖希君が雑誌等の品の前で何か悩んでいた。
「星鎖希君・・・? どうしたんだ?」
「・・・これ運びたいけど重くて・・・。 水上、はこべ。」
「えっ・・・拒否権は・・・。」
「・・・ない。」
そうズバッと言われ仕方なく運びたいと言っていた星座や星関係の本をすべて持っていってあげた。
「・・・ありがとう。」
「はぁ・・・はぁ・・・、こんなにどうしたんだ・・・?」
「新しい星見つけるのに参考にする・・・。」
「本当に・・・星好きだな・・・。」
「星だけじゃない・・・未知の物すべて好き。 誰にもわからないものが・・・。」
「例えば・・・?」
「ダークマター、人間の心理、宇宙の全てとか原理とか・・・。」
顎に手を添えてそうブツブツという星鎖希君は端から見ると独り言を言っているようにしか見えない。 つまりはとても寂しい人に見えると言う事だ。
「というわけ・・・未知は素晴らしい・・・。」
「そ・・・そうか。 これいるか?」
息も整ってきたのでポケットを漁り『ミレミアム懸賞問題』を渡してみた。
「・・・どうも。」
そう照れながら受け取りポケットにしまった。
「星鎖希君ってどうして星とか好きなんだ?」
「・・・笑われない。」
「・・・へ?」
「間違えても誰も笑わない。しょうがない、わからないから。で済まされるから・・・。」
「・・・・。」
なんか本気で暗い人生を歩んでいるんだな・・・。
少し話してバンガローへと戻った。
夜時間までぼんやりとバンガローで時間を過ごす。
もったいないなとは思う。だがなんか昨日で疲れたのだ。騒ぐのは久し振りだったせいか気力がゴリゴリと削れていってしまったのだ。
モノモノマシーンでもやろうと思ったがどうでもよくなった。朝やればいいじゃないかと思ったからだ。
キーンコーンカーンコーン....
『希望ヶ峰学園林間学校実行委員がお知らせします。オマエラ、夜10時なので、夜時間となります。 施設の食堂のドアがロックされますので、ご注意ください。 ではではいい夢を。おやすみなさい。』
なんかいいところで夜時間となったのでふらふらとハンガーに学ランを掛けて布団へ入る。
布団の中に丸まって芋虫状態となりながら瞼を閉じた。
・・・とっとと寝て明日に備えよう・・・。
そう思っていると夢の中へと落ちていった。