二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- chapter4 希望の羅針盤よ!!我らを導け!! ( No.71 )
- 日時: 2014/02/23 15:38
- 名前: アルズ (ID: K7X2qH8y)
『ミコちゃん・・・ほんとーにいくの?』
・・・うん、ごめんね。
『いやだよ!! 行かないでよ!!』
・・・むりだよ。つごうってやつでいられないの・・・。
『じゃあこれあげる!!まだミコちゃんとなえぎにぃにしかともだちとしてあげてないんだからね!?』
・・・スズ? いいの?
『うん!!なえぎにぃはきみどりだよ!!』
『じゃあボクも。これあげる!!』
ゴム・・・?
『ミコちゃんだって女の子なんだからオシャレしないとだめだよ!!』
・・・ありがとう。まこくん・・・ナオくん・・・。
キーンコーンカーンコーン...
『希望ヶ峰学園林間学校実行委員がお知らせします。 オマエラ、朝ですよ!! 山ならではの自然の空気を吸って今日一日張り切って行きましょう!!』
そんなアナウンスが聞こえて私は目を覚ました。
ゆっくりとベットから身を起こして傍に置いてある水色のゴムを掴む。
そして降りてタンスの中にあるブレザーを着てゴムを適当に髪に結ぶ。
ブレザーのポケットに手を突っ込んだ。
そのポケットにある物はチリンッと音を立てた。
「・・・懐かし過ぎるなぁ・・・。」
その時の視点は大体小学2年の頃だったなぁ。と思いながら私は外へ出た。
side change〜水上翼〜
・・・起きてすぐ、どんな夢を見たか忘れてしまった。
また神谷さんと一緒にいた夢を見たとは思うが・・・。
「すぐ忘れるとか最低だなぁ・・・。」
ため息をつきながらまた倒れ込む。
結局、そんな程度の思い出だったのかと思ってしまう。
ネガティブにならぬように俺はすぐに外へ飛びだした。
「おいーっす。」
「おっはよー!!」
「ふあぁ・・・おはよう。」
二人は元気に、一人は少し眠たそうにしながら挨拶をした。
「おはよう。」
俺も挨拶を返して定位置に座る。
「聞いてよー。また懐かしい夢見てさー。」
「湖川も!!?」
「風空も?あはは・・・なんか同じタイミングで見てるね私達。」
「・・・どんな内容?」
「引っ越す前の事。元気かなぁ・・・二人。」
「二人?」
「あっ苗木君のしか話してなかったね。「青竜直人」っていうんだけど・・・髪長かったんだ。」
「湖川って男の子の交流すごいあるよな・・・。」
「・・・ただ近所ってだけよ・・・。」
それでも少し嬉しそうに話していた。
「星鎖希はどんなのか見た!!?」
「・・・。」
そう言われただけでかなり顔が青ざめていった。
そして口を開いたその言葉。
「・・・ギャンブルに負けて女装されられた・・・。」
「「「・・・・・!!!???」」」
・・・・動揺しかない。
「は・・・話を変えよう!! 翼はどんな夢見たの!!?」
「俺・・・どんな夢見たか覚えてないんだよ・・・。」
「あー・・・あるあるだね。」
「時に風空、あんたはどんなの?」
「僕のねー・・・確か・・・弐大先輩だったかなー・・・鍛えに鍛えまくられたっていう・・・。」
「運動不足にはつらい夢だな・・・」
色んな人の夢を聞いてるととてつもなく面白い物が聞けて楽しい。
その後みんなが来たので夢を見たかと質問すれば前と同じで首を横に振る人しかいなかった。
その後みんなで朝食をとった。
バンガローに戻りぼんやりした後外へ出た。
ふらふらと散歩をしていると暁さんがいた。
「おっす!! なにしてんだー?」
「散歩だよ。」
「おぉ!!うぉーきんぐか!! アタシもいくー!!」
なぜカタカナにしないのか不思議であったが気にしない。
俺は暁さんと話しながら散歩を続けた。
「暁さんってどうして空手を始めたの?」
「アタシ体動かすの好きなんだ!! それでたまたま目に入った空手を始めたんだ!!」
「へ・・・へえ・・・。あっじゃあこれいる?」
そう言いながら渡したのは『オモブラッタの極意』だった。
「おー!!? くれるのか!? ありがとー!!」
暁さんは嬉しそうにして受け取ってくれた。
「暁さんって元気だよね。」
「そうかー?」
「うん、見てるだけで元気がもらえるよ。」
「そうなのか!!じゃあアタシもっと吹っ切れる!!」
「疲れるからやめておこうか・・・。」
「えー!?」
そんなちょっと変わった話をした後俺達は別れた。
- chapter4 希望の羅針盤よ!!我らを導け!! ( No.72 )
- 日時: 2014/02/24 16:59
- 名前: アルズ (ID: NaOjLZBc)
バンガローにはいってふとポケットの中にある物を取り出した。
イン・ビトロ・ローズ。 説明書が奇跡的にガチャの中にあったので見てみた。
花言葉は「愛情」。試験管に入っているとても綺麗な薔薇。
その花言葉を見て一人の女性を思い出した。
「・・・はっ!?」
思い出した時自分でもわかる程にやけてしまった。
そんな感情を捨てるように首を思い切り左右に振って頬をバシンッと叩く。
ため息をついて少し落ち着いた後気を直すため外へ出た。
散歩をしていると湖川さんがいた。
「・・・。」
「湖川さん・・・?」
「・・・はぃぃぃ!!?」
どうやら半分意識が飛んでいたようだ。
「湖川さん、よかったら一緒に過ごさない?」
「俺でよかったら別にいいけど・・・?」
湖川さんと少し話をした。
「湖川さんって・・・どうして不良になったの?」
「・・・前言った二人に関係してるんだけどね・・・。
引っ越したとき、また会えるって親に言われてたんだけど・・・家固定しちゃって会える確率が低くなったんだ。」
「・・・それが・・・どう関係してるんだ?」
「前・・・言ったよね? 私の家の周り不良のたまり場って。」
「・・・まさか・・・ 憂さ晴らし・・・?」
「うん。 それでたまたま一番強いやつに当たっただけ。」
「・・・・・。」
怒らせてしまったら死んでしまうと確信した。
そう言えば・・・湖川さんに用があるのはある物を渡すためだったな・・・。
「湖川さん・・・これいる?」
渡したのはイン・ビトロ・ローズ。
「・・・・いいの?」
「うん。」
「・・・ありがとう。」
彼女は本来の特記からは考えられないぐらい女の子らしい笑みを見せて受け取ってくれた。
「なぁ、水上君・・・これ見て欲しいんだ。」
彼女がそう言って取り出したのは青い鈴。
塗装が少し取れていてちょっとへこんでいる所がある。
「今朝言った男の子から貰った物。 このゴムも・・・貰った物。」
「・・・大切にしてるんだな。」
彼女が身につけているゴム。それはもうほとんど色あせていた。
「ははっ・・・私が不良やってるなんて伝わったら・・・二人なんて言うんだろ。 どんな反応するんだろう。」
「・・・いつも通り・・・昔と同じように接してくれるんじゃないか?」
「・・・え?」
「だってそうだろう。どんな姿や性格になっても友達ってのは変わらないからな。 俺がどっちかだったらそんなの気にしないでいつも通り接してるさ。」
「・・・そう・・・。 私、ここから出て二人に会いたい。そして昔と同じように友達として遊びたい。 水上君に言いたいこと・・・言いたい。」
彼女は思うがまま言った。 普段言わない事を言った。
「これは水上君と私の秘密。 あんたにしか言わないんだから。」
「・・・言うなって事か?」
「それもあるけどー・・・死なないでね?」
「・・・もちろん。」
そんな話を俺らはだらだらと続けた後俺達は別れた。
俺はバンガローに戻ってぼんやりと彼女の顔を思い浮かべる。
・・・想っているのか?
俺にはよくわからなかった。恋なんてしたこと無いから。
キーンコーンカーンコーン....
『希望ヶ峰学園林間学校実行委員がお知らせします。オマエラ、夜10時なので、夜時間となります。 施設の食堂のドアがロックされますので、ご注意ください。 ではではいい夢を。おやすみなさい。』
相変わらず空気読まないな・・・。
そう思いながらハンガーに学ランを掛けてベットに入る。
欠伸をしながら瞼を閉じた。