二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- chapter4 希望の羅針盤よ!!我らを導け!! ( No.69 )
- 日時: 2014/02/23 13:12
- 名前: アルズ (ID: K7X2qH8y)
『希望ヶ峰学園林間学校実行委員がお知らせします。 オマエラ、朝ですよ!! 山ならではの自然の空気を吸って今日一日張り切って行きましょう!!』
そんな忌々しい声を聞いて起きる。
昨日・・・深海君が処刑されてしまったせいでついに俺達の人数は10人をきった。
「・・・寂しくなるな。」
ため息をついてベットから降りる。
そして向かったのはモノモノマシーン。
「・・・やっぱり増えてる。」
メダル・・・やはり数十枚増えているのだ。
今、その数約300ぐらい。
これは急いで消費しなくてはならない。 そう思い、俺はコイン投入口へメダルをいれ、回し口を回した。
出てきたのは『オモブラッタの極意』、『イン・ビトロ・ローズ』だった。
しかもイン・ビトロ・ローズ、オマケである。
これ以上やるとオマケが出まくって部屋が大惨事になりそうなのでやめておく。
その二つをポケットの中に入れて俺は外へ出る。
「おはようさん。」
「おっはよー!!」
いつも通り湖川さんと風空君が出迎えてくれた。
が、今回は一人だけ先に来ている人がいた。
「・・・おはよう。」
星鎖希君が頬杖をしながら挨拶をした。
いつものあの隈はいつもより薄くなっている気がする。
「風空より先にきてたんだよ。 いつもは水上君の後から来る癖になにがあったんだー?」
「やること無くて寝たら意外に早く目覚めた・・・だけ。」
「本当ー?」
「本当だよ・・・。」
出会ってすぐの頃はなんかギスギスしていた星鎖希君は今はすごく柔らかくなっている気がする。
薄く・・・本当に薄くだかちょこっとだけ笑っている気がした。
「おっはようございまーす!! 今日も絶望的でいい思い出を作りましょー!!」
にょきっと机の影からモノクマが出てきた。
「どうせ新しい場所解禁したとかだろ・・・?」
「だからセリフとるなよ!!」
星鎖希君は無表情でそう言うとモノクマはちょっとドキッとしながらそう返した。
図星らしい。
「まーったく・・・星鎖希クンは面白くないですね−・・・。」
「わかりきってる答えはいらない・・・。」
と、彼はモノクマから視線を外した。
「はいはい、用はこれだけですよっと。 じゃあね・・・。」
端から見ても落ち込んでいるとわかるほど落ち込んでいるモノクマはとぼとぼと食堂の扉から出ていった。
「・・・・何があったのよ。」
「モノクマどっからどう見ても落ち込んでたよ・・・。」
と、ぞろぞろと他のみんなが来たようだ。
「新しい場所解禁したってー!!」
「それがどうしてああなった!?」
「星鎖希が未来予知したのよ。」
「いや・・・見てきたし・・・。」
「また見てきたのかよ!?」
星鎖希君は一足先に様子を見ていたようだ。
行動が早すぎる・・・。
「まぁ・・・ご飯たべてから行っても遅くないよね。 じゃあみんなたべよーう!!」
そういつも通り湖川さんは指揮をとった。
みんないつも通り食べる。 笑顔で・・・。
みんなの死を乗り越えたのかどうかは知らないけれど・・・。
湖川さんだけは少しだけ悲しそうに食事をとっていた。
「・・・ここが最後の・・・。」
「星鎖希、ここは別れて探索したほうがいいのか?」
「いや、ここも狭かったから団体で行った方がいい・・・。」
そう言った彼は先に進んだ。
俺達もその後に続いて最後の扉の奥へと進んだ。
歩いて最初に出迎えてくれたのは階段。山の中によくある木の階段。
その階段を下りて見つけたのは大きな湖だった。
「・・・綺麗。」
そう言われた通りかなり綺麗だった。
空と木をそのまま写している湖はまるで大きな鏡のようだった。
「・・・まだ先あるよ・・・。」
そう星鎖希君は俺達に呼びかけた。
そしてまだあるという先へ進む。
歩くと鳥居が見えた。 およそ2mぐらいだろうか・・・。
その中途半端な鳥居を抜けると神社があった。
かなりボロボロで年代物だとわかる。
「・・・・ねえ、何かあるよー。」
暁さんは賽銭箱の上に乗ってある何かを見つけたようだ。
「・・・本?」
春風君は手にとってページをめくった。
「・・・これ、希望ヶ峰学園の名簿だよ・・・。」
「えっ・・・!?」
春風君はしゃがんでみんなに見えるようにした。
『〜78期生Bクラス一覧〜
水上 翼(ミナカミ ツバサ)
湖川 魅琴(コガワ ミコト)
星鎖希 仔夜(セイサキ コヨル)
桜雪 紫蘭(サクラユキ シラン)
深海 光矢(シンカイ コウヤ)
城ヶ根 司(シロガネ ツカサ)
雨唄 蛍(アマウタ ホタル)
一色 千絵(イシキ チエ)
東野 文子(ヒガシノ アヤネ)
暁 朱利(アカツキ シュリ)
アルフレッド・エインズワース
紅杏 音葉(コウキョウ オトハ)
雪柳 暦(ユキヤナギ コヨミ)
白柳 出雲(シロヤナギ イズモ)
春風 楓(ハルカゼ カエデ)
以上、15名。』
「・・・・ねぇ、どうして僕の名前がないの?」
そう言われたので見返してみる。
確かに・・・風空君の名前がない。
「久地先さんの名前もないぞ・・・?」
「他のページにあるとか?」
そう雪柳さんが言うとペラペラとページをめくった・・・が
「はいはい、没収ー!!」
モノクマが名簿を没収してしまった。
「あっ・・・!! 折角手かがりを見つけたのに!!」
「こんな物見たらオマエラの脳みそとか目とか腐るから駄目!!絶対!!
はーあ・・・。 もう少しで弟の正体がばれるところだった・・・。」
「モノクマ、何か言った?」
「いいーえ!? 別に!!? ではさようならぁぁぁぁぁ!!」
もの凄いスピードでモノクマは名簿を持って去っていった。
「・・・もう、あいつが陸上に出たらいいんじゃないかな。」
風空君がそんな冗談まじりな事を言っていたが気にしない。
結局、あの名簿以外何もなかった。
- chapter4 希望の羅針盤よ!!我らを導け!! ( No.70 )
- 日時: 2014/02/23 14:22
- 名前: アルズ (ID: K7X2qH8y)
バンガローに戻り、ジュースを飲んだ後俺はあの小屋へ行った。
もしかしたら内容が増えているのかもしれない。そう思ったからだ。
そして目的の場所に入り日記を見る。
ビンゴだった。
『■▲先輩の兄が失明してしまった。言ってしまえば左目だけだが。
姉さんはずっと仲間のフリをしていろと言うがおれには仲間のフリなんてできない。
あいつらは77期生に気絶されられた。おれだけは湖川先輩のお陰で連れて行かれずに済んだが・・・。無事でいてほしい。
姉ちゃんは何をする気なのだろうか。何かの準備をすると言っていた。
どうかこれを見ている人へ希望を失わずに生きて欲しい。
■▲ ●■』
名前の部分は相変わらず霞んで読めなかった。
姉ちゃん、という人は多分弟なのだろう・・・。
『はーあ・・・。もう少しで弟の正体がばれるところだった・・・。』
モノクマが名簿を回収したとき、そう言っていた。
つまりは・・・モノクマの弟は超高校級の生徒と言うことだ。
しかも・・・後輩の・・・。
湖川先輩と書かれている時点でもうこの筆記者は後輩で確定だろう。
他にもページをめくってみたが真っ白で何も書かれてはいなかった。
これ以上いても仕方ないため小屋から出て広場へと向かった。
そこには春風君がぼんやりと椅子に座っていた。
「・・・あっ水上君じゃないか。」
「よお、春風君。 よかったら一緒に過ごさないか?」
「あはは、いいね。 一緒に話でもしようか。」
俺は春風君から色んなゲームの話を聞いた。
「こうして聞いてみると・・・本当にいろんなジャンルのゲーム作ってるんだな。」
「まあね・・・。作ってみたいゲームっていっぱいあるからさ。」
「ふうん・・・。やっぱり大変なのか?」
「そうだね・・・。泊まりがけで作るって事も日常茶飯事だからさ。
それでも俺はその情熱は失せないんだ。 大好きな事だから。」
そう笑う彼はやはり俺達と同年代と思えないほど大人だった。
「あっそうだ、これいるか?」
そう言って渡したのは『超技林』だった。
「えっ・・・いいのかい?こんな貴重な物・・・。 ありがとう。」
春風君はすごく嬉しそうにして受け取ってくれた。
「春風君っていつからゲームやってたの?」
「大体・・・小学1年からかな。 そのせいでかなり目が悪くなったけどね。」
「度強いのか・・・?」
「かなりね・・・10割の人がきついって返答が帰ってくるくらい。」
「相当強いんだな・・・!!?」
俺達はそんなおかしな話をしながら時間を潰していった。
そして俺はバンガローへ戻った。
戻ってすぐ物置にあった一度も使ったことのない手帳を手に取る。
何故かあったのだ。
そして同時に付いてきたボールペンを使いこう書いた。
『7141415』と。
俺にはこの暗号の解き方がわからない。
せめて・・・こういう物に記憶しておいていつか使うときが来るようにしまっておく。
キーンコーンカーンコーン....
『希望ヶ峰学園林間学校実行委員がお知らせします。オマエラ、夜10時なので、夜時間となります。 施設の食堂のドアがロックされますので、ご注意ください。 ではではいい夢を。おやすみなさい。』
そんなアナウンスが聞こえたのでベッドに入って寝た。
俺は・・・夢の中へと足を踏み入れた。