二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- chapter4 希望の羅針盤よ!!我らを導け!! ( No.75 )
- 日時: 2014/02/26 16:36
- 名前: アルズ (ID: NaOjLZBc)
『希望ヶ峰学園林間学校実行委員がお知らせします。 オマエラ、朝ですよ!! 山ならではの自然の空気を吸って今日一日張り切って行きましょう!!』
目を覚ましたら・・・布団の皺が目に入った。
どうやらうつぶせで寝ていたらしい。だんだん・・・慣れになれてきてしまったようだ。
順応が早すぎて本気で嫌になってしまった。
「はあーあ・・・最近楽しい事ないなぁ・・・。」
あのキャンプ場解放以降・・・特にこれといった楽しい思い出がない。
別にみんなと話したことが楽しくないってわけではない。
なんというか・・・刺激がないっていうか・・・なんていうか・・・。
「それならレッツヒトゴロシだよ!!」
「・・・なあぁぁぁぁぁ!!?」
一瞬何が起こったのかわからずモノクマを凝視した。
そして整理が付くと思う存分叫んだ。
「刺激足りないならユーキルユー!!」
「あなたはあなたを殺すってなんだよ!?」
「細かいことはいいの!! 刺激なりないならレッツー?」
「・・・・。」
「のれよ!!」
モノクマが考えている事は大抵わかるが言いたくない。というか言ってしまったら負けだと思う。
「ちなみにねー? ユーキルユーって星鎖希クンにいったらさー?」
「・・・お前俺以外の人にもそう言ってきたのかよ・・・。」
「めっちゃ言い発音でノームロブレムって言いやがってさ!?」
「・・・知らないよ。」
「愚痴ぐらい聞いてよ馬鹿!! もー知らない!!ボク帰っちゃうから!!」
そのままプンスコと効果音がつきそうな怒り方して出ていった。
嵐のように来て嵐のように去っていった。
「・・・うわっもうこんな時間かよ!?」
モノクマは本当の意味での時間泥棒だった。
急いでいかないと間に合わないような時間だったので急いでいく。
スニーカー履いて・・・
「・・・あっ・・・学ラン忘れた。」
肝心なところで締まらないところは本当に駄目だなと思う。
「おはようさん。 ・・・息切れご苦労。」
「翼おはよー!!」
「・・・おはよう。 お前どうせ出ていく前に学ラン忘れていたんだろ。」
「・・・おはよう。 で星鎖希君、何故わかったんだ・・・。」
「学ラン着ないで持ってるから・・・。」
「・・・だけでもわかんないと思うけどねぇ。」
星鎖希君はエスパーか何かかだろうか。
「最近さー・・・スリムっていうか、楽しさっていうか・・・そうっ娯楽がない!!」
「いきなりどうしたのよ風空。 というか娯楽って言葉知ってたのね。」
「失礼だよ!? で、話を戻すけどー・・・みんなでパーティしようよ!!」
「パーティ?」
「そうそうっ!! サプライズパーティ!!」
「surprise・・・?」
「何で無駄に発音いいのよあんた!? バイリンガル!!?」
「・・・いや・・・知らないけど・・・。」
「話を戻せ・・・!!」
「あーとー・・・みんな最近疲れてそうだから楽しませようと思って。 みんなで準備して驚かせようよー!!」
「へー・・・いいなそれ。」
「悪くない・・・というよりよく考えた!!」
「それはいいとして・・・どうするの。場所とか・・・ここだとばれるよ?」
「心配ご無用!! ちゃーんと場所は考えてあるんだ!!」
と、地図を取り出した。 たしかこの山の全体図だった気がする。
「・・・お前・・・広場からとったな・・・?」
「そそそそそんな事は・・・!!」
「取ったのね。はいはい。」
「はぁ・・・。 ほらっここの小ホール・・・前キャンプやったフロアのところ。 ここならいけそうじゃん?」
「あぁ・・・確かに。」
「それはいいとしてだ・・・なんのパーティすんだよ。」
「料理パーティでいい・・・。 料理担当いるし・・・。」
「星鎖希君、何でこっち見た。」
「テーブルとかは私と風空にまっかせてー!!」
「・・・でもテーブルある・・・?」
「あー・・・。」
「19時か20時前・・・ボク様子見るよ・・・。」
「となるとー・・・始めるのは大体21時だねー。」
「その間に料理作っちゃって・・・で運んで・・・みんなを呼ぶ!!」
「完璧ね!!」
・・・のはいいのだが・・・。
「いつ作ればいいんだ・・・?」
「16時くらいから作って・・・。20時前まで手伝うから・・・。」
「お・・・おう。」
「私達は飾り付けねー・・・。」
「コンビニとかお土産屋巡るしかないね・・・。」
「・・・ガンバレ。」
力強い・・・湖川さんには絶対言えないがその二人は往復に忙しくなるのがめんどくさくなったのか落ち込んでいる。
ふと入り口を見ると人影が見えたような・・・気がする。
一瞬でその影は消えてしまったが。
「というかみんな遅いな−・・・。」
「・・・まだ8時半。」
「えっ嘘!!?」
「水上君部屋の時計ずれてたんじゃないのー?」
「きっとそうだね・・・モノクマに直してもらおう!!」
「じゃないと困る!!」
「・・・あっだからそんなに早く来てたのか。」
「水上君・・・たびたび不運になってきたわね・・・。」
「言わないで! お願い!」
なんて話をしていたらみんながぞろぞろと来たため朝食会が始まった。
・・・何作ろうかな。
とか考えて。
- chapter4 希望の羅針盤よ!!我らを導け!! ( No.76 )
- 日時: 2014/02/27 16:16
- 名前: アルズ (ID: NaOjLZBc)
コンビニで料理の本を持っていき、台所へ行く。
おにぎりを数個作って準備万端。
「何から作る気・・・?」
「メインディッシュというものを・・・。」
「じゃあmainは任せた・・・。」
「本当に無駄に発音いいなお前。」
海外へ留学していたのだろうか・・・いや多分天文学書見るために学んだだけかもしれないが。
「星鎖希って海外に留学・・・してたのか?」
「・・・うん? あぁ・・・天文学書のほとんどが英語だから学ぶ内にこうなった・・・。 ラスベガスで稼ぐときも役に立ったし。」
「やっぱりか。」
予想的中したと思いながら野菜を刻んでいく。
「・・・水上はいじめって受けたことある?」
「えっ・・・? いきなりどうした?」
「・・・気になっただけ・・・。」
「俺は−・・・ないなぁ。 兄ちゃんがそれ紛いの事受けたことあるって言ってた気がするけど・・・。」
「・・・幸せだね。」
「そうだな・・・。他の人から見たら俺は幸せかもな。」
そう言って星鎖希君の様子を伺った。
彼はポカンとした顔で包丁とジャガイモを持っていた。
「・・・水上。」
「なんだ?」
「・・・幸せって・・・何?」
「そうだなぁ・・・自分が幸せだって思うなら幸せなんじゃないか?」
「ふぅん・・・。」
星鎖希君は皮をむき終わったジャガイモに「幸」と書いていたが一文字足りなくて「辛」になってしまっていた。
そんな様子を俺は苦笑して次の料理の準備へと取りかかった。
黙々と作業を進めているときふと時計を見た。
「・・・星鎖希、もうすぐで20時だぞ。」
「んむ・・・。 じゃあlogout・・・。」
「・・・人が聞き取れる発音で言おうな?」
彼は手を洗うために袖を少し捲った。
・・・俺は思わず見開いて見てしまった。
肘の下まで見えている腕には無数の切り傷と痣があったのだ。
彼はそんな事を気にしないのか見ているのがわからなかったのか普通に手を洗って台所を出てしまった。
「・・・いつか話してくれるかな・・・。」
そうぼそりと言ってみんなと仲良くなるための手順の一つである最後の料理を作った。
「水上君!? いる!?」
「ん・・・? どうしたんだ湖川?」
後は盛りつけ。と言うところで湖川さんがやってきた。
「とっ・・・とにかくこいっ!!」
「えっ!!? ちょっと!?」
湖川さんに手を掴まれてそのまま連れて行かれた。
「・・・あっ湖川!!」
小ホールのドアの前に星鎖希君と風空君がいた。
「連れてきたよ!!」
「えっ・・・と・・・何が・・・。」
「・・・開かない。」
そう言っていたので試しに開けてみる。
しかし最初に見た時と同じく少し半開きになっているままだった。
「・・・モノクマ!!? いる!?」
「はいはい? なんでしょう?」
壁の後ろからモノクマが現れた。
「モノクマ、このドアは鍵掛かってないからぶち破っても平気?」
「はい。 そのドアならいくらぶち破っても構いません。」
「・・・情報ありがとう。 開きやがれんのやろぉぉぉぉぉぉ!!」
湖川さんはバールを持ってドアを叩き始めた。
その様子は本格的な不良のオーラがにじみ出ていてとてつもなく怖くなっていた。
「うおりゃぁぁぁぁぁ!!」
彼女の一蹴りでドアは人一人入れるぐらいに開いた。
「湖川Fineplay・・・!」
「はぁ・・・。」
そして俺達はその隙間をくぐって小ホールへと入った。
「・・・・え?」
「・・・ちょっ・・・と・・・嘘だよね?」
「なん・・・。」
「・・・っ!?」
俺達をこんな表情をさせた理由が目の前にあった。
ステージに・・・・両手と首を吊されていた・・・・
暁さんの姿が・・・そこにあったのだから。
ピーンポーンパーンポーン...
『死体が発見されました! 一定の自由時間の後学級裁判を行います!!』
そんなアナウンスを聞きながら・・・俺達はぼんやりと吊されている暁さんを・・・見ていた。