二次創作小説(映像)※倉庫ログ

chapter4 希望の羅針盤よ!!我らを導け!! オシオキ ( No.82 )
日時: 2014/03/01 14:02
名前: アルズ (ID: NaOjLZBc)

『超高校級の天文学者』星鎖希仔夜のオシオキ。

     『天の川下り』

目を覚ますと小舟に乗っていた。
上を見渡すと主に二月に見える正座が輝き、川を見るとラメが入っているのか・・・すごくキラキラと輝いていた。

ボクはずっと死にたいと思っていた。
でも自決なんて真似は何故かできなかった。
自信がないのかは知らないけど・・・とにかくボクは死ねなかった。

感傷に浸っていると船が思い切り揺れた。
流れがどんどん速くなっているようだ。
吹き飛ばされないように船にしがみつく。

途中から出てきた急カーブを曲がると・・・壁があった。
勿論この船にはブレーキというものはない。
止まることが出来ずに衝突してしまった。

船は見事に壊れ、ボロボロになってしまった。
ボクは川の中へ放り出されて必死に這い上がろうと足掻いた。

泳げないのだ・・・肌を晒したくなくてプールを拒絶していたから。

空が輝いた。
二人の男女が降りてきた。 服装からすると・・・彦星と織姫だろうか。
織姫はニコッと笑うと手を差し伸べてきた。
ボクは・・・腹が立ってしまった。

二人の顔が・・・両親に似ていたから。

今更・・・優しくするなよ。

そう思うと疲れが出てきたのか足掻くのをやめて川の中へ入っていく。
二人は最後までボクを助けようとしたけど・・・そんなのいらなかった。

水面を見ると星の明かりでラメが輝いて、水面の光がユラユラと揺れて・・・綺麗だった。

このまま死ぬのか・・・。

怖くなった。 何故? なんで? 今まで死にたいと思ってたのに。
その原因がわかった。 みんなだ。

ボクを除いた15人の生徒。 今までの人間と違う。
安心出来て・・・温かくて・・・初めて感じた人の暖かさ。

息が苦しくて水を飲んでしまった。 するとそこまで苦しくはなくなった。

・・・どうか神様。 いるなら聞いてください。
もしも生まれ変われるのなら・・・

普通の幸せな家庭に生まれさせてください。

そう願いながら、みんなの顔を思い浮かべながらボクは意識を閉ざした。




アイテムGET!!
『使えないヘッドフォン』
元々はちゃんと音楽を聴くための物だったが何者かによりコードを切られたヘッドフォン。
しかし彼は人の声を半減させるためにいつも身につけて正に人嫌いであった彼にとっては外せない物。