二次創作小説(映像)※倉庫ログ

chapter3 絶望ってなんて読めますか? ( No.64 )
日時: 2014/03/15 19:05
名前: アルズ (ID: NaOjLZBc)

「うっぷっぷ・・・やっぱり自分が撃たれた瞬間・・・きらっきらっしちゃうよねー・・・!! いいよ・・・すごくいいよ!!」

一瞬だけ、ほんの一瞬だけ深海君は笑顔を失った。
何かを思い付いた瞬間・・・だったろうか。
そんなオシオキの様子をじっくりと見ていたアルフレッドは満足したかのように笑ってこの場を去った。

「も・・・もういやだ・・・こんなの・・・。」

そうぼそりと呟いた風空君は力無く地に座り込んだ。

「・・・風空・・・。」
「もういやだよ・・・深海がああなったり・・・みんなが死ぬところみるなんて・・・嫌だよ・・・。」
「風空君・・・。」

彼の精神がゴリゴリと削れていったようだ・・・。
今にも泣きそうなその声は前まですごく明るかった子と同じ人とは思えなかった。

「風空・・・こんなんでくじけてどうする・・・。」
「・・・星鎖希?」
「死よりきついこと教えてあげようか・・・?」

そう言い放った彼の目はもう既になにかを悟っている・・・そんな感じがした。

「・・・・。」
「聞かないなら言わない。」

そう言って星鎖希君は一足先にこの部屋から出て行った。

「星鎖希クンって本当に何かを悟ったおっさんだよねー。 これが両親をこ・・・おぉっとこれは禁止事項だったねー!! じゃあボクも帰ってるよ。それじゃあね!!」

もの凄く機嫌を上昇させているのがわかる。 モノクマは嬉々として椅子から飛び降りてその下の穴に落ちていった。

「・・・これが両親を・・・?」
「・・・。」

「・・・星鎖希って・・・心に仮面被ってるみたい・・・ね。」

湖川さんがそう口を開いた。

「・・・その仮面の下の本当の素顔は・・・一体どんなのかしらね。」

ただ悲しそうに彼女はそう言った。



生き残りメンバー

水上 翼(ミナカミ ツバサ)
風空 来未(フウカラ ライビ)
星鎖希 仔夜(セイサキ コヨル)
湖川 深琴(コガワ ミコト)
アルフレッド・エインズワース
雪柳 暦(ユキヤナギ コヨミ)
春風 楓(ハルカゼ カエデ)
紅杏 音葉(コウキョウ オトハ)
暁 朱利(アカツキ シュリ)

残り 9人

chapter3 〜絶望ってなんて読めますか?〜 終了